imageコマンド

imageキーワードを指定してコマンドを使用し、ゴールド・イメージを追加、削除、インポートおよび管理します。

rhpctl add image

既存の作業用コピーからイメージを作成して、フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・サーバー構成上の既存イメージのリストに追加するには、rhpctl add imageコマンドを使用します。

構文

rhpctl add image -image image_name -workingcopy working_copy_name
   [-imagetype image_type] [-series series_name] [-state {TESTABLE | RESTRICTED | PUBLISHED}]

パラメータ

表A-34 rhpctl add imageコマンドのパラメータ

コマンド・オプション 説明
-image image_name

追加するイメージの名前を指定します。

-workingcopy working_copy_name

イメージを作成する作業用コピーの名前を指定します。

ノート:

このコマンドが機能するには、作業コピーがACFSストレージに格納されている必要があります。作業用コピーがローカル・ストレージ・デバイスに格納されている場合、Oracle FPPはエラーを返します。
-imagetype image_type

ソフトウェア・タイプを指定します。Oracle Databaseソフトウェアの場合はORACLEDBSOFTWARE(デフォルト)、Oracle Grid Infrastructureソフトウェアの場合はORACLEGISOFTWARE、Oracle GoldenGateソフトウェアの場合はORACLEGGSOFTWARE、Linuxオペレーティング・システムISOの場合はLINUXOS、その他のすべてのソフトウェアの場合はSOFTWARE。カスタム・イメージ・タイプを使用する場合は、イメージ・タイプの名前を指定します。

-series series_name

イメージをイメージ・シリーズに追加する場合は、イメージ・シリーズの名前を指定します。

-state {TESTABLE | RESTRICTED | PUBLISHED}

イメージの状態を指定します。

使用上のノート

関連項目:

パッチが適用されたOracle Databaseソフトウェア・ホームを作成するためのワークフローでこのコマンドを使用する方法の詳細は、Oracle Databaseへのパッチ適用を参照してください。

次に、このコマンドの例を示します。

$ rhpctl add image -image DB12201_PATCH -workingcopy temp_wcpy_db12201_patch

rhpctl allow image

ユーザーまたはロールによるイメージへのアクセスを許可します。

構文

rhpctl allow image -image image_name {-user user_name [-client cluster_name]
    | -role role_name}

パラメータ

表A-35 rhpctl allow imageコマンドのパラメータ

パラメータ 説明
-image image_name

アクセスを許可するイメージの名前を指定します。

-user user_name [-client cluster_name | -role role_name

次のいずれかを指定します。

  • イメージへのアクセスを許可するユーザーと、そのユーザーのクライアント・クラスタのクラスタ名(オプション)。

  • イメージへのアクセスを許可するロール。

PRODIMAGEという名前のイメージへのアクセスを許可するには、次のようにします。
$ rhpctl allow image -image PRODIMAGE -user mjk -client GHC1

rhpctl delete image

特定のイメージを削除します。

構文

rhpctl delete image -image image_name [-schedule {timer_value | NOW | PAUSE}] [-tag tag_name] 
    [-client cluster_name | -server server_cluster_name | -local] [-archive archive_path]

使用上のノート

  • 削除するイメージの名前を指定します

  • 必要に応じて、次の例に示すように-scheduleパラメータを使用すれば、この操作を実行する時間をISO-8601形式でスケジュールできます。
    2018-07-25T19:13:17+05

    このパラメータを使用する場合は、フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・サーバーでこのコマンドを実行する必要があります。NOWを指定すると、ジョブは即時にスケジュールされます。PAUSEを指定すると、ジョブは一時停止状態で起動するため、rhpctl resume job -jobid job_idコマンドを使用してジョブを再開する必要があります。

  • オプションで、ユーザー定義タグをスケジュール済ジョブに関連付けることができます。
  • イメージが1つ以上のシリーズに属する場合、このコマンドは失敗します。

  • このイメージに基づいたプロビジョニング済作業用コピーが存在する場合、このコマンドは失敗します。

  • 必要に応じて、イメージを完全に削除するかわりに、-archiveパラメータを使用し、指定した場所にイメージをアーカイブできます。

次の例では、PRODIMAGEV0という名前のイメージが削除されます。

$ rhpctl delete image -image PRODIMAGEV0 -archive /scratch/imagearchive

rhpctl deploy image

クライアント・クラスタ内の特定のノードにイメージをデプロイします。

構文

rhpctl deploy image -image image_name -path path_to_dir [-targetnode node_name {-root 
    | -cred cred_name | -sudouser sudo_username -sudopath path_to_sudo_binary | -auth plugin_name 
    [-arg1 name1:value1 [-arg2 name2:value2 ...]]}] [-client cluster_name]

パラメータ

表A-36 rhpctl deploy imageコマンドのパラメータ

パラメータ 説明
-image image_name

デプロイするイメージの名前を指定します。

-path

イメージをデプロイする絶対的な場所を指定します。

-targetnode node_name

必要に応じて、イメージをデプロイするノードの名前を指定できます。このパラメータは、ホームをホストしているノードがフリート・パッチ適用およびプロビジョニング・クライアントでない場合に必要です。

-root | -cred cred_name | -sudouser sudo_user_name -sudopath sudo_binary_location | -auth plugin_name plugin_args

スーパーユーザー操作をrootとして実行する場合は、-rootを選択します。また、リモート・ノードにアクセスするためのユーザー名とパスワード資格証明を関連付ける資格証明名の指定、sudoユーザー名とsudoバイナリへのパスの指定によるsudoユーザーとしてのスーパーユーザー操作の実行、またはリモート・ノードにアクセスするための認証プラグインの使用も選択できます。

-client

必要に応じて、クライアント・クラスタの名前を指定できます。

使用上のノート

このコマンドは、フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・サーバーからのみ実行できます。

次の例では、Oracle Database Applianceイメージをノードにデプロイします。

$ rhpctl deploy image -image ODA1 -path /u01/app/dbusr/product/21.0.0/db21c -targetnode racgbox1 -root

rhpctl disallow image

ユーザーまたはロールによるイメージへのアクセスを禁止します。

構文

rhpctl disallow image -image image_name {-user user_name [-client client_name]
    | -role role_name}

パラメータ

表A-37 rhpctl disallow imageコマンドのパラメータ

パラメータ 説明
-image image_name

アクセスを禁止するイメージの名前を指定します。

-user user_name [-client client_name | -role role_name

次のいずれかを指定します。

  • イメージへのアクセスを禁止するユーザーと、そのユーザーのクライアント・クラスタのクラスタ名(オプション)。

  • イメージへのアクセスを禁止するロール。

イメージへのアクセスを禁止するには、次のコマンドを実行します。
$ rhpctl disallow image -image PRODIMAGE -user mjk -client GHC1

rhpctl import image

フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・サーバーにイメージを作成します。

指定されたパスのソフトウェアの内容すべてをOracle Fleet Patching and Provisioningサーバーにコピーして、イメージを作成するには、rhpctl import imageコマンドを使用します。

構文

rhpctl import image -image image_name {-path path | -zip zipped_home_path 
   | -store_as_zip | -location zipped_home_path | -notify [-cc user_list]} 
   [-imagetype image_type] [-pathowner user_name] [-version software_version] 
   [-state {TESTABLE | RESTRICTED | PUBLISHED}] [-location zipped_home_path] [-client cluster_name]
   [-targetnode node_name [-sudouser sudo_user_name -sudopath sudo_binary_path | 
   -root | cred cred_name | -auth plugin_name [-arg1 name1:value1 [-arg2 name2:value2 ... ]]]] 
   [-useractiondata user_action_data] [] [-series series_name]

パラメータ

表A-38 rhpctl import imageコマンドのパラメータ

パラメータ 説明
-image image_name

追加するイメージの名前を指定します。

-path path

インポートするソフトウェア・ホームの絶対パスの場所を指定します。Oracle Databaseイメージの場合、これはORACLE_HOMEです。

ノート:

IBM AIXサーバーでOracle Grid Infrastructureイメージをインポートする場合は、リンクされたOracle Grid Infrastructureホームからイメージをインポートしないでください。
-zip zipped_home_path

インポートする圧縮ソフトウェア・ホーム(ZIPまたはTARファイル)の絶対パスを指定します。

ノート:

別のプラットフォームからイメージをインポートする場合は、このオプションを使用しないでください。このオプションは同じプラットフォームでのみ機能し、たとえば、Linuxプラットフォームを使用している場合は、-zipオプションを使用して別のLinuxシステムからのみイメージをインポートできます。
-store_as_zip

圧縮されたOracleホームをzipファイルとして格納するには、このオプションを指定します。このオプションは、イメージをzipファイルとしてインポートする場合にのみ機能します。

-location zipped_home_path

宛先クラスタ上の圧縮されたイメージ・ファイルの場所を指定します。

-notify [-cc users_list]

電子メール通知を送信します。

(作業用コピーの所有者に加えて)電子メール通知を送信するユーザーのリストを指定します。

-imagetype image_type

ソフトウェア・タイプを指定します。Oracleデータベース・ソフトウェアの場合はORACLEDBSOFTWARE (デフォルト)、Oracle Grid Infrastructureソフトウェアの場合はORACLEGISOFTWARE、Oracle GoldenGateソフトウェアの場合はORACLEGGSOFTWARE、エンジニアド・システム(Oracle Data Appliance)の場合はODAPATCHSOFTWARE、Oracle Exadataソフトウェアの場合はEXAPATCHSOFTWARE、または他のすべてのソフトウェアの場合はSOFTWAREを使用します。カスタム・イメージ・タイプの場合、イメージ・タイプ名を使用します。

ノート:

IBM AIXサーバーでOracle Grid Infrastructureイメージをインポートする場合は、SOFTWAREイメージ・タイプを指定します。
-version software_version

必要に応じて、インポートするソフトウェアのバージョンを指定できます。

-pathowner user_name

指定したパスにあるファイルやディレクトリへのアクセス権を持つユーザーを指定します。

ノート: このパラメータはOracleデータベース以外のソフトウェア・ホームのみに適用されます。

-state {TESTABLE | RESTRICTED | PUBLISHED}

イメージの状態が、テスト可能、制限または公開済のいずれであるかを指定します。

-location zipped_home_path

宛先クラスタ上の圧縮されたイメージ・ファイルの場所。

-client cluster_name

クライアント・クラスタの名前を指定します。

-targetnode node_name

イメージのインポート元のノードの名前を指定します。このパラメータは、ホームをホストしているノードがrhpclientのないターゲットである場合に必要です

-sudouser sudo_user_name -sudopath sudo_binary_path | -root]

-targetnodeパラメータを使用する場合、sudoまたはrootを指定してスーパーユーザー操作を実行する必要があります。

-auth plugin-name [-arg1 name1:value1 [-arg2 name2:value2 ...]]

認証プラグインを使用してリモート・ノードにアクセスします。

オプションで、プラグインに引数のリストを提供することもできます。

-useractiondata user_action_data

必要に応じて、ユーザー・アクション・スクリプトのuseractiondataパラメータに値を渡すことができます。

-series series_name

シリーズの名前。

使用上のノート

  • このコマンドは、フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・サーバーでのみ実行できます。

  • Oracle DatabaseまたはOracle Grid Infrastructureソフトウェア・ホームをインポートするとき、ホームのバージョンは、フリート・パッチ適用およびプロビジョニングによってプロビジョニングおよびパッチ適用がサポートされるバージョンのいずれかである必要があります。

次の例では、イメージがインポートされます。

$ rhpctl import image -image PRODIMAGEV1 -path /u01/app/product/12.1.0/dbhome -pathowner orcl

次の例では、エンジニアド・システム・イメージがインポートされます。

$ rhpctl import image -image ODA1 -imagetype ODAPATCHSOFTWARE -path /tmp/ODAPatchBundle -version 12.1.2.8.0

rhpctl instantiate image

ピア・フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・サーバーからのゴールド・イメージのコピーを要求します。

構文

rhpctl instantiate image -server server_cluster_name {-image image_name
  | -series series_name | -imagetype image_type | -all}

パラメータ

表A-39 rhpctl instantiate imageコマンドのパラメータ

パラメータ 説明
-server server_cluster_name

イメージをリクエストするフリート・パッチ適用およびプロビジョニング・サーバー・クラスタを指定します。

-image image_name | -series series_name | -imagetype image_type | -all

イメージ名、系列名、またはイメージ・タイプを指定することで、ピア・フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・サーバーからのゴールド・イメージのコピーを要求できます。また、-allパラメータを使用すると、ピア・フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・サーバーからのすべてのゴールド・イメージのコピーを要求できます。

イメージ・タイプによってイメージを要求する場合、Oracle Databaseソフトウェアの場合はORACLEDBSOFTWARE(デフォルト)、Oracle Grid Infrastructureソフトウェアの場合はORACLEGISOFTWARE、Oracle GoldenGateソフトウェアの場合はORACLEGGSOFTWARE、その他のすべてのソフトウェアの場合はSOFTWAREを指定します。カスタム・イメージ・タイプの場合、イメージ・タイプ名を使用します。

使用上のノート

  • コピー対象のイメージに関連付けられているユーザー・アクションはコピーされません。

  • ゴールド・イメージのグループ構成は、ピアに送信されるコピーでレプリケートされます。

  • ゴールド・イメージのコピーは、PUBLISHED状態になります。

rhpctl modify image

イメージの構成詳細を変更します。

構文

rhpctl modify image -image image_name -imagetype image_type

パラメータ

表A-40 rhpctl modify imageコマンドのパラメータ

パラメータ 説明
-image image_name

変更するイメージの名前を指定します。

-imagetype image_type

ソフトウェア・タイプを変更できます。Oracle Databaseソフトウェアの場合はORACLEDBSOFTWARE (デフォルト)、Oracle Grid Infrastructureソフトウェアの場合はORACLEGISOFTWARE、Oracle GoldenGateソフトウェアの場合はORACLEGGSOFTWARE、その他のすべてのソフトウェアの場合はSOFTWAREを使用します。カスタム・イメージ・タイプの場合、イメージ・タイプ名を使用します。

rhpctl query image

既存のイメージの構成を表示します。

構文

rhpctl query image {[[-image image_name [-dbtemplate]] | [[-imagetype image_type]
  [-version version] [-platform platform] [-complete]]] 
  [-server server_cluster_name | -client client_name | -local] | -drift}
  [-rhpserver rhps_regex]

パラメータ

表A-41 rhpctl query imageコマンドのパラメータ

パラメータ 説明
-image image_name [-dbtemplate]

問い合せるイメージの名前を指定します。

必要に応じて、-dbtemplateパラメータを使用して、デフォルト・テンプレート・ディレクトリ内のテンプレート・ファイル名を表示できます。

-imagetype image_type

ソフトウェア・タイプを指定します。Oracle Databaseソフトウェアの場合はORACLEDBSOFTWARE (デフォルト)、Oracle Grid Infrastructureソフトウェアの場合はORACLEGISOFTWARE、Oracle GoldenGateソフトウェアの場合はORACLEGGSOFTWARE、またはその他のすべてのソフトウェアの場合はSOFTWAREを使用します。カスタム・イメージ・タイプの場合、イメージ・タイプ名を使用します。

–version version

問い合せるイメージ・ソフトウェアのバージョンを指定します。

-platform platform

イメージに対応するオペレーティング・システム・プラットフォームを指定します。

-complete このパラメータを使用して、イメージ補完がTRUEに設定されているイメージをすべてリストします。
-server server_cluster_name

イメージに対応するサーバー・クラスタの名前を指定します。

-client client_name

このパラメータが-imageオプションとともに使用されている場合、コマンドにより、指定したクライアントに特定のイメージがインスタンス化されているかどうかがチェックされます。そうでない場合、パラメータの使用により、特定のクライアントにインスタンス化されたイメージがリストされます。

-local

現在のクライアントに格納されているイメージをリストします。

-drift

ゴールド・イメージに含まれていないバグ修正をリストします。

-rhpserver rhps_regex

操作を実行する必要があるサーバーのクラスタ名と一致する正規表現を指定します。

使用上のノート

-versionパラメータを使用する場合、バージョンには5つのフィールドが必要です(12.1.0.2.4など)。

-platformパラメータを使用する場合は、Linux_AMD64Linux_S390Linux_PPCIBM_AIX_PPC64HP_IA64Linux_ItaniumSolaris_SPARC64Linux_LOPおよびIntel_Solaris_AMD64を使用できます。

-rhpserverパラメータは操作の実行場所を示し、-serverパラメータは操作の実行内容を示します。-rhpserverを使用すると、指定した正規表現と名前が一致するサーバーでコマンドが実行されます。-serverが使用されている場合、コマンドは指定されたサーバーに関するものです。たとえば:

  • 次のコマンドはローカルで実行され、peerAにレプリケートされたイメージをリストします
    rhpctl query image -server peerA
  • 次のコマンドは、peerAで実行され、peerAに構成されているイメージをリストします
    rhpctl query image -rhpserver peerA 
  • 次のコマンドは、すべてのサーバーで実行され、各サーバーがpeerAにレプリケートしたイメージをリストします
    rhpctl query image -server peerA -rhpserver .+' 

-rhpserverオプションを使用してピア・サーバーに対するコマンドを発行する場合、コマンドを実行するユーザーはピア・サーバーの既存のユーザーであり、必要なロールを持っている必要があります。ピア・サーバーのユーザーがローカル・サーバーでコマンドを実行できるようにするには、rhpctl grant roleコマンドを実行して必要なロールをピア・サーバー・ユーザーに付与し、ユーザーが属しているピア・サーバーのクラスタ名を指定する必要があります。たとえば:

$ rhpctl grant role -role role_name -user user_name -client cluster_name

複数のユーザーを追加するには、次のコマンドを実行します。

$ rhpctl grant role -client cluster_name -maproles role=user_name[+user_name...][,role=user_name[+user_name...]...]

RHPCTLを使用してロールを付与する詳細は、rhpctl grant roleを参照してください

rhpctl promote image

イメージをプロモートします。

構文

rhpctl promote image -image image_name -state {TESTABLE | RESTRICTED | PUBLISHED}

パラメータ

表A-42 rhpctl promote imageコマンドのパラメータ

パラメータ 説明
-image image_name

プロモートするイメージの名前を指定します。

-state {TESTABLE | RESTRICTED | PUBLISHED}

イメージの状態の名前として次のいずれかを指定します。

  • TESTABLE:
  • RESTRICTED:
  • PUBLISHED:

PRODIMAGEという名前のイメージをプロモートするには、次のようにします。
$ rhpctl promote image -image PRODIMAGE -state RESTRICTED

rhpctl register image

イメージのメタデータをOracle FPPリポジトリに登録します。

構文

rhpctl register image -image image_name
   {-path home_path | -zip zipped_home_path} [-imagetype image_type] [-pathowner username] 
   [-state {TESTABLE| RESTRICTED|PUBLISHED}] [-client cluster_name] [-targetnode target_node_name [-sudouser sudo_username 
   -sudopath path_to_sudo_binary | -root | -cred cred_name]] [-useractiondata user_action_data]

パラメータ

表A-43 rhpctl register imageコマンドのパラメータ

パラメータ 説明
-image image_name

作業用コピーの登録元の構成済イメージの名前、または作業用コピーの追加時にRHPCTLが最新のイメージを取得するイメージ・シリーズの名前を指定します。

-path home_path

ソフトウェア・ホームをプロビジョニングするための絶対パスを指定します。Oracle Databaseイメージの場合、これがORACLE_HOMEになります。

-zip zipped_home_path

インポートする圧縮ソフトウェア・ホーム(ZIPまたはTARファイル)の絶対パスを指定します。

-imagetype image_type

ソフトウェア・タイプを指定します。Oracleデータベース・ソフトウェアの場合はORACLEDBSOFTWARE (デフォルト)、Oracle Grid Infrastructureソフトウェアの場合はORACLEGISOFTWARE、Oracle GoldenGateソフトウェアの場合はORACLEGGSOFTWARE、エンジニアド・システム(Oracle Data Appliance)の場合はODAPATCHSOFTWARE、Oracle Exadataソフトウェアの場合はEXAPATCHSOFTWARE、または他のすべてのソフトウェアの場合はSOFTWAREを使用します。カスタム・イメージ・タイプの場合、イメージ・タイプ名を使用します。

-pathowner user_name

指定したパスにあるファイルやディレクトリへのアクセス権を持つユーザーを指定します。

ノート: このパラメータはOracleデータベース以外のソフトウェア・ホームのみに適用されます。

-state {TESTABLE | RESTRICTED | PUBLISHED}

イメージの状態が、テスト可能、制限または公開済のいずれであるかを指定します。

-client cluster_name

クライアント・クラスタの名前を指定します。

-targetnode target_node_name

rhpclientのないターゲットの名前を指定します。

-sudouser sudo_user_name -sudopath sudo_binary_path | -root | -cred cred_name

-targetnodeパラメータを使用する場合、sudoまたはrootを指定してスーパーユーザー操作を実行する必要があります。

-useractiondata user_action_data

必要に応じて、ユーザー・アクション・スクリプトのuseractiondataパラメータに値を渡すことができます。

  • Oracle Databaseのイメージを登録するには:
    $ rhpctl register image -image PRODIMAGEV1 -path /u01/app/product/23.5.0/dbhome_1 -pathowner orcl

rhpctl uninstantiate image

前に要求したピア・フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・サーバーからのイメージの更新を停止します。

構文

rhpctl uninstantiate image -server server_cluster_name {-image image_name
  | -series series_name | -imagetype image_type | -all}

パラメータ

表A-44 rhpctl uninstantiate imageコマンドのパラメータ

パラメータ 説明
-server server_cluster_name

更新を停止するフリート・パッチ適用およびプロビジョニング・サーバー・クラスタを指定します。

-image image_name | -series series_name | -imagetype image_type | -all

イメージ名、系列名、またはイメージ・タイプを指定して、ピア・フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・サーバーから更新を取得できます。また、-allパラメータを使用して、ピア・フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・サーバーからの更新を停止できます。

イメージ・タイプによって更新を停止する場合、Oracle Databaseソフトウェアの場合はORACLEDBSOFTWARE(デフォルト)、Oracle Grid Infrastructureソフトウェアの場合はORACLEGISOFTWARE、Oracle GoldenGateソフトウェアの場合はORACLEGGSOFTWARE、その他のすべてのソフトウェアの場合はSOFTWAREを指定します。カスタム・イメージ・タイプの場合、イメージ・タイプ名を使用します。