6.19 イメージの提供

イメージおよびラスター・データのクライアントまたはアプリケーションへの提供は、GeoRaster PL/SQLおよびJava APIの多くの機能を通じてサポートされます。

イメージの直接提供には、次のことが含まれます。

仮想モザイクは、特に大規模な物理モザイクの作成を希望しない場合に、様々なアプリケーションにイメージ・データベースを提供するために主として(効率的に)使用されます。仮想モザイクでは、ソース・イメージを事前処理したり、前もってモザイク処理する必要はありません。かわりに、すべてのイメージは現状のまま格納され、イメージ・データ・セット全体を1回のコール(SDO_GEOR_AGGR.getMosaicSubset)を使用して小さい対象領域に基づいてサーバーに提供できます。

通常、1つまたは一連の事前処理操作が複数のGeoRasterオブジェクトに適用され、結果のGeoRasterオブジェクトが作成されて、アプリケーションにラスター・データを直接提供するために、この項で説明されている機能が結果のGeoRasterオブジェクトに対して使用されます。つまり、GeoRasterイメージ操作とラスター代数機能の豊富なセット(「GeoRasterのデータ問合せおよび操作」「ラスター代数および分析」およびこの章を参照)を、複雑なイメージ提供要件を満たすためにワークフローに統合できます。