Oracle Data Guardデータベースへのパッチ適用

Oracle Grid Infrastructure 23ai以降、Oracle FPPでは、プライマリ・データベースにパッチを適用する前に、Oracle Data Guardスタンバイ・データベースに自動的にパッチを適用できます。

Oracle Fleet Patching and Provisioning (Oracle FPP)では、プライマリ・データベースに関連付けられたスタンバイ・データベースが自動的に検出され、単一のコマンドを使用してプライマリ・データベースにパッチを適用する前にスタンバイ・データベースにパッチが適用されます。

ノート:

Oracle Database Guardデータベースが別のクライアント(異なるデータ・センターにある場合もあります)に登録されている場合、それらのサーバーは相互にピアとして登録されている必要があります。
  1. プライマリ・データベースとそのスタンバイ・データベースを識別するには、データベースのOracle Data Guard構成を確認します。
    rhpctl query workingcopy -workingcopy workingcopy_name -details
  2. 単一のジョブIDを使用して、プライマリ・データベースに関連付けられた各スタンバイ・データベースのジョブをスケジュールします。
    rhpctl move database -dbname primary_dbname -sourcewc source_working_copy 
    -patchedwc destination_working_copy -patchdataguard YES -schedule NOW
    前述のコマンドは親ジョブIDを提供し、このIDは、スタンバイ・データベースとプライマリ・データベースのパッチ適用の進行状況を監視するための単一の参照点として使用できます。
  3. パッチ適用操作全体の進行状況を監視します。
    rhpctl query job -jobid job_id
  4. オプションで、個々のスタンバイ・データベースのパッチ適用操作の進行状況を監視できます。
    rhpctl query job -jobid job_id