Oracle ACFSコマンドライン・ユーティリティ

このトピックでは、Oracle ACFSコマンドライン・ユーティリティの概要を示します。

表6-60に、Oracle ACFSコマンドライン・ユーティリティと簡単な説明を示します。

Oracle ACFS acfsutilコマンドの実行の詳細は、「Oracle ACFSコマンドライン・ツールの使用について」を参照してください。

表6-60 Oracle ACFSコマンドライン・ユーティリティの概要

コマンド 説明

acfsutil accel replace

既存のアクセラレータ・ボリュームを新しいアクセラレータ・ボリュームで置き換えます。

acfsutil cluster info

クラスタのタイプに関する情報および稼働中のクラスタの内部情報を表示します。

acfsutil compat get

Oracle ACFSファイル・システムの互換性レベルを表示します。

acfsutil compat set

Oracle ACFSファイル・システムの互換性レベルを変更します。

acfsutil defrag dir

指定されたディレクトリ内のすべてのファイルをデフラグします。

acfsutil defrag file

指定されたファイルをデフラグします。

acfsutil freeze

ファイル・システムでの変更アクティビティを一時的にフリーズします。

acfsutil fshare create

ソース・ファイルと共有されるネームスペースにファイルを作成します。

acfsutil info file

Oracle ACFSファイル・システムのファイルに関する情報を表示します。

acfsutil info fs

詳細なOracle ACFSファイル・システム情報を表示します。

acfsutil info id

指定したファイル識別子およびマウント・ポイントに対するOracle ACFSファイル・システム情報を表示します。

acfsutil info storage

Oracle ASMディスク・グループ内のOracle ASM、Oracle ACFS、およびOracle ADVMの各コンポーネントの領域使用量を表示します。

acfsutil plugin disable

Oracle ACFSプラグイン・インフラストラクチャを無効にします。

acfsutil plugin enable

Oracle ACFSプラグイン・インフラストラクチャを有効にします。

acfsutil plugin info

Oracle ACFSプラグイン・インフラストラクチャに関する情報を表示します。

acfsutil registry

Oracle ACFSマウント・レジストリのエントリを追加、削除または表示します。

acfsutil rmfs

Oracle ACFSファイル・システムを削除します。

acfsutil scrub

メタデータまたはファイル・データ内の不整合をチェックしてレポートします。

acfsutil size

Oracle ACFSファイル・システムのサイズを変更します。

acfsutil thaw

acfsutil freezeコマンドがファイル・システムで発行された後にアクティビティを再開します。

acfsutil version

Oracle ACFSのバージョン情報を表示します。

advmutil canonical

Oracle ADVMボリュームの正規名を指定します。

advmutil volinfo

Oracle ADVMボリュームに関する情報を表示します。

acfsutil accel replace

目的

既存のアクセラレータ・ボリュームを新しいアクセラレータ・ボリュームで置き換えます。

構文および説明

acfsutil accel replace -h
acfsutil accel replace -a new_accel_volume primary_volume

acfsutil accel replace -hは、ヘルプ・テキストを表示して終了します。

次の表に、acfsutil accel replaceコマンドで使用可能なオプションを示します。

表6-61 acfsutil accel replaceコマンドのオプション

オプション 説明

—a new_accel_volume

新しいアクセラレータ・ボリュームの名前を指定します。

primary_volume

Oracle ACFSファイル・システムのマウントに使用されるプライマリ・ボリュームの名前を指定します。

このコマンドにより、管理者は既存のアクセラレータ・ボリュームを新しいアクセラレータ・ボリュームで置き換えることができます。このコマンドは、現在のアクセラレータ・ボリュームが一杯で拡張できない場合や、アクセラレータをより高速なボリュームに移行する場合に使用すると便利です。

このコマンドを使用するには、すべてのノードでファイル・システムをアンマウントする必要があります。新しいアクセラレータは、既存のアクセラレータ以上の大きさが必要です。新しいアクセラレータ・ボリュームが既存のアクセラレータ・ボリュームより大きい場合、管理者は、acfsutil accel replace操作に続いて、ファイル・システムを再マウントした後にacfsutil resize -d new_accel_volumeを実行して、Oracle ACFSで新しいアクセラレータ・ボリュームの領域全体を利用できるようにする必要があります。

このコマンドを実行するには、rootユーザーまたはOracle ASM管理者ユーザーである必要があります。

次に、acfsutil accel replaceコマンドの使用例を示します。

例6-51 acfsutil accel replaceコマンドの使用

$ /sbin/acfsutil accel replace -a new_accelerator_volume my_primary_volume

acfsutil cluster info

目的

クラスタのタイプに関する情報および稼働中のクラスタの内部情報を表示します。

構文および説明

acfsutil cluster info -h
acfsutil cluster info -o isdev

acfsutil cluster infoは、クラスタのタイプと実行中のクラスタの内部情報に関する情報を表示します。このコマンドは、カーネルOracle ACFSクラスタがOracle ASMと同期していることを確認するために使用できます。このコマンドはすべてのクラスタ・タイプに適用されます。

表6-62 acfsutil cluster infoコマンドのオプション

オプション 説明

-o isdev | clusterMode

  • isdev: Oracle ApplianceがExascaleであるかどうかを識別するために使用します。このコマンドは次の値を返します:
    • 1: Exascale Oracleアプライアンスの場合
    • 0: Exascale Oracleアプライアンスではない場合
  • clusterMode: クラスタ・メンバーシップの起点を識別します。戻り値は次のとおりです:
    • EDV: Exascaleから派生したACFSクラスタ・メンバーシップの場合
    • ADVM: ASMから派生したACFSクラスタ・メンバーシップの場合
    • NONE: ACFSクラスタ・メンバーシップが構成されていない場合

例6-52 acfsutil cluster infoの使用

# /sbin/acfsutil cluster info
Node Count: 3
Rebuild Manager: 3
Local Node: 3
Current Incarnation: 96
ACFS DLM Interfaces: ENABLED
OKS DLM Interfaces: ENABLED
Cluster State: [ NORMAL_OPERATION ]
Oracle Appliance: [NONAPP]
Nodes:
    Node 1 - IP 169.254.10.251 (port x) - nodex
    Node 2 - IP 169.254.15.46 (port y) - nodey
    Node 3 - IP 169.254.12.235 (port z) - nodez

リストされている「ポート」番号は、acfsがプライベート・インターコネクトで着信TCP接続をリスニングするポートです。

  • Node Count: クラスタ内のノード数。

    この例では、3ノードのクラスタです。

  • 再構築マネージャ: クラスタ・リカバリを管理するノード。

    この例では、ノード3がクラスタの再構築を担当します。

  • Current Incarnation: インカネーションとは、クラスタ内の重要なメンバーシップ変更です。

    この例では、クラスタの96個のインカネーションがありました。

  • Cluster State: NORMAL_OPERATION、MIGRATION、UNKNOWN

    この例では、クラスタは正常に動作しています。

acfsutil cluster info –o isedvコマンドの使用例を次に示します。

アクティブなExascale環境での問合せの実行。

$ /sbin/acfsutil info fs -o isedv /usmmnt
1

### query of non-ACFS ### 
$ /sbin/acfsutil info fs -o isedv /mnt
acfsutil info fs: ACFS-03037: not an ACFS file system

次の例は、acfsutil cluster info –o clusterModeコマンドの使用方法を示しています。

### Query in active Exascale environment ###
$ /sbin/acfsutil cluster info -o clusterMode
EDV

### Query in environment without ASM or Exascale running ###
$ /sbin/acfsutil cluster info -o clusterMode
NONE

acfsutil compat get

目的

ファイル・システムのOracle ACFS互換性レベルおよびディスク・グループのCOMPATIBLE.ADVMレベルを表示します。

構文および説明

acfsutil compat get -h
acfsutil compat get mount_point

acfsutil compat get -hは、ヘルプ・テキストを表示して終了します。

次の表に、acfsutil compat getコマンドで使用可能なオプションを示します。

表6-63 acfsutil compat getコマンドのオプション

オプション 説明

mount_point

このファイル・システムがマウントされるディレクトリを指定します。

acfsutil compat getコマンドは、mkfsコマンドまたはacfsutil compat setコマンドによって設定されているファイル・システムのOracle ACFS互換性レベルを表示します。また、acfsutil compat getは、特に明示的に設定されていない場合に、ファイル・システムのデフォルトの互換性レベルであるディスク・グループのCOMPATIBLE.ADVMも表示します。Oracle ASMディスク・グループの互換性属性の詳細は、互換性属性設定により使用可能になるOracle ACFS機能を参照してください。

次に、acfsutil compat getコマンドの使用例を示します。

例6-53 acfsutil compat getコマンドの使用

$ /sbin/acfsutil compat get /acfsmounts/acfs1

acfsutil compat set

目的

Oracle ACFSファイル・システムの互換性レベルを変更します。

構文および説明

acfsutil compat set -h
acfsutil compat set -c release_version mount_point

acfsutil compat set -hは、ヘルプ・テキストを表示して終了します。

次の表に、acfsutil compat setコマンドで使用可能なオプションを示します。

表6-64 acfsutil compat setコマンドのオプション

オプション 説明

—c release_version

mount_pointによって特定されるOracle ACFSファイル・システムのリリース・バージョンを指定します。

mount_point

このファイル・システムがマウントされるディレクトリを指定します。

-c release_versionオプションで指定する値は、ディスク・グループのCOMPATIBLE.ADVM値以上にする必要があり、実行中のOracle Grid Infrastructureリリースのバージョン以下にする必要があります。—c release_versionを指定しないと、COMPATIBLE.ADVM値が使用されます。互換性は、設定するとダウングレードできません。—c release_versionオプションは、ディスク・グループのCOMPATIBLE.ADVMおよびCOMPATIBLE.ASMの更新ができない、または望ましくない状況で、互換性の向上が必要なOracle ACFS機能を使用する場合に使用できます。Oracle ACFSの互換性を更新すると、以前のOracle Grid Infrastructureリリースを使用してファイル・システムをマウントできなくなります。Oracle ASMディスク・グループの互換性属性の詳細は、互換性属性設定により使用可能になるOracle ACFS機能を参照してください。

次に、acfsutil compat setコマンドの使用例を示します。

例6-54 acfsutil compat setコマンドの使用

$ /sbin/acfsutil compat set -c 12.2 /acfsmounts/acfs1

acfsutil defrag dir

目的

指定されたディレクトリ内のすべてのファイルをデフラグします。

構文および説明

acfsutil defrag dir -h
acfsutil defrag dir [-r] dir_path

acfsutil defrag dir -hは、ヘルプ・テキストを表示して終了します。

表6-65に、acfsutil defrag dirコマンドで使用可能なオプションを示します。

表6-65 acfsutil defrag dirコマンドのオプション

オプション 説明

-r

再帰的なデフラグ操作を指定します。

dir_path

デフラグ対象のファイルがあるディレクトリを指定します。

acfsutil defrag dirコマンドは、指定したサブディレクトリ内のファイルをデフラグするのに使用します。—rオプションは、指定したディレクトリのサブディレクトリ内のファイルを再帰的にデフラグするのに使用します。

デフラグ対象のファイルへの書込みアクセス権が必要です。

このコマンドを使用するには管理者権限か、Oracle ASM管理者グループのメンバーであることが必要です。

例6-55に、acfsutil defrag dirコマンドの使用方法を示します。

例6-55 acfsutil defrag dirコマンドの使用

$ /sbin/acfsutil defrag dir /acfsmounts/critical_apps/01jan1015

acfsutil defrag file

目的

指定されたファイルをデフラグします。

構文および説明

acfsutil defrag file -h
acfsutil defrag file [-i] file_path [file_path ... ]

acfsutil defrag file -hは、ヘルプ・テキストを表示して終了します。

表6-66に、acfsutil defrag fileコマンドで使用可能なオプションを示します。

表6-66 acfsutil defrag fileコマンドのオプション

オプション 説明

—i

エクステント数で可能な削減を見積もります。ファイルへの読取りアクセス権が必要です。

file_path

デフラグ対象のファイルを指定します。

acfsutil defrag fileコマンドは、ファイルをデフラグします。—iオプションは、デフラグ対象のファイルについて見積もられたエクステントの削減数を表示します。

デフラグ対象のファイルへの書込みアクセス権が必要です。

このコマンドを使用するには管理者権限か、Oracle ASM管理者グループのメンバーであることが必要です。

例6-56に、acfsutil defrag fileコマンドの使用方法を示します。

例6-56 acfsutil defrag fileコマンドの使用

$ /sbin/acfsutil defrag file /acfsmounts/critical_apps/testfile

acfsutil freeze

目的

ファイル・システムでの変更アクティビティを一時的にフリーズします。

構文および説明

acfsutil freeze -h
acfsutil freeze [-f] mount_point

acfsutil freeze -hは、ヘルプ・テキストを表示して終了します。

次の表に、acfsutil freezeコマンドで使用可能なオプションを示します。

表6-67 acfsutil freezeコマンドのオプション

オプション 説明

—f

ファイル・システムをフリーズする前にデータをディスクにフラッシュするようコマンドに指定します。

mount_point

このファイル・システムがマウントされるディレクトリを指定します。

acfsutil freezeコマンドは、ファイル・システムでの変更アクティビティを一時的に停止します。acfsutil freezeを使用して、アプリケーションを停止せずに、様々なスナップショットにわたってPoint-in-Timeイメージを作成できます。acfsutil freezeコマンドがファイル・システムで発行された後にアクティビティを再開するには、acfsutil thawコマンドを実行します。acfsutil thawの詳細は、「acfsutil thaw」を参照してください。

アプリケーション・タイムアウトやインスタンス削除の可能性を防止するために、acfsutil freezeコマンドは注意して使用してください。データベースまたはデータベース診断領域がOracle ACFSファイル・システムで実行中で、ファイル・システムが3分を超えてフリーズしている場合、ファイル・システム上のファイルの更新を待機中にハングしたプロセスが原因で、データベース・インスタンスが終了する可能性があります。

Oracle ACFSレプリケーションがアクティブになっているファイル・システムでacfsutil freezeコマンドを使用すると、レプリケーション操作がディスク上のレプリケーション構成情報を変更する場合や、フリーズされているスタンバイ・ファイル・システムに対する更新である場合は、その操作がブロックされる可能性があります。影響を受ける可能性があるレプリケーション操作は次のとおりです。

  • acfsutil repl sync

  • acfsutil repl terminate primary

  • acfsutil repl terminate standby

次に、acfsutil freezeコマンドの使用例を示します。

例6-57 acfsutil freezeコマンドの使用

$ /sbin/acfsutil freeze -f /acfsmounts/acfs1

acfsutil fshare create

目的

ソース・ファイルと共有されるネームスペースにファイルを作成します。

構文および説明

acfsutil fshare create -h

acfsutil fshare create source_file_path destination_file_path

acfsutil fshare create -hは、ヘルプ・テキストを表示して終了します。

次の表に、acfsutil fshare createコマンドで使用可能なオプションを示します。

表6-68 acfsutil fshare createコマンドのオプション

オプション 説明

source_file_path

ソース・ファイルのパスを指定します。

destination_file_path

宛先ファイルへのパスを指定します。

acfsutil fshare createコマンドは、ソース・ファイルと共有されるネームスペース(fshare)にファイルを作成するために使用できます。このfshareは、ソースファイルの完全レプリカであり、ファイル・ベースのスナップショットとして機能します。このファイル共有機能は、ストレージが変更され、変更されているストレージが書込み(COW)にコピーされるまで、ストレージを消費しません。fshareは、個別のファイルを基本に作成される点を除き、ファイル・システムのスナップショットと同様です。

acfsutil fshare createは、単一ファイルのレプリカを作成できます。ファイルは、そのストレージが変更されるまで、そのストレージのすべてを元のファイルと共有します。同様に、元のファイルが変更された場合は、新しいストレージも割り当てられます(COW)。

fshareのfshareが作成できますが、常に単一ブロックのストレージに32Kの共有ファイルしか存在できません。fshareの作成によりファイル内のどのブロックが32Kの共有者を超えても、コマンドは失敗します。

fshareはファイル・システムのスナップショットと共存します。fshareをスナップショットに作成できますが、スナップショットが作成されると、現在存在するすべての共有者もスナップショットに存在します。

fshareの作成では、いくらかストレージが必要なため、コマンドは領域不足エラーで失敗する可能性があります。fshareは、fshareまたは元のファイルが変更されると、領域を消費します。

fshareの動作は、通常のファイルで動作するコマンドがすべてfshareでも動作するという点で、通常のPOSIXファイルと同様です。fshareは他のファイルと同様に削除できます。fshareを削除するacfsutilコマンドはありません。

ファイルへのパスが指定されていない場合、このコマンドは現在の作業ディレクトリにfshareを作成します。fshareはハード・リンクを持つことができます。symlinkに従います。fshareはフリーズされているファイル・システム上に作成できます。

新しいファイル共有が作成されるディレクトリには、書込み権限が必要です。共有されるベース・ファイルには、読取り権限が必要です。

ファイル共有機能に関する制限事項は次のとおりです。

  • ネームスペース内でのfshareの最初の作成(プライマリ・ファイル・システムまたはスナップショット)では、Oracle ACFSでファイル・システムのサイズに比例した領域を必要とするメタデータを作成する必要があります。ネームスペースでのその後のfshareの作成では、この方法で新しいストレージを割り当てる必要はありません。

  • ディレクトリのfshareの作成は許可されていません。ユーザー・ファイルのみが共有できます。

  • スナップショット内から別のスナップショットに至るなど、ファイル・システムまたはネームスペースにわたってfshareを作成することはできません。

  • fshare作成操作のターゲット・ファイルが存在する場合、コマンドは失敗します。

  • 圧縮ファイルのfshareは許可されず、fshareの圧縮は許可されません。

  • fshareは、Oracle ACFSレプリケーション・バージョン1が有効になっているファイル・システムには作成できません。

  • fshareは、読取り専用のスナップショットには作成できません。

  • ファイル共有機能では、クラスタ内のすべてのノードでADVM.COMPATIBLE属性を20.0以上に設定する必要があります。

次に、acfsutil fshare createの使用例を示します。

例6-58 acfsutil fshare createの使用

次のコマンドは、現在の作業ディレクトリ内にファイル共有を正常に作成します。

# acfsutil fshare create file1 file2 
acfsutil fshare create: Fshare operation is complete.

次のコマンドは、ディレクトリのファイル共有を作成しようとし、失敗しています。

# acfsutil fshare create dir1 file2 
acfsutil fshare create: Fshare operation did not complete.
acfsutil fshare create: Cannot share a directory.

関連項目:

  • Oracle ACFSファイル・システムのスナップショットの詳細は、Oracle ACFSスナップショットについてを参照してください。

  • ベース・ファイルへの参照リンクを作成する方法の詳細は、Linux/ UNIXのcp --reflinkコマンドに関するドキュメントを参照してください。

acfsutil info file

目的

Oracle ACFSファイル・システムのファイルに関する情報を表示します。

構文および説明

acfsutil info file -h

acfsutil info file [ [-d] [-o acfs_extent_offset] [-m] [-u] | [-c] ] path [path ... ]

acfsutil info file -f file_name [ [-d] [-o acfs_extent_offset]

acfsutil info file -hは、ヘルプ・テキストを表示して終了します。

表6-69に、acfsutil info fileコマンドで使用可能なオプションを示します。

表6-69 acfsutil info fileコマンドのオプション

オプション 説明

-d

ディスク・グループ内のOracle ACFSからOracle ASMデバイスに、エクステントの詳細情報を表示します。

-o acfs_extent_offset

acfs_extent_offset — エクステントの表示を、指定されたOracle ACFSファイル・オフセットまでフィルタ処理します。

-c

エクステント数のみ表示します。

-f file_name

ファイルが現在共有ファイル(fshare)と共有されているストレージの量と、ファイル専用のストレージの量をレポートします。

このオプションは、各エクステントが共有されているかどうかも表示します。–oオフセットが指定されている場合、指定されたオフセットを含むエクステントのみが表示されます。–dオプションは、Oracle ASMエクステント情報を表示します。

-m

ファイル・メタデータ・エクステントの詳細を表示します。-mオプションは、-d-o-uと互換性があります。-mオプションは-cとは互換性がありません。

-u

エクステントの使用情報を表示します。

path

ファイルのフルパス名を指定します。

acfsutil info fileコマンドは、Oracle ACFSファイル・システムのファイルに関する情報を表示します。情報にはファイルを構成するブロックの場所の詳細を示すエクステント・マップや、ファイルの割当て記憶域に対する使用済記憶域などが含まれます。ファイルのタグ付け情報も表示されます。

—uオプションは、acfsutil info fileの標準出力に、スナップショットの親と子の間でエクステントが継承されるかどうかを示す列を追加します。-cオプションは、合計エクステント数とプライマリ・ボリュームおよびアクセラレータ・ボリュームのエクステント・ノード数を表示しますが、個々のエクステントの詳細は省きます。—cオプションの出力は、エクステント数を表示する場合や、アクセラレータを使用しているときにメタデータがアクセラレータ・ボリュームに位置していることを確認するのに使用すると便利です。

acfsutil info fileを実行するには、指定ファイルに対する読取りアクセス権が必要です。

次の例は、様々なオプションを指定したacfsutil info fileコマンドの使用方法を示しています。

例6-59 acfsutil info fileコマンドの使用

$ /sbin/acfsutil info file /usmmnt/.ACFS/snaps/s1/afile
  /usmmnt/.ACFS/snaps/s1/afile
    flags:        File
    inode:        18014398509482029
    owner:        root
    group:        root
    size:         13013  (  12.71 KB )
    allocated:    24576  (  24.00 KB )
    hardlinks:    1
    device index: 1
    major, minor: 202,64
    access time:  Thu Jan  7 14:13:24 2016
    modify time:  Thu Jan  7 14:13:24 2016
    change time:  Thu Jan  7 14:13:24 2016
    extents:
        -offset ----length | -dev --------offset
              0      24576 |    1      142188544
         extent count: 1
         granularity level: -1


$ /sbin/acfsutil info file -c /usmmnt/.ACFS/snaps/s1/afile
  /usmmnt/.ACFS/snaps/s1/afile
    flags:        File
    inode:        18014398509482029
    owner:        root
    group:        root
    size:         13013  (  12.71 KB )
    allocated:    24576  (  24.00 KB )
    hardlinks:    1
    device index: 1
    major, minor: 202,64
    access time:  Thu Jan  7 14:13:24 2016
    modify time:  Thu Jan  7 14:13:24 2016
    change time:  Thu Jan  7 14:13:24 2016
    extents:
         extent count: 1
         primary volume extent nodes:     0
         accelerator volume extent nodes: 0
         granularity level: -1


$ /sbin/acfsutil info file -u /usmmnt/.ACFS/snaps/s1/afile
  /usmmnt/.ACFS/snaps/s1/afile
    flags:        File
    inode:        18014398509482029
    owner:        root
    group:        root
    size:         13013  (  12.71 KB )
    allocated:    24576  (  24.00 KB )
    hardlinks:    1
    device index: 1
    major, minor: 202,64
    access time:  Thu Jan  7 14:13:24 2016
    modify time:  Thu Jan  7 14:13:24 2016
    change time:  Thu Jan  7 14:13:24 2016
    extents:
        -offset ----length | -dev --------offset | inherited
              0      24576 |    1      142188544 | Yes
         extent count: 1
         added extent count: 0
         inherited extent count: 1
         granularity level: -1

これらは、acfsutil info file -f file_nameの例で、共有ファイルに関する情報を表示します。

The file is an fshare:
# /usmmnt/file2
    flags:        File
    inode:        42
    owner:        root
    group:        root
    size:         557056  ( 544.00 KB )
    allocated:    552960  ( 540.00 KB )
    hardlinks:    1
    device index: 1
    major, minor: 202,16
    create time:  Wed Jun  6 12:40:39 2018
    access time:  Wed Jun  6 12:40:39 2018
    modify time:  Wed Jun  6 12:40:48 2018
    change time:  Wed Jun  6 12:40:48 2018
    fshare:       Yes
    extents:
        -offset ----length | -dev --------offset -shared
              0       4096 | <gap>
           4096      65536 |    1 1386610688          No 
          69632       4096 |    1 1386737664          No 
          73728      61440 |    1 1386676224          No 
         135168       4096 |    1 1386213376         Yes 
         139264       4096 |    1 1386864640          No 
         143360      65536 |    1 1386741760          No 
         208896       4096 |    1 1386868736          No 
         212992      57344 |    1 1386807296          No 
         270336       4096 |    1 1386340352         Yes 
         274432       4096 |    1 1386872832          No 
         278528       4096 |    1 1386995712          No 
         282624      65536 |    1 1386876928          No 
         348160       4096 |    1 1386999808          No 
         352256      53248 |    1 1386942464          No 
         405504       4096 |    1 1386467328         Yes 
         409600       8192 |    1 1387003904          No 
         417792       4096 |    1 1387126784          No 
         421888      65536 |    1 1387012096          No 
         487424       4096 |    1 1387130880          No 
        -offset ----length | -dev --------offset -shared
         491520      49152 |    1 1387077632          No 
         540672      16384 |    1 1386594304         Yes 
         extent count: 21
         owned extent count: 17
         shared extent count: 4 

Specifying the –o offset option:
# ./acfsutil info file /usmmnt/file2 -f –o 405504       
     # /usmmnt/file2
    flags:        File
    inode:        42
    owner:        root
    group:        root
    size:         557056  ( 544.00 KB )
    allocated:    552960  ( 540.00 KB )
    hardlinks:    1
    device index: 1
    major, minor: 202,16
    create time:  Wed Jun  6 12:40:39 2018
    access time:  Wed Jun  6 12:40:39 2018
    modify time:  Wed Jun  6 12:40:48 2018
    change time:  Wed Jun  6 12:40:48 2018
    fshare:       Yes
    extents:
        -offset ----length | -dev --------offset -shared
         405504       4096 |    1 1386467328         Yes 

The file is not an fshare:
/usmmnt/dir1
    flags:        Directory,Range-locked
    inode:        44
    owner:        root
    group:        root
    size:         20480  (  20.00 KB )
    allocated:    53248  (  52.00 KB )
    hardlinks:    2
    device index: 1
    major, minor: 202,16
    create time:  Wed Jun  6 12:37:16 2018
    access time:  Wed Jun  6 12:37:16 2018
    modify time:  Wed Jun  6 12:37:16 2018
    change time:  Wed Jun  6 12:37:16 2018
    fshare:       No
    extents:
        -offset ----length | -dev --------offset –shared -remap
              0      53248 |    1 389099520          No    No
         extent count: 1
         owned extent count: 1
         shared extent count: 0

acfsutil info fs

目的

詳細なOracle ACFSファイル・システム情報を表示します。

構文および説明

acfsutil info fs -h
acfsutil info fs [-l] [{-o option_item | -s [interval[count][-d]] | -f [-v]}]
                 [mount_point]

acfsutil info fs -hは、ヘルプ・テキストを表示して終了します。

表6-70に、acfsutil info fsコマンドで使用可能なオプションを示します。

表6-70 acfsutil info fsコマンドのオプション

オプション 説明

-l

マウント・ポイントによって指定されたOracle ACFSファイル・システムのシンボリック・リンクを表示します。あるいは、マウント・ポイントが指定されていない場合は、すべてのマウント済Oracle ACFSファイル・システムのシンボリック・リンクを表示します。

-o

特定のファイル・システムのオプション・アイテム(次を参照)を表示します。

  • allvolumes [mount_point | primary_volume_device | auxiliary_volume_device]—ファイル・システムに関連付けられている全ボリュームをリストします。

  • autoresize — 自動サイズ変更が有効な場合は1、それ以外の場合は0です。

  • autoresizeincrement — ファイル・システムの自動サイズ変更増分をリストします。

  • autoresizemax — 自動サイズ変更最大値をリストします。

  • auxvolume {mount_point | primary_volume_device} — ファイル・システムに関連付けられている補助ボリュームをリストします。マウント・ポイントまたはデバイスに対して実行できます。

  • available - ファイル・システムが使用可能である期間

  • compatacfs — ACFS互換性の設定をリストします。

  • compatadvm — ADVM互換性の設定をリストします。

  • diskgroup - pathに関連付けられたディスク・グループの名前

  • fetasize - inodeのディスク上のメタデータによって消費されるストレージの量であるファイル入力表サイズ

  • freespace - ファイル・システムで使用可能な空き領域の量

  • isadvm - Oracle ADVMボリュームが存在する場合は1、存在しない場合は0

  • isauxvolume {volume_device} — ボリュームが補助ボリュームの場合は1、それ以外の場合は0です。ボリューム・デバイスに対して実行する必要があります。

  • isavailable - ファイル・システムが使用可能である場合は1、使用可能でない場合は0

  • iscompression — ファイル・システムの圧縮の状態。有効な場合は1、無効な場合は0。

  • isdev - ACFSファイル・システムがExascaleボリューム上にあるかどうかを判別します。指定されたマウントポイントがACFSでない場合は、ACFS-03037が返されます。
  • iscorrupt - ファイル・システムが破損している場合は1、破損していない場合は0

  • isencryption — ファイル・システムの暗号化の状態。無効な場合は0、有効な場合は1。

-o (続き)

  • ismountpoint - pathがマウント・ポイントである場合は1、pathがマウント・ポイントでない場合は0

  • isreplprimary - プライマリ・ファイル・システムの場合は1、それ以外は0

  • isreplstandby - スタンバイ・ファイル・システムの場合は1、それ以外は0

  • issecurity — ファイル・システムのセキュリティの状態。無効な場合は0、有効な場合は1。

  • metablocksize — ファイル・システムのメタデータ・ブロックのサイズ。

  • mountpoints - ファイル・システムに関連付けられたマウント・ポイント

  • primaryvolume - ファイル・システムに関連付けられたデバイスのパス名

  • redundancy - Oracle ADVMボリュームで使用される冗長性のタイプ

  • replication - ファイル・システムがレプリケーション用にプライマリまたはスタンバイ・ファイル・システムとして初期化されている場合は1、レプリケーション用に初期化されていない場合は0

  • resizeincrement - pathで使用されるOracle ADVMボリュームの割当て単位サイズ(バイト)

  • stripewidth - pathで使用されるOracle ADVMボリュームのストライプ幅

  • stripecolumns - pathで使用されるOracle ADVMボリュームのストライプ・セット列

  • totalspace - ファイル・システムのサイズ

  • volumes - ファイル・システムに関連付けられたボリュームの数

-s [interval [count] [-d]]

ファイル・システムの統計を表示します。

オプションのintervalパラメータで、各レポート間の時間(秒)を指定します。最初のレポートは、ファイル・システムのマウントからの時間の統計を含みます。以降の各レポートは、前回のレポートからの間隔を集計した統計を含みます。

オプションのcountパラメータは、intervalパラメータとともに指定できます。countパラメータが指定されている場合、カウント値によって秒間隔で生成されるレポート数が決定されます。

countパラメータなしでintervalパラメータが指定される場合、このコマンドはCtrl+cによってコマンドを取り消すまで継続してレポートを生成します。

任意の-dオプションは、より詳細な統計情報を表示します。

-f [-v]

ファイル・システムのフラグメンテーションを表示します。-vオプションは、追加のフラグメンテーション情報を表示します。

mount_point

このファイル・システムがマウントされるディレクトリを指定します。レプリケーション・データでは有効なオプションではありません。

acfsutil info fsコマンドは、Oracle ACFSファイル・システムに関する情報と統計を表示します。圧縮、暗号化、セキュリティまたはレプリケーションがファイル・システムで開始されている場合、追加のフラグおよびステータス情報が表示されます。

-o option_itemオプションは、指定されたoption_itemに関するファイル・システム情報を表示します。

-sオプションにより、コマンドが実行しているノードのファイル・システム上の現在の変更の量と変更速度を表示します。

オプションを指定しない場合、ファイル・システム情報には、ボリューム・デバイス名、ファイル・システムのサイズ、ボリューム・デバイスで使用可能な領域の量、このノードでのファイル・システム・マウント時間、ファイル・システムの状態、ユーザー指定のブロック・サイズ、Oracle ACFSスナップショット数、ファイル・システム内のスナップショットによって消費される領域、およびファイル・システムに関連付けられた任意の名前またはボリューム・ラベルが含まれます。考えられるファイル・システムの状態はflags行に表示されます。その状態には次のものがあります。

  • Offlineは、基礎となるデバイスがアクセスできないことを示します。原因としては、Oracle ASMインスタンスの障害、ディスマウントを強制されたディスク・グループ、またはリカバリ不可能なI/Oエラーが考えられます。このノードのファイル・システムは、ディスマウントするしかありません。他にどのようにアクセスを試みても、エラーになります。

  • Availableは、ファイル・システムはオンラインで操作可能であることを示しています。

  • Corruptは、検出された非一貫性をできるだけ早く修正するために、ファイル・システムをチェックして修復する必要があることを示します。たとえば、Linuxでfsckコマンドを実行してファイル・システムをチェックし修復します。コマンドを修復モードで実行して、問題を修正します。詳細は、fsck (オフライン・モード)を参照してください。

どのユーザーでもacfsutil info fsを実行できます。

次に、acfsutil info fsの使用例を示します。

例 6-60では、Linux環境でのOracle ACFSファイル・システムに関する情報を表示します。

例6-60 Linuxでのacfsutil info fsコマンドの使用

$ /sbin/acfsutil info fs
/primary
    ACFS Version: 11.2.0.2.0
    flags:        MountPoint,Available,Replication
    mount time:   Mon Oct 25 12:11:03 2010
    volumes:      1
    total size:   5368709120
    total free:   4144230400
    primary volume: /dev/asm/pvol-74
        label:
        flags:                 Primary,Available,ADVM
        on-disk version:       40.0
        allocation unit:       4096
        major, minor:          252, 37889
        size:                  5368709120
        free:                  4144230400
        ADVM diskgroup         REPLDG
        ADVM resize increment: 268435456
        ADVM redundancy:       unprotected
        ADVM stripe columns:   4
        ADVM stripe width:     131072
    number of snapshots:  0
    snapshot space usage: 0
    replication status: primary

### If an ACFS file system is on an Exascale volume, information similar to the following is displayed ###
primary volume: /dev/exc/vol2
        label:                 
        state:                 Available
        major, minor:          248, 1
        logical sector size:   512
        size:                  1073741824  (   1.00 GB )
        free:                  747663360  ( 713.03 MB ) ( 69.63% free )
        metadata read I/O count:         1067
        metadata write I/O count:        0
        total metadata bytes read:       4370432  (   4.17 MB )
        total metadata bytes written:    0  ( 0.00 )
        EXC type:              cluster
        EXC redundancy:        mirror
### An ACFS file system on an Exascale volume that is attached node-local will include the NodeLocal flag: ###
        flags:        MountPoint,Available,KiloSnap,NodeLocal,GBMChksum

/standby
    ACFS Version: 11.2.0.2.0
    flags:        MountPoint,Available,Replication
    mount time:   Mon Oct 25 12:11:03 2010
    volumes:      1
    total size:   5368709120
    total free:   5263945728
    primary volume: /dev/asm/svol-74
        label:
        flags:                 Primary,Available,ADVM
        on-disk version:       40.0
        allocation unit:       4096
        major, minor:          252, 37890
        size:                  5368709120
        free:                  5263945728
        ADVM diskgroup         REPLDG
        ADVM resize increment: 268435456
        ADVM redundancy:       unprotected
        ADVM stripe columns:   4
        ADVM stripe width:     131072
    number of snapshots:  0
    snapshot space usage: 0
    replication status: standby

$ /sbin/acfsutil info fs -o mountpoints,replication
/primary
1
/standby
1

$ /sbin/acfsutil info fs -o mountpoints,isreplprimary
/primary
1
/standby
0

$ /sbin/acfsutil info fs -o mountpoints,isreplstandby
/primary
0
/standby
1

例6-61に、-sオプションとともにacfsutil info fsを使用してファイル・システムでの現在の変更の量と速度を表示する方法を示します。

例6-61 -sオプションを指定したacfsutil info fsコマンドの使用

$ /sbin/acfsutil info fs -s /acfsmounts/acfs1
    amount of change since mount:       359.22 MB
    average rate of change since mount: 3 KB

$ /sbin/acfsutil info fs -s 60 4 /acfsmounts/acfs1
    amount of change since mount:       359.22 MB
    average rate of change since mount: 3 KB/s

    amount of change: 15.02 MB   rate of change: 256 KB/s
    amount of change: 9.46 MB   rate of change: 161 KB/s
    amount of change: 7.32 MB   rate of change: 125 KB/s
    amount of change: 6.89 MB   rate of change: 117 KB/s
...

例6-62 –o isedvオプションを指定したacfsutil info fsコマンドの使用

### query on mounted ACFS on Exascale volume ###
$ /sbin/acfsutil info fs -o isedv /usmmnt
1
### query of non-ACFS ###
$ /sbin/acfsutil info fs -o isedv /mnt
acfsutil info fs: ACFS-03037: not an ACFS file system

acfsutil info id

目的

指定したファイル識別子番号およびマウント・ポイントに対するOracle ACFSファイル・システム情報を表示します。

構文および説明

acfsutil info id -h
acfsutil info id file_identifier mount_point

acfsutil info id -hは、ヘルプ・テキストを表示して終了します。

表6-71に、acfsutil info idコマンドで使用可能なオプションを示します。

表6-71 acfsutil info idコマンドのオプション

オプション 説明

mount_point

このファイル・システムがマウントされるディレクトリを指定します。

file_identifier

Oracle ACFSドライバによって報告されるOracle ACFSファイル識別子番号を指定します。ファイル識別子番号は、10進数フォーマットで指定する必要があります。

acfsutil info idは、Oracle ACFSの内部数値ファイル識別子をファイル・システム内のパス名に変換するために使用できます。これは、Oracle ACFSドライバで、Oracle ACFS内の特定のファイルに関連付けられたシステム・イベント・ログ出力にI/Oエラーを報告し、内部識別子によってそのファイルを識別する際に便利です。acfsutil info idを実行するには、管理者権限を持っているか、Oracle ASM管理者グループのメンバーであることが必要です。

次に、acfsutil info idコマンドの使用例を示します。

例6-63 acfsutil info idコマンドの使用方法

$ /sbin/acfsutil info id 117 /acfsmounts/acfs1

acfsutil info storage

目的

Oracle ASMディスク・グループ内のOracle ASM、Oracle ACFS、およびOracle ADVMの各コンポーネントの領域使用量を表示します。

構文および説明

acfsutil info storage -h
acfsutil info storage [-u {B|MB|GB|TB}] [-l] [disk_group,...]

acfsutil info storage -hは、ヘルプ・テキストを表示して終了します。

次の表に、acfsutil info storageコマンドで使用可能なオプションを示します。

表6-72 acfsutil info storageコマンドのオプション

オプション 説明

-u

{B|MB|GB|TB}

測定単位を指定します。

領域使用量の値の単位がB (キロバイト)、MB (メガバイト)、GB (ギガバイト)、またはTB (テラバイト)であることを指定します。

-l

Oracle ASMディスク・グループ、Oracle ADVMボリューム、およびOracle ACFSファイル・システムのより詳細な領域情報を表示します。

disk_group

領域使用量が表示される1つまたは複数のディスク・グループを指定します。ディスク・グループが指定されていない場合は、すべてのディスク・グループの情報が表示されます。

acfsutil info storageは、Oracle ASMディスク・グループ内の領域が、Oracle ASM、Oracle ACFS、およびOracle ADVMのコンポーネントによってどのように消費されているかを表示するための、プラットフォームに依存しない方法を提供します。

このコマンドは、V$ASM_DISKGROUPV$ASM_FILEacfsutil snap info、およびacfsutil info fsを含めた複数のソースから領域情報を収集します。サマリー出力の各行には、ディスク・グループ内のストレージの主なOracle ACFSコンシューマが表示されます。

ディスク・グループごとに、そのディスク・グループのすべての情報が一緒にグループ化されます。% Free列は、Space列およびUsable Free列を使用して計算されます。NORMALおよびHIGHの冗長性ディスク・グループの場合、Usable Free列には、ミラーリング用を考慮した後のディスク・グループの未使用部分が表示されます。FLEXまたはEXTENDEDのディスク・グループの場合、冗長性がフレキシブルであり、変化する可能性があるため、Usable Free列は、RAWの合計空き領域を報告します。

Consumer列とPath列は、ディスク・グループの情報を表示する行では常に空になります。Consumer列は、ディスク・グループ内ストレージのコンシューマの行の場合は移入されます。

ボリュームが有効になっている場合は、Consumer列にボリューム名が表示されます。Space列には、ボリュームの現在のサイズが表示されます。ボリュームが、Oracle ACFSファイル・システムの一部、またはOracle ACFS以外のマウントされたファイル・システムの一部である場合、Usable Free列には、ファイル・システム内の空き領域の量が表示されます。ボリュームが、マウントされたファイル・システムの一部である場合、Path列には、マウント・ポイントが表示されます。ボリュームが、アンマウントされたOracle ACFSファイル・システムの一部である場合、Path列には*ACFSが表示されます。

前にリストしたボリュームに関連付けられたOracle ACFSファイル・システム内にスナップショットが存在する場合、Consumer列内の次の行にスナップショット名が表示されます。スナップショットに関連付けられたSpace列は、常にアスタリスク(*)によってマークが付けられています。これは、ファイル・システム内のスナップショットによって使用されている領域はボリューム行で計上されているためです。スナップショットに関連付けられたSize With Mirroing列は、そのスナップショットによって現在使用されているファイル・システム内の領域を表します。スナップショット割当て制限が設定されている場合、Usable Free列には、そのスナップショットがその割当て制限に達するまでに残された空き領域の量が表示されます。スナップショット割当て制限が設定されていない場合、この列は空白になります。スナップショットのPath列は、そのスナップショットのルートのフルパスです。スナップショット・リンクが確立されている場合は、Path列にそのスナップショット・リンクが表示されます。

rootまたはasmadminグループのメンバーであるユーザーがこのコマンドを実行できます。

次に、サマリー形式と詳細形式の両方で領域使用情報を表示するためのacfsutil info storageの使用例を示します。

例6-64 acfsutil info storageコマンドの使用方法

$ /sbin/acfsutil info storage -u MB
Diskgroup      Consumer      Space     Size With Mirroring  Usable Free  %Free   Path
DATA                       4608.00            2304.00         895.00       38%
                   VOL1    2048.00            1024.00         831.45       81%   /acfsmnt
                 052317          *               0.25                            /acfsmnt/latest
                 052217          *             131.26         893.00       87%   /acfsmnt/.ACFS/snaps/052217
FLASH                      2048.00            1024.00         147.00       14%
              ACCELVOL1    1024.00             512.00         260.92       50%   ACCEL for VOL1 in DATA
TST                        2048.00            1024.00         143.00       13%
                   VOL1    1024.00             512.00         512.00      100%
----
unit of measurement: MB
$ /sbin/acfsutil info storage -l

Diskgroup: DATA (38% free)
  total disk space:           4.50
  ASM file space:             2.05
  total free space:           2.25
  net free with mirroring:    1.12
  usable after reservation:   0.87
  redundancy type:          NORMAL

    Total space used by ASM non-volume files:
      used:                      0.00
      mirror used:               0.00

    volume: /dev/asm/vol1-447
      total:                     1.00
      free:                      0.81
      redundancy type:         mirror
      file system:             /acfsmnt  
        snapshot: 052317 (/acfsmnt/latest)
          used:          0.00
          quota limit:   none
        snapshot: 052217 (/acfsmnt/.ACFS/snaps/052217)
          used:          0.13
          quota limit:   1.00

...

----
unit of measurement: GB

関連項目:

acfsutil plugin disable

目的

Oracle ACFSファイル・システムのOracle ACFSプラグイン・インフラストラクチャを無効にします。

構文および説明

acfsutil plugin disable -h
acfsutil plugin disable mount_point

acfsutil plugin disable -hは、ヘルプ・テキストを表示して終了します。

表6-73に、acfsutil plugin disableコマンドで使用可能なオプションを示します。

表6-73 acfsutil plugin disableコマンドのオプション

オプション 説明

mount_point

このファイル・システムがマウントされるディレクトリを指定します。

acfsutil plugin disableは、Oracle ACFSプラグイン・メトリックの収集、およびプラグイン・アプリケーションに関連付けられた通信を無効にします。

このコマンドを使用するには管理者権限か、Oracle ASM管理者グループのメンバーであることが必要です。

例6-65に、acfsutil plugin disableコマンドの使用方法を示します。/humanresourcesにマウントされたファイル・システムのOracle ACFSファイル・メトリック・データの監視が完了すると、例6-65のコマンドは、Oracle ACFSドライバでのサマリー・データのその後の収集を無効にします。

例6-65 Oracle ACFSドライバの無効化

# /sbin/acfsutil plugin disable /humanresource

関連項目:

acfsutil plugin enable

目的

Oracle ACFSファイル・システムのOracle ACFSプラグイン・インフラストラクチャを有効にします。

構文および説明

acfsutil plugin enable -h
acfsutil plugin enable -m metrictype [-t tag, ...]
                       [-i interval[s|m]] mount_point

acfsutil plugin enable -hは、ヘルプ・テキストを表示して終了します。

表6-74に、acfsutil plugin enableコマンドで使用可能なオプションを示します。

表6-74 acfsutil plugin enableコマンドのオプション

オプション 説明

-t tag, ...

監視するOracle ACFSファイルを選択するタグ名のオプション・リスト。タグの最大数は12です。名前はカンマで区切られます。デフォルトでは、Oracle ACFSファイル・システム内のすべてのファイルを監視します。

タグ名は、Oracle ACFSタグ付けAPIによって管理されます。

-m metrictype

各コールアウト・メッセージとともに、Oracle ACFSからプラグイン・モジュールに送信するメッセージ・ペイロードを選択します。Oracle ACFSでは、事前定義済メトリック・タイプのacfsmetric1およびacfsmetric2が用意されています。

-i interval [s|m]

ポスティングのメッセージ配信およびポスティング間隔を選択します。Oracle ACFSプラグイン・メカニズムでは、指定したメッセージ間隔ごとに、メトリック・メッセージをポストします。

間隔は、メトリックをポストするまでに経過する最大時間です。アプリケーションは、ポスティングが発生するまで、メトリックの取得をAPIコールでブロックします。

間隔は、s秒またはm分の整数値で指定できます。デフォルトは、分です。間隔に許可されている最大値は、60分(3600秒)です。

間隔を指定した場合、Oracle ACFSは、間隔を基にしてプラグイン・アプリケーションにメトリック・メッセージをポストするようにリクエストされます。

間隔を指定しない場合、メトリックのアプリケーション・ポーリングは、Oracle ACFSファイル・システムから更新します。これはデフォルト・アクションです。

mount_point

このファイル・システムがマウントされるディレクトリを指定します。

acfsutil plugin enableは、アプリケーション・プラグイン・サービス用にOracle ACFSファイル・システムを有効にします。Oracle ACFSプラグインは、単一ノードのみ(1つのスタンドアロン・ホストまたはグリッド・クラスタの1つ以上の個々のノードのいずれか)に対して有効化されます。プラグイン用に有効化された後、Oracle ACFSファイル・システムは、指定のタグ付けされたファイルのセットまたはOracle ACFSファイル・システム内のすべてのファイルのいずれかに対して、メトリック情報の収集を開始し、選択したメッセージ・ペイロードおよび配信パラメータに基づいて、プラグイン・アプリケーションにコールアウト・メッセージを送信します。メトリックは、(ポーリングかポスティングかどうかにかかわらず)、アプリケーションへの配信ごとにリセットされます。

通常、ユーザー・アプリケーションの観点からメトリックが収集されます。メタデータ用のI/Oまたは内部のOracle ACFSアクティビティ(スナップショットの書込み時のコピー、暗号化、ファイルのレプリケーションなど)は含まれません。元のファイル・システムとスナップショット・ファイルの両方のファイルへのユーザーI/Oに対して、メトリックが収集されます。I/O操作となるファイルのメモリー・マッピングは、メトリックに記録されます。.ACFS/replディレクトリの下にあるレプリケーション関連のファイルは、メトリックに含まれません。

Oracle ACFSでは、事前定義済メトリック・タイプのacfsmetric1およびacfsmetric2が用意されています。

このコマンドを使用するには管理者権限か、Oracle ASM管理者グループのメンバーであることが必要です。

例6-66に、追加の記憶域使用状況メトリックを監視アプリケーションに提供するためのacfsutil plugin enableコマンドの使用方法を示します。

例6-66 記憶域の可視性のためのOracle ACFSドライバの有効化: ポーリング・モデル

# /sbin/acfsutil plugin enable -m acfsmetric1 -t HRDATA /humanresource

/humanresourcesにマウントされたOracle ACFSファイル・システムは、プラグイン・サービス用に有効化され、追加の記憶域使用状況メトリックを監視アプリケーションに提供する目的で構成されます。メッセージ・ペイロード・タイプはacfsmetric1で、監視されるファイルは、Oracle ACFSファイル・タグHRDATAでタグ付けされた人事管理のファイルです。メッセージ配信タイプはpollで、これは、メトリック・データ更新メッセージをリクエストするためにアプリケーション・プラグインがポーリングすることを意味します。ポーリングされたメッセージ配信で、間隔は指定されません。

例6-66のコマンドが完了すると、/humanresourcesにマウントされたOracle ACFSファイル・システムのマウント・ポイントは、プラグイン通信のために有効化され、HRDATAでタグ付けされたファイル用のOracle ACFSファイル・アクセス・メトリックの収集を開始します。Oracle ACFSは、読取りおよび書込みのアクティビティのサマリーを収集するメトリックを維持します。関連するアプリケーション・プラグイン・モジュールがメトリックにポーリングされるたびに、Oracle ACFSは、ACFS_METRIC1構造で定義されたデータとともにメッセージを送信し、これは、Oracle ACFSドライバ・プラグイン機能が有効になって以降の、またはメトリック・データの最後の配信以降の、選択したOracle ACFSアクティビティのサマリーです。

例6-67に、動画ファイルの更新を監視するためのacfsutil plugin enableコマンドの使用方法を示します。

例6-67 記憶域の可視性のためのOracle ACFSドライバの有効化: 間隔でのポスト・モデル

# /sbin/acfsutil plugin enable -m acfsmetric1 -t FILECONTENT -i 120s /moviemods

/moviemodsにマウントされたOracle ACFSファイル・システムは、プラグイン・サービス用に有効化され、記憶域使用状況メッセージを監視アプリケーションに記録および配信するように構成されます。間隔ベースで、Oracle ACFSファイル・システムは、アプリケーションAPIコールが待機しているドライバ・イベントで注意を促します。その後、アプリケーションは、そのファイル上で読取りおよび書込みのアクティビティのサマリーを収集します。

メッセージ・ペイロード・タイプはacfsmetric1で、監視されるファイルは、FILECONTENTタグでタグ付けされた動画ファイルです。メッセージ配信タイプはpostで、これは、Oracle ACFSは、指定した120秒間隔で、メトリックを含むメッセージをプラグイン・アプリケーションにポストすることを意味します。

例6-67のコマンドが完了すると、/moviemodsにマウントされたOracle ACFSファイル・システムのマウント・ポイントは、プラグイン通信のために有効化され、FILECONTENTでタグ付けされたファイル用のOracle ACFS記憶域の可視性メトリックの収集を開始します。間隔ごとに、Oracle ACFSは、記憶域の可視性情報を含むアプリケーション・プラグインに、1つ以上のメッセージをポストします。

関連項目:

acfsutil plugin info

目的

Oracle ACFSファイル・システムのOracle ACFSプラグイン・インフラストラクチャに関する情報を表示します。

構文および説明

acfsutil plugin info -h
acfsutil plugin info mount_point

acfsutil plugin info -hは、ヘルプ・テキストを表示して終了します。

表6-75に、acfsutil plugin infoコマンドで使用可能なオプションを示します。

表6-75 acfsutil plugin infoコマンドのオプション

オプション 説明

mount_point

このファイル・システムがマウントされるディレクトリを指定します。

acfsutil plugin infoは、Oracle ACFSプラグイン・メカニズムの状態に関する情報を表示します。

このコマンドを使用するには管理者権限か、Oracle ASM管理者グループのメンバーであることが必要です。

例6-68に、acfsutil plugin infoコマンドの使用方法を示します。

例6-68 Oracle ACFSドライバに関する情報の表示

# /sbin/acfsutil plugin info /humanresource

Plug-in status: ENABLED
Metric type: acfsmetric1
Enabled tags: HRDATA
Delivery method: Poll
Post interval (seconds): 

# /sbin/acfsutil plugin info /moviemods

Plug-in status: ENABLED
Metric type: acfsmetric1
Enabled tags: FILECONTENT
Delivery method: Post
Post interval (seconds): 120

関連項目:

acfsutil registry

目的

Oracle ACFSマウント・レジストリのエントリを追加、削除または表示します。

構文および説明

acfsutil registry -h
acfsutil registry
acfsutil registry -a [-f] [-o moptions] [-n { nodes|all } ]
           [-u user] [-t description] device mount_point
acfsutil registry -c  {device | mount_point} [-o moptions]
           [-n { nodes|all } ] [-u user] [-t description]
acfsutil registry -d {device | mount_point}
acfsutil registry -l [device | mount_point]
acfsutil registry -m deviceacfsutil registry -r

acfsutil registry -hは、ヘルプ・テキストを表示して終了します。

オプションが指定されていない場合、このコマンドは、自動起動が構成されているすべてのOracle ACFSファイル・システムを表示します。

表6-76に、acfsutil registryコマンドで使用可能なオプションを示します。

表6-76 acfsutil registryコマンドのオプション

オプション 説明

-a

デバイス、マウント・ポイントおよび関連付けられたmoptionsをOracle ACFSマウント・レジストリに追加します。情報をマウント・レジストリに追加するには、指定したOracle ADVMボリューム・デバイスがローカル・ノードに存在する必要があります。

引数は、ファイル・システムのマウントに必要なすべての情報を表します。Oracle ACFSの起動時に、これらのファイル・システムは自動的にマウントされます。

重複するデバイス・エントリは認められません。重複するマウント・ポイントは認められますが、非結合ノード固有のマウントには-nオプションを指定する必要があります。

-c

指定したデバイスまたはマウント・ポイントの、既存のレジストリ・エントリを変更します。

-d

Oracle ACFSマウント・レジストリから、指定したデバイスまたはマウント・ポイントを削除します。マウント・ポイントが指定され、それがOracle ACFSマウント・レジストリで一意でない場合、コマンドは失敗し、デバイスを指定するコマンドを再実行する必要があります。

-f

指定したデバイスがレジストリにあり、管理者がその登録を置換する場合、このオプションを-aと組み合せて使用します。

-l [device | mount_point]

デバイスまたはマウント・ポイントを指定しない場合、-lオプションは、現在レジストリに登録されているすべてのファイル・システムを1行に、フィールドをコロン(:)で区切ってリストします。デバイスを指定した場合、Oracle ACFSレジストリに登録されているそのデバイスに関する情報をリストします。マウント・ポイントを指定した場合、Oracle ACFSレジストリに登録されているそのマウント・ポイントに関する情報をリストします。

-m device

指定されたデバイスに関連付けられている登録済マウント・ポイントが存在する場合、それをリストします。マウント・ポイントは、Oracle ACFSファイル・システムが登録済であるかまたは以前にマウントされたことがある場合にのみ戻されます。

-n { nodes | all}

このオプションは、-aおよび-cと一緒に使用し、カンマで区切った任意のノードのリストか、allキーワードを指定します。これは、指定したマウント・ポイントにこのデバイスのマウントを試みるノードを指定します。ホスト名を指定する必要があります。allキーワードは、機能的にはノードのリストを指定しないのと等しく、デバイスがすべてのノードにマウントされることを示します。すべてのノードへのマウントはデフォルトの動作です。

-o moptions

ファイル・システムのマウント時に使用するマウント・オプションを指定します。LinuxまたはSolarisで有効です。-aおよび-cと一緒に使用します。特定の-o moptionsについては、各オペレーティング・システムのmountコマンドを参照してください。各オペレーティング・システムのオプションは、allオプションを除いてすべて有効です。

-r

auto_start=alwaysのファイル・システムだけでなく、登録済のすべてのファイル・システムを表示します。

-t description

マウントの説明を追加します。-aおよび-cと一緒に使用します。たとえば: -t "HR Exports share"。構成されたリソースを参照する際に、この説明を後で表示できます。

-u user

ファイル・システムのマウントまたはアンマウント(起動および停止)が許可されるユーザーを指定します。このオプションは、-aおよび-cと一緒に使用し、root以外のユーザーによって起動または停止できる登録済のファイル・システムを作成する際に役立ちます。

mount_point

このファイル・システムがマウントされるディレクトリを指定します。

device

フォーマットされたOracle ACFSデバイス・ファイルを指定します。

acfsutil registryは、Oracle ACFS永続マウント・レジストリのファイル・システムを追加、削除または表示します。マウント・レジストリは、Oracle ACFS起動時に各ノードで指定されたすべてのファイル・システムをマウントするために使用されるグローバル・レジストリです。レジストリを変更するには、root権限またはasmadmin権限が必要です。

レジストリの内容は、どのユーザーでも表示できます。Oracle ACFSマウント・レジストリにすべてのファイル・システムをマウントするには、プラットフォーム固有のマウント・コマンドをallオプションとともに使用します。これは、各ノードでOracle ACFSの起動時に自動的に実行されます。

ノート:

Oracle ACFS登録(acfsutil registry)は、Oracle Restart (スタンドアロン)構成、すなわち単一インスタンス(非クラスタ)環境では、サポートされません。

次に、acfsutil registryの使用例を示します。1つ目の例は、ボリューム・デバイス・ファイルおよびファイル・システム・マウント・ポイントをレジストリに追加する方法を示しています。2つ目の例は、指定されたボリューム・デバイス・ファイルに関連付けられた登録済マウント・ポイントをリストする方法を示しています。3つ目の例は、指定されたボリューム・デバイス・ファイルをレジストリから削除する方法を示しています。

例6-69 acfsutil registryコマンドの使用方法

$ /sbin/acfsutil registry -a /dev/asm/volume1-123 /acfsmounts/acfs1

$ /sbin/acfsutil registry -m /dev/asm/volume1-123

$ /sbin/acfsutil registry -d /dev/asm/volume1-123

関連項目:

acfsutil rmfs

目的

Oracle ACFSファイル・システムを削除します。

構文および説明

acfsutil rmfs -h
acfsutil rmfs device
acfsutil rmfs device -b

acfsutil rmfs -hは、ヘルプ・テキストを表示して終了します。

表6-77に、acfsutil rmfsコマンドで使用可能なオプションを示します。

表6-77 acfsutil rmfsコマンドのオプション

オプション 説明

device

フォーマットされたOracle ACFSデバイス・ファイルを指定します。

-b

バッチ・モードを指定します。ユーザー操作は必要ありません。

acfsutil rmfsは、ディスマウントされるOracle ACFSを削除するために使用できます。コマンドを実行すると、ファイル・システムのスーパーブロックは無効になります。このコマンドを実行するには、root権限またはasmadmin権限が必要です。

acfsutil rmfsが正常に実行されると、V$ASM_VOLUMEビューのMOUNTPATH列およびUSAGE列が、そのデバイス用にクリアされます。削除されたOracle ACFSは、fsckを使用してリストアできます。デバイスは、mkfsコマンドを使用して新しいOracle ACFSで再フォーマットできます。

次に、acfsutil rmfsの使用例を示します。この例では、指定されたボリューム・デバイス・ファイルおよび関連するファイル・システムを削除します。

例6-70 acfsutil rmfsコマンドの使用方法

$ /sbin/acfsutil rmfs /dev/asm/volume1-123

関連項目:

acfsutil scrub

目的

メタデータまたはファイル・データ内の不整合をチェックしてレポートします。

構文および説明

acfsutil scrub [-h] [-n] [-m] [-q] [-e number] [-b ext1[,...]] [-z] [-a] [-p level] 
               [-t level] {file | directory}

acfsutil -h scrubは、ヘルプ・テキストを表示して終了します。

次の表に、acfsutil scrubコマンドで使用可能なオプションを示します。

表6-78 acfsutil scrubコマンドのオプション

オプション 説明

-n

ディレクトリを再帰的にスクラブしないことを指定します。

-m

メタデータのみをスクラブすることを指定します。

-q

非出力モードを指定します。レポートの不整合のみ標準出力されます。

-e number

プログラムの終了までに検出される不整合の数を指定します。

-b ext1,ext2, ...

指定された拡張子が付いたファイルをスクラブしないことを指定します。

-z

Oracle ACFSスナップショット・ディレクトリをスクラブしないことを指定します。

-a

デフォルトではスキップする拡張子(.dbf.arc)をスクラブすることを指定します。

-p level

I/Oロード・レベルを0 (最低)から6 (最高)で指定します。

-t level

トレース・レベルの冗長を0 (簡潔)から6 (冗長)で指定します。

file

ファイルのフルパス名を指定します。

directory

ディレクトリのフルパス名を指定します。

Linuxシステムで、acfsutil scrubコマンドは、Oracle ACFSディレクトリ・メタデータとファイル・ユーザーのデータおよびメタデータのミラー整合性をチェックします。

メタデータの不整合があるパスの場合、整合性のないパスが表示されます。

ユーザー・データの不整合があるファイル・パスの場合、次の情報が表示されます。

  • パス名

  • 不整合のバイト・オフセット

  • 不整合のバイト長

  • 不整合のADVMボリュームのバイト・オフセット

acfsutil scrubを実行するには、root権限が必要です。

次に、acfsutil scrubコマンドの使用例を示します。1つ目のコマンドは、指定されたファイルのメタデータのみをスクラブします。2つ目のコマンドは、指定されたディレクトリとすべてのネストしたファイル(スナップショット、txtファイルおよびpdfファイルを除く)をスクラブします。3つ目のコマンドは、指定されたディレクトリと、出力レベルが5、トレース・レベルが3に設定されたすべてのネストしたファイルをスクラブします。

例6-71 Oracle ACFS acfsutil scrubコマンドの使用方法

$ /sbin/acfsutil scrub -m /acfsmnt/textdoc1.txt

$ /sbin/acfsutil scrub -b txt,pdf -z /acfsmnt/dir1

$ /sbin/acfsutil scrub -p 5 -t 3 /acfsmnt/dir1

acfsutil size

目的

Oracle ACFSファイル・システムのサイズを変更します。

構文および説明

acfsutil size -h
acfsutil size {[[+|-]n[K|M|G|T|P]] [-d volume_device] [-q]} |
              {[-a n[K|M|G|T] ] [-f n[K|M|G|T] ] [-x n[K|M|G|T] ]} mount_point

acfsutil size -s mount_point
acfsutil size -n mount_point

acfsutil size -hは、ヘルプ・テキストを表示して終了します。

次の表に、acfsutil sizeコマンドで使用可能なオプションを示します。

表6-79 acfsutil sizeコマンドのオプション

オプション 説明

[+|-]n

K|M|G|T|P

Oracle ACFSファイル・システムの新しいサイズを指定します。nは、ゼロより大きい有効な正の整数です。数値の前には、追加または削減する量を示すために、+または-を付けることができます。オペランドが指定されていなければ、新しいサイズは絶対サイズです。

—q

コマンドを完了するために移動が必要な可能性のあるデータ量の見積りを提供します。

-a n

空き領域が増分で指定された量を下回った場合に、自動サイズ変更によってファイル・システムが拡張される増分を指定します。負以外の数値を指定する必要があり、その後に必要に応じてK (KB)、M (MB)、G (GB)またはT (TB)を付けてKB、MB、GBまたはTB単位の値を指定します。単位を省略した場合、デフォルトはバイトです。値0は、自動サイズ変更を無効にします。最小許容増分は、1Gです。

-fn

自動サイズ変更のための空き領域の割合しきい値を指定します。設定しない場合、Oracle ACFSファイル・システムはしきい値として10%を使用します。0および5-50の整数値を使用できます。0を指定すると、Oracle ACFSファイル・システムはデフォルトの10%を使用するようにリストアされます。

-x n

ファイル・システムが自動的にサイズ変更する最大サイズを指定します。負以外の数値を指定する必要があり、その後に必要に応じてK (KB)、M (MB)、G (GB)またはT (TB)を付けてKB、MB、GBまたはTB単位の値を指定します。単位を省略した場合、デフォルトはバイトです。この値がファイル・システムの現行サイズを下回る場合、エラーは戻されませんが、ファイル・システムが(システム管理者による手動アクションによって)縮小してこの値を下回るまで自動サイズ変更は発生しません。値0は、最大サイズが構成されていないことを示すため、基礎となるボリュームの容量が不足するまで、ファイル・システムの自動サイズ変更が継続して行われます。

—d volume_device

指定されたデバイスのみサイズ変更します。

mount_point

このファイル・システムがマウントされるディレクトリを指定します。

—s

自動縮小機能を有効化します。

—n

自動縮小機能を無効化します。

+/—aまたは—xのオプションのうち少なくとも1つを指定する必要があります。

サイズの値は、ファイル・システムのブロック・サイズと、Oracle ADVMボリューム・デバイス・ファイルの割当て単位に基づいて端数が切り上げられます。Oracle ADVMボリューム・デバイスのサイズ変更の増分を確認するには、V$ASM_VOLUMEビューのRESIZE_UNIT_MBフィールド、asmcmd volinfoの出力のResize Unit、またはacfsutil info fsの出力のADVM resize incrementを調べます。

acfsutil sizeコマンドを発行してファイル・システムを拡張または縮小する前に、acfsutil size -qを発行して、コマンドを完了するために移動が必要な可能性のあるデータ量を報告できます。この見積りは、コマンドの完了までの時間を予測するのに役立ちます。-qオプションを使用しても、ファイル・システムのサイズ変更は行われません。

ADVM互換性属性が11.2.0.4以上に設定されたディスク・グループの場合、ファイル・システムを拡張できる回数に制限はありません。

ADVM互換性属性が11.2.0.4未満に設定されたディスク・グループの場合、ファイル・システムの内部記憶域ビットマップには、5エクステントの制限があります。このため、ファイル・システムのサイズを4回以上増やした後に、増やそうとすると失敗します。ただし、ファイル・システムのサイズを4回以上増やした後で、ファイル・システムのサイズを減らした場合、減らしたサイズよりも増やすサイズが小さければ、ファイル・システムのサイズを再び増やすことができる場合があります。ファイル・システム拡張の限度に達した場合は、-aオプションを指定してfsckを実行すると、内部記憶域ビットマップが統合され、以降もファイル・システム拡張を実行できるようになります。

rootまたはasmadminグループのメンバーであるユーザーがこのコマンドを実行できます。

関連項目:

自動縮小オプション

自動縮小オプション(-s)は、ファイル・システムが50%フルで、最後の拡張以降またはmkfsの実行以降(新しいファイル・システムの場合)の80%フル以上の場合に、ファイル・システムを25%縮小します。Oracle ACFSは、1時間に1回チェックして、ファイル・システムが自動縮小基準を満たしているかどうかを判断します。基準が検出されると、自動縮小プロセスは1時間以内に開始されます(自動縮小がその日に発生していない場合)。

最大で1つの自動縮小アクションが毎日発生します。操作は、ファイルシステムに対してバックグラウンドで実行されます。

自動縮小が有効になっている場合は、acfsutil info fsflags出力にAutoShrinkEnabledが表示されます。

Oracle ACFSの自動縮小はLinuxでサポートされています。

手動サイズ変更オプション

+または-オプションは、マウント済のOracle ACFSとその基礎となるOracle ADVM記憶域を、指定された新しいサイズに一致するように拡大または縮小させます。この操作は、基礎となるOracle ADVMボリューム・ファイルのサイズも、指定した新しい長さと一致するように変更します。ただし、ファイル・システム・サイズに対する増加のリクエストに対応するには、ディスク・グループに十分な空き記憶域が必要です。

acfsutil sizeを使用して、ファイル・システム全体、または指定したデバイスのみを拡張または縮小できます。

ファイル・システム・サイズを縮小すると、ファイル・システムの最後にある未使用記憶域がディスク・グループに戻されます。

Oracle ASMリリース18cより前のリリースでは、縮小操作が成功するのは、その操作においてファイル・システム内の既存のファイルを移動する必要がなかった場合のみでした。Oracle ASMリリース18c以降では、縮小プロセスにより、ファイル・システムを縮小する際に必要に応じてファイルが移動されます。このファイルの移動プロセスには時間がかかる場合があります。また、ファイル・システムを拡大するための後続コマンドでもデータの移動が必要な可能性があり、その場合には時間がかかります。

ノート:

  • ファイル・システムを拡張または縮小する試みが部分的に成功する可能性があります。その結果として、acfsutil sizeコマンドが発行される前よりも、ファイル・システムのサイズが大きくなったり小さくなったりする場合があります。ただし、エラーや環境の変化が原因で、新しいサイズは要求されたサイズでない可能性があります。なんらかの原因でノードで拡張操作または縮小操作が失敗した場合は、USMイベント・ログおよびOKSログにエラー・メッセージが書き込まれます。

  • アクセラレータ・ボリュームの縮小によって、アクセラレータ・ボリュームからプライマリ・ボリュームにメタデータが移行されることはありません。アクセラレータ上のデータが多すぎるとプロセスは失敗します。

  • 縮小コマンドは、削除されるボリュームの領域から、ボリュームの別の部分にファイルを移動します。このファイルの移動により、これらのファイルのフラグメンテーションが変更されることがあります。その結果として、ファイル・システムの縮小操作の前よりもファイルのフラグメンテーションの数が増加する可能性があります。また、フラグメンテーションの数が少なくなる可能性もあります。

自動サイズ変更オプション

自動サイズ変更オプション(-aオプション)は、ファイル・システムの使用可能な空き領域が増分で指定された量を下回った場合に、Oracle ACFSファイル・システムが自動的に拡大される増分を指定します。自動サイズ変更オプションの使用時に許容される最大サイズ(-xオプション)を指定することもできます。acfsutil info fsコマンドの出力には、自動サイズ変更の増分量および最大量が表示されます。-aオプションを指定せずに-xオプションのみを指定した場合(かつ、自動サイズ変更増分を指定したことがない場合)、増分がゼロのままのであれば警告が発行されます。前にコマンドを起動して増分をすでに設定していた場合、このコマンドは成功します。自動サイズ変更には、ADVM互換性属性を12.2以上に設定する必要があります。

ノードでの自動サイズ変更がなんらかの理由で失敗した場合、そのノードの自動サイズ変更は一時的に無効になります。エラー・メッセージがUSMイベント・ログおよびOKSログに書き込まれます。別のノードでは自動サイズ変更が引き続き発生しますが、失敗が基礎となるボリュームの空き領域の不足による場合は、すぐにすべてのノードで自動サイズ変更が無効になります。ファイル・システムによって自動サイズ変更の定期的な試行が継続されますが、その間隔は次第に長くなります。基礎となるOracle ASMディスク・グループに領域がさらに追加されるなど、サイズ変更が成功すると、そのノードの自動サイズ変更は再度有効になります。あるノードでファイル・システムの自動サイズ変更が成功しても、他のノードではエラー状態のままであることもあります。自動サイズ変更を手動で再度有効にするには、ファイル・システムを再マウントするか、-aまたは-xオプションを指定したacfsutil sizeコマンドを再度実行して自動サイズ変更の設定を更新します。ファイル・システムがacfsutil size -xで指定した最大サイズまで拡大した場合、自動サイズ変更は有効なままですが、最大値を増やすまでファイル・システムはそれ以上拡大しません。

-d引数は、自動サイズ変更引数の-aおよび-xと互換性がありません。-dでボリューム・デバイスを指定しない場合、ファイル・システムのサイズを表すプライマリ・ボリュームに適用されるストレージの容量をコール元が指定していると想定されます。アクセラレータ・ボリュームがあるファイル・システムを拡大するとき、acfsutil sizeコマンドは、アクセラレータ・サイズを増やす必要があるかどうかを判別します。アクセラレータを大きくする必要があるのに増やすことができない場合、コマンドは失敗し、プライマリ・ボリュームは同じサイズのままです。ファイル・システムを縮小すると、プライマリ・ボリュームのみが縮小されます。-dオプションでボリューム・デバイスを指定した場合、指定したサイズはプライマリ・ボリュームまたはアクセラレータ・ボリュームのいずれか指定した方に適用され、そのボリューム・デバイスのみが変更されます。結果のアクセラレータ・ボリューム・サイズがプライマリ・ボリューム・サイズに対応できるほど大きくない場合は、コマンドから警告が表示されます。

アクセラレータ・ボリュームと自動サイズ変更を使用する場合、自動サイズ変更の-a引数で指定した増分はプライマリ・ボリュームに適用されますが、プライマリ・ボリュームとアクセラレータ・ボリュームの両方が監視されます。自動サイズ変更により、プライマリ・ボリュームは指定した増分ずつ、または必要に応じてより大きい増分で拡大します。自動サイズ変更では、アクセラレータ・ボリュームを監視して、必要に応じてより小さい増分で拡大することもできます。自動サイズ変更でプライマリ・ボリュームを拡大する必要があるとき、新規拡大に対応するのに十分な領域がアクセラレータに残っていない場合は、まずアクセラレータを拡大しようとし、それが失敗した場合、プライマリ・ボリュームは同じサイズのままです。

空き領域が構成した自動サイズ変更増分を下回っているためにトリガーされるばかりでなく、次のような他の条件でも自動サイズ変更が実行されます。

  • ファイル・システムの空き領域が現在のファイル・システム・サイズの空き領域しきい値または5GBのいずれか小さい方を下回っている場合。Oracle ACFSファイル・システムにパーセンテージが構成されていない場合、空き領域のしきい値は10%です。

  • コピーオンライトで、書込み用に新しいストレージを割り当てるのに十分な連続した領域がファイル・システムに見つからない場合。

  • デフラガで、ファイル内の8MB相当のエクステントをデフラグするために割り当てるのに十分な連続した領域が見つからない場合。

これらの条件により、十分な合計空き領域を保持する大規模ファイル・システムは、自動サイズ変更が不必要に発生しないように保護されますが、領域はアプリケーションが使用できないほどフラグメント化されます。

構成された自動サイズ変更間隔より頻繁に拡大するほど非疎ファイルがサイズ変更される場合、ファイル・システムは、サイズ変更要求が満たされるように自動サイズ変更増分の倍数ずつ自動サイズ変更されます。

次に、acfsutil sizeの使用例を示します。この例では、/acfsmounts/acfs1ファイル・システムのプライマリ・デバイス・ファイルのサイズを500MBずつ増やします。

例6-72 acfsutil sizeコマンドの使用方法

$ /sbin/acfsutil size +500M /acfsmounts/acfs1

acfsutil thaw

目的

acfsutil freezeコマンドがファイル・システムで発行された後にアクティビティを再開します。

構文および説明

acfsutil thaw -h
acfsutil thaw mount_point

acfsutil thaw -hは、ヘルプ・テキストを表示して終了します。

次の表に、acfsutil thawコマンドで使用可能なオプションを示します。

表6-80 acfsutil thawコマンドのオプション

オプション 説明

mount_point

このファイル・システムがマウントされるディレクトリを指定します。

acfsutil freezeコマンドを使用してファイル・システムでの変更アクティビティを一時的に停止した後、acfsutil thawコマンドを使用してアクティビティを再開できます。acfsutil freezeの詳細は、「acfsutil freeze」を参照してください。

次に、acfsutil thawコマンドの使用例を示します。

例6-73 acfsutil thawコマンドの使用方法

$ /sbin/acfsutil thaw /acfsmounts/acfs1

acfsutil version

目的

Oracle ACFSのバージョン情報を表示します。

構文および説明

acfsutil version -h
acfsutil version -v 

acfsutil version -hは、ヘルプ・テキストを表示して終了します。

次の表に、acfsutil versionコマンドで使用可能なオプションを示します。

表6-81 acfsutil versionコマンドのオプション

オプション 説明

—v

Oracle ACFSに関する詳細なバージョン情報を表示します。

このコマンドを使用するには管理者権限か、Oracle ASM管理者グループのメンバーであることが必要です。

例6-74 acfsutil versionの使用方法

最初の例では、Oracle ACFSリリース・バージョンに関する基本情報が表示されています。2番目の例では、インストールされているOracle ACFSコンポーネントに関する詳細なバージョン情報が表示されています。

$ /sbin/acfsutil version
acfsutil version: 19.0.0.0.0

$ /sbin/acfsutil version -v
Kernel:
    Build version: 19.0.0.0.0
    Build full version: 19.2.0.0.0
    Build hash:    9728583571
    Bug numbers:   26947218
Commands:
    Build version: 19.0.0.0.0
    Build full version: 19.2.0.0.0
    Build hash:    9728583571
    Bug numbers:   26947218

advmutil canonical

目的

advmutil canonicalは、指定したOracle ADVMデバイス名の正規名を表示します。

構文および説明

advmutil -h
advmutil canonical volume_device

advmutil -hはヘルプ・テキストを表示して終了します。

表6-82に、advmutil canonicalコマンドで使用可能なオプションを示します。

表6-82 advmutil canonicalコマンドのオプション

オプション 説明

volume_device

Oracle ADVMボリューム・デバイスを識別する文字列を指定します。

Oracle ADVMボリューム・デバイスを識別できるいくつかの異なる形式がありますが、ボリューム・デバイス名がSRVCTLなどの他のコマンドで使用される場合は、標準化された、明白な(正規の)名前を使用する必要があります。

advmutil canonicalコマンドは、他のユーティリティが余分な文字を取り除かなくても認識できる正規名を戻します。このコマンドはスクリプトでよく使用されます。

advmutil volinfo

目的

advmutil volinfoは、Oracle ADVMボリューム・デバイスに関する情報を表示します。

構文および説明

advmutil -h
advmutil volinfo [-l][-L] [volume_device]

advmutil -hはヘルプ・テキストを表示して終了します。

表6-83に、advmutil volinfoコマンドで使用可能なオプションを示します。

表6-83 advmutil volinfoコマンドのオプション

オプション 説明

volume_device

任意のボリューム・デバイス名を指定します。

-l

1行のOracle ADVMボリューム・デバイス情報をフィールドの説明とコロンで区切ります。

-L

1行のOracle ADVMボリューム・デバイス情報を空白で区切ります。

advmutil volinfoは、デフォルトではOracle ADVMボリューム・デバイスに関する情報をリスト形式で表示します。Linuxで-lオプションを使用すると、表示内容の書式が、フィールド説明付きの、コロンで区切られた文字列となります。Linuxで-Lオプションを使用すると、表示内容の書式が、空白で区切られた文字列(スクリプトに適した書式)となります。

1つ目の例では、ボリューム・デバイス名を指定してadvmutil volinfoコマンドを使用し、Oracle ADVMボリューム・デバイスに関する情報を表示します。2つ目の例では、-lオプションを使用してボリューム・デバイスに関する情報を表示します。3つ目の例では、-Lオプションを使用してボリューム・デバイスに関する情報を表示します。

例6-75 advmutil volinfoの使用方法

$ /sbin/advmutil volinfo /dev/asm/volume1-123
Device : /dev/asm/volume1-228
Interface Version: 1
Size (MB): 256
Resize Increment (MB): 32
Redundancy: mirror
Stripe Columns: 4
Stripe Width (KB): 128
Disk Group: DATA
Volume: VOLUME1
Compatible.advm : 11.2.0.0.0

$ /sbin/advmutil volinfo -l /dev/asm/volume1-228
Device : /dev/asm/volume1-228 : Interface Version : 1 : Size (MB) : 256 : 
Resize Increment (MB) : 32 : Redundancy : mirror : Stripe Columns : 4 : 
Stripe Width (KB) : 128 : Disk Group : DATA : Volume : VOLUME1 : 
Compatible.advm : 11.2.0.0.0

$ /sbin/advmutil volinfo -L /dev/asm/volume1-228
/dev/asm/volume1-228  1  256 32  mirror  4  128  DATA  VOLUME1  11.2.0.0.0