プロビジョニングするソフトウェアのための記憶域オプション

フリート・パッチ適用およびプロビジョニングでゴールド・イメージの作業用コピーを格納する2つの記憶域オプションのいずれかを選択します。

rhpctl add workingcopyコマンドを使用してソフトウェアをプロビジョニングする場合、2つの記憶域オプションから選択して、フリート・パッチ適用およびプロビジョニングでそのソフトウェアを次の場所に配置できます。

  • フリート・パッチ適用およびプロビジョニングで管理されるOracle ACFS共有ファイル・システム(データベース・ホームの場合のみ)

  • フリート・パッチ適用およびプロビジョニングで管理されていないローカル・ファイル・システム

ノート:

Oracle Grid Infrastructure 23ai以降では、SSHを使用して作業用コピーをzipファイルとして転送し、インポートしたゴールド・イメージをzipファイルとして格納できます。イメージがzip形式でない場合、Oracle FPPサーバーは自動的にzipファイルを作成して転送します。

-storagetypeおよび-pathパラメータを指定してrhpctl add workingcopyコマンドを使用すると、プロビジョニングされた作業用コピーを格納する場所を選択できます。パラメータが適用可能かどうかは、作業用コピーのプロビジョニング対象の1つ以上のノードがフリート・パッチ適用およびプロビジョニング・サーバーであるか、フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・クライアントであるか、非フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・クライアントであるかに応じて異なります。-stroragetypeパラメータの値は、次の値から選択できます。

  • RHP_MANAGED: フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・サーバーおよびフリート・パッチ適用およびプロビジョニング・クライアントに使用可能なこの値を選択すると、Oracle ACFS共有ファイル・システムに作業用コピーが格納されます。Fleet Patching and Provisioningで記憶域オプションが管理されるため、このオプションでは-pathパラメータは使用されません。

    ノート:

    • RHP_MANAGED記憶域にOracle Grid Infrastructureホームを格納することはできません。

    • Oracleでは、LOCAL記憶域タイプを使用することをお薦めします。

    • フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・クライアントで作業用コピーをプロビジョニングする場合に、-pathパラメータを指定しないと、クライアントにOracle ASMディスク・グループがある場合にのみ、記憶域タイプがデフォルトでLOCALに設定されます。それ以外の場合、コマンドは失敗します。-pathパラメータにクライアント上の場所を指定すると、Oracle ASMディスク・グループの有無に関係なく、記憶域タイプがデフォルトでLOCALに設定されます。

  • LOCAL: この値を選択すると、フリート・パッチ適用およびプロビジョニングで管理されていないローカル・ファイル・システムに作業用コピーが格納されます。

    データベース作業用コピーを追加する場合、パスの指定はオプションです。パスが指定されていない場合、ORACLE_BASEの下のパスが自動的に選択されます。このパスは端末に表示されます。

-pathパラメータを指定する場合、クラスタのすべてのノードでファイル・システムが共有されていると、この共有記憶域に作業用コピーが作成されます。ファイル・システムが共有されていない場合は、クラスタの各ノードの指定パスの場所に作業用コピーが作成されます。

ノート:

-pathパラメータに指定するディレクトリは空であることが必要です。

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