社内転送仕訳の費用カットバック勘定科目の導出
社内転送仕訳金額のカットバック勘定科目を導出するには、次のタスクを完了する必要があります:
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費用カットバック勘定科目の特定
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マッピング・セットの作成
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勘定科目ルールの作成
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仕訳ルール・セットの作成およびアクティブ化
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プライマリ元帳の会計処理基準への仕訳ルール・セットの関連付け
費用カットバック勘定科目の特定
社内転送仕訳から費用金額を貸方記入するための、管理パートナのカットバック勘定科目を特定する必要があります。
そのカットバック勘定科目が、合弁企業の配分可能セグメント値の中で配分可能と指定された勘定科目値の範囲に含まれていないことを確認してください。これは、社内転送仕訳の明細が、配分対象の合弁企業トランザクションとして識別されるのを防ぐためです。
次の画像は、「値の管理」ページでの、ある合弁企業の2つのカットバック勘定科目の例を示しています。勘定科目タイプ「資産」の「JV資本カットバック」という勘定科目と、勘定科目タイプ「費用」の「JV費用カットバック」という勘定科目が表示されています。

マッピング・セットの作成
カットバック勘定科目を導出するためのマッピング・セットを作成します。
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「設定および保守」にナビゲートし、「財務」オファリングの下の「合弁企業管理」機能領域を選択します。
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「表示 - すべてのタスク」をクリックし、「マッピング・セットの管理」タスクを選択します。
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「作成」をクリックします。
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ヘッダー領域の次のフィールドに入力します:
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名前。
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短縮名。
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出力タイプ。「セグメント」を選択します。
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「摘要」。
ノート: 「補助元帳アプリケーション」フィールドはデフォルトで「合弁企業」に設定されており、変更はできません。これは、「合弁企業管理」機能領域からアクセスされるときの「マッピング・セットの管理」タスクは、合弁企業補助元帳での仕訳の設定専用に設計されているためです。 -
- 入力ソースを指定します:
- 「入力ソース」領域で、「選択して追加」をクリックし、次の値を入力して入力ソースを検索します:
- イベント区分。「コスト振替」を選択します。
- ソース。「配分タイプ」と入力します。
- 結果の「配分タイプ」の行を選択して「OK」をクリックします。
- 「入力ソース」領域で、「選択して追加」をクリックし、次の値を入力して入力ソースを検索します:
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「勘定体系」領域で、合弁企業のプライマリ元帳の勘定体系を入力し、適切なセグメントを選択します。
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「マッピング」領域で、行を追加して次の配分タイプを社内転送仕訳からカットバック勘定科目にマップします:
- A - 資産
- E - 費用
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「保存して閉じる」をクリックします
次の画像は、配分タイプのマッピングの例を示しています:

この例で、「マッピング」見出しの「HEPPLedger」は、合弁企業のプライマリ元帳の勘定体系を示しています。このマッピング・セットは、配分を合弁企業からカットバック勘定科目(この例ではHEPPAccountセグメント内にあります)にマップするのに使用されます。配分のタイプまたは勘定科目ごとにマッピングを作成します。次に例を示します:
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配分タイプA (資産)をカットバック勘定科目17999 (JV資本カットバック)へ
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配分タイプE (費用)をカットバック勘定科目59999 (JV費用カットバック)へ
配分の値がAの場合は、HEPPAccountセグメントの出力値は17999となります。同様に、値がEの場合は59999が出力されます。
勘定科目ルールの作成
社内転送仕訳内の明細を合弁企業のカットバック勘定科目に貸方として記入できるようにするために、勘定科目ルールを作成します。前のタスクで作成したマッピング・セットを、この勘定科目ルールに関連付けます。
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FSMの「合弁企業管理」機能領域で、「表示 - すべてのタスク」を選択し、「勘定科目ルールの管理」タスクをクリックします。
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「勘定科目ルールの管理: 合弁企業」で、「作成」をクリックします。
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「勘定科目ルールの作成」で、次のフィールドに入力します:
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名前。
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短縮名。
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「摘要」。
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勘定体系。合弁企業のプライマリ元帳の勘定体系を選択します。
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ルール・タイプ。ドロップダウン・リストから「セグメント」を選択します。
次に、選択した勘定体系について、勘定科目セグメント値をドロップダウン・リストから選択します。
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「ルール」領域で、「追加」をクリックし、最初の行で次の値を指定します:
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値タイプ。「マッピング・セット」を選択します。
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値。前のタスクで作成したマッピング・セットを選択します。
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「保存して閉じる」をクリックします
次の画像は、マッピング・セット付きで定義された新しい勘定科目ルールの例を示しています。
この例では、この勘定科目ルールは「合弁企業相殺勘定」という名前のマッピング・セットのために作成され、これに関連付けられています。勘定科目ルールのルール・タイプは「セグメント」であり、これでHEPPLedgerという勘定体系内のHEPPAccountセグメントの値を導出できます。
仕訳ルール・セットの作成
FSMの「補助元帳仕訳ルール・セットの管理」タスクには、仕訳ルール・セットの例が含まれており、この中には次の項目を導出するための仕訳明細ルールがあります:
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カットバック勘定科目
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利害関係者勘定科目
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合弁企業パートナ拠出金勘定
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利害関係者パートナ拠出金勘定
利害関係者勘定の仕訳明細ルールは、提供されたままの状態で機能します。カットバック勘定科目の仕訳明細ルールを、前のタスクで作成した勘定科目ルールに割り当てるという変更作業のみが必要です。実行方法は次のとおりです:
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FSMの「合弁企業管理」機能領域で、「表示 - すべてのタスク」を選択し、「補助元帳仕訳ルール・セットの管理」タスクをクリックします。
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「原価転送」仕訳ルール・セットの例の行を選択し、「複製」をクリックしてコピーします。
注意: 例をコピーして名前を変更してから、実際の設定に合わせて変更する必要があります。 -
ダイアログ・ボックスで、新しい仕訳ルール・セットを作成するために次のフィールドに入力します:
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名前。
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短縮名。
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「摘要」。
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勘定体系。合弁企業のプライマリ元帳の勘定体系を選択します。
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「保存して閉じる」をクリックします
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新しい仕訳ルール・セットの行を選択し、「編集」をクリックします。
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「補助元帳仕訳ルール・セットの編集」で、「仕訳明細」領域にアクセスし、カットバック勘定科目を導出するための「貸方」行を強調表示します。
「セグメント・ルール」の列は、元の合弁企業トランザクションが含まれている勘定科目を識別するためのプライマリ元帳のセグメントを表します。
勘定体系の勘定科目セグメントを表す列で、前のタスクで設定した勘定科目ルールを選択します。
勘定科目ルールの中には、社内転送仕訳金額を適切なカットバック勘定科目に記入するために使用されるマッピング・セットがあります。
次の例に表示されている「貸方」仕訳明細ルールでは、「HEPPAccount」列が勘定体系の勘定科目セグメントを表しています。「相殺勘定」という名前の勘定科目ルールがHEPPAccountに対して選択されています。
この例に表示されている「借方」仕訳明細ルールは変更されていません。デフォルトでは、利害関係者のコスト・センターを使用して内部振替金額を利害関係者の勘定科目に借方記入するように設定されているためです。
注意: 「借方」の行を変更しないでください。コスト配分がパートナ拠出金でカバーされる場合は、パートナ拠出金の仕訳明細ルールを、この設定作業の中で変更する必要があります。「パートナ拠出金をクローズするための仕訳のパートナ拠出金勘定科目の導出」を参照してください。
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「保存して閉じる」をクリックします
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ルール・セットの設定後に、「補助元帳仕訳ルール・セットの管理: 合弁企業」ページに戻り、「処理」メニューを使用して新しい仕訳ルール・セットをアクティブ化します。
プライマリ元帳の会計処理基準への仕訳ルール・セットの関連付け
プライマリ元帳の会計処理基準を特定し、新しい仕訳ルール・セットをこの処理基準に関連付けます。
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FSMの「合弁企業管理」機能領域で、「表示 - すべてのタスク」を選択し、「会計処理基準の管理」タスクをクリックします。
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合弁企業のプライマリ元帳の会計処理基準を選択し、「編集」をクリックします。
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「仕訳ルール・セット割当」領域の「合弁企業」タブで、「行の追加」をクリックし、次のフィールドに入力します:
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イベント区分。「コスト振替」を選択します。
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イベント・タイプ。「すべて」を選択します。
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ルール・セット。前のタスクで作成した仕訳ルール・セットを選択します。
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「保存して閉じる」をクリックします
次の画像は、「JVコスト振替」という名前の仕訳ルール・セットの例を示しています。このルール・セットは「HEPP_ACCOUNTING」という名前の会計処理基準に関連付けられており、「HEPPLedger US」という名前のプライマリ元帳用です。
- 設定を完了するために、「補助元帳アプリケーション・オプションの更新」プログラムを実行します。プライマリ元帳および合弁企業アプリケーションに対するイベントを作成できるようにするには、このプログラムを実行する必要があります。