ビジネス・オブジェクト・サービスのデータ型
サービス操作ペイロード要素とサービス・データ・オブジェクト属性には、次のいずれかのデータ型を指定できます。
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組込みデータ型
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Application Development Framework (ADF)によって定義される複合データ型
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Oracle Applications Cloudによって定義される複合データ型(実質的にはサービス・データ・オブジェクト)
組込みデータ型
組込みデータ型は、XML Schema名前空間で定義されています。 詳細は、World Wide Web Consortium (W3C)を参照してください。
サービス操作ペイロード要素とサービス・データ・オブジェクト属性の組込みデータ型は、サービスのXSDおよびサービス・データ・オブジェクトのXSDでは次のように表現されます。
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anyType: サービス操作ペイロード要素とサービス・データ・オブジェクト属性は、強く型指定されています。 いくつかの例外があります。anyTypeは、アプリケーション・コンポーザで定義されたカスタム・ビジネス・オブジェクトを処理するマーケティング・カスタム・ビジネス・オブジェクト・サービスなど、カスタム・ビジネス・オブジェクト・サービスのサービス操作パラメータの型として使用されます。
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boolean
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byte
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decimal
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double
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float
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int
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integer
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long
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short
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string
hexBinary、dateTime、timeおよびdateの組込みデータ型は、ビジネス・オブジェクト・インタフェースでは使用されません。 かわりに、ADFによって定義される複合データ型が使用されます。
Application Development Frameworkによって定義される複合データ型
ADFによって定義される複合データ型は、サービス操作ペイロード要素およびサービス・データ・オブジェクト属性のデータ型として使用されます。 AmountTypeおよびMeasureTypeデータ型は例外で、サービス・データ・オブジェクト属性にのみ使用されます。
これらの複合データ型は、次の2つのXMLスキーマ・ファイルで定義されます。
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BC4JService.xsd: BC4JService.xsdのスキーマは、BC4JService.xsdのサンプルを参照してください。
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BC4JServiceCS.xsd
クラウド・インスタンスでこれらのスキーマ・ファイルを表示するには、ビジネス・オブジェクト・サービスの操作の説明に従って、次のURLのトークンを置き換えます。
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ProcessDataを除くすべての複合型の定義は、
https://(FADomain,FSCMServices)/fscmService/ServiceCatalogService?XSD=/META-INF/wsdl/BC4JService.xsd
を参照してください。 -
ProcessDataを除くすべての複合型の定義は、
https://(FADomain,FSCMServices)/fscmService/ServiceCatalogService?XSD=/META-INF/wsdl/BC4JServiceCS.xsd
を参照してください。
次の表は、ADFによって定義される、よく使用される複合データ型のリストです。 これは、網羅的なリストではありません。
複合データ型のQName | 摘要 |
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{http://xmlns.oracle.com/adf/svc/types/}AmountType |
特定の通貨で金額や価格を指定するサービス・データ・オブジェクト属性のためのデータ型。 この型の属性は、通貨とその通貨による金額の両方を取得します。 この型の名前は、通常、AmountまたはPriceで終わります。 |
{http://xmlns.oracle.com/adf/svc/types/}base64Binary-DataHandler |
バイナリ・ラージ・オブジェクト(BLOB)およびキャラクタ・ラージ・オブジェクト(CLOB)のためのデータ型。 |
{http://xmlns.oracle.com/adf/svc/types/}date-Date |
日付のためのデータ型。 |
{http://xmlns.oracle.com/adf/svc/types/}dateTime-Timestamp |
タイムスタンプのためのデータ型。 |
{http://xmlns.oracle.com/adf/svc/types/}FindControl |
find操作のパラメータのためのデータ型。 現在のリリースでは使用されていませんが、将来使用される予定です。 |
{http://xmlns.oracle.com/adf/svc/types/}FindCriteria |
find操作のパラメータのためのデータ型。 このパラメータは、フェッチの開始、フェッチ・サイズ、検索基準、ソート順、および属性の包含または除外を制御します。 |
{http://xmlns.oracle.com/adf/svc/types/}MeasureType |
指定された単位による数量を格納するサービス・データ・オブジェクト属性のためのデータ型。 この型の属性は、数量と単位の両方を取得します。 この型の名前は通常、MeasureまたはQuantityで終わります。 |
{http://xmlns.oracle.com/adf/svc/types/}MethodResult |
サービス警告のメッセージを格納するデータ型。 基になるサービス・データ・オブジェクトの実装でサービス警告を有効にした場合、これは、delete操作の戻りオブジェクトの型になります。 |
{http://xmlns.oracle.com/adf/svc/types/}ObjAttrHints |
getDfltObjAttrHints操作の戻り値のためのデータ型。 戻り値には、名前と値のペアが含まれます。
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{http://xmlns.oracle.com/adf/svc/types/}ProcessControl |
processおよびprocessCS操作のパラメータのためのデータ型。 このパラメータは、応答ペイロードにおける戻りデータの詳細レベル、および部分的な失敗を許可するかどうかを制御します。 |
{http://xmlns.oracle.com/adf/svc/types/}ProcessData |
processCS操作のパラメータのためのデータ型。 |
{http://xmlns.oracle.com/adf/svc/types/}StringResult |
複数の文字列値および警告メッセージを返すカスタム・サービス操作の戻りパラメータのためのデータ型。 この型は、サービス警告を有効にした場合にのみ使用されます。 |
Oracle Applications Cloudによって定義される複合データ型
Oracle Applications Cloudによって定義される複合データ型は、次のとおりです。
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サービス・データ・オブジェクト: 一連の要素で構成される複合型である要素として定義されます。 サービス・データ・オブジェクト属性は、複合型の要素として定義されます。 営業リード、営業リード担当者および営業リード製品は、営業リード・サービスに対して定義されるサービス・データ・オブジェクトの例です。 詳細は、サービス・データ・オブジェクトのXSDを参照してください。
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{http://xmlns.oracle.com/adf/svc/types/}MethodResult
型を拡張するサービス・データ・オブジェクトに関連する複合型: サービス警告を有効にして設計されたサービス・データ・オブジェクトのために定義され、サービス・データ・オブジェクトと警告メッセージの両方を格納できます。 詳細は、create操作の例を参照してください。