10.1.6 Oracle Connection Managerを使用する場合のOracle Databaseサーバーの構成

データベース・サーバーの構成には、リモートからOracle Connection Managerでデータベース情報を登録する方法と、オプションでサーバーの多重化を構成する方法があります。

ノート:

Oracle Connection Managerに登録するデータベースがリモート・ノードにある場合は、cman.oraのパラメータVALID_NODE_CHECKING_REGISTRATIONを構成してリモート登録を許可する必要があります。

10.1.6.1 Oracle Connection Managerで使用するためのサービス登録の構成

データベース・サーバーがOracle Connection Managerと通信できるようにするには、tnsnames.oraファイルにサービス名のエントリが含まれ、初期化パラメータ・ファイル(init.ora)に、Oracle Connection Managerのリスニング・アドレスを指定する記述子が含まれている必要があります。

次の手順では、サービス登録を構成する方法について説明します。

  1. tnsnames.oraファイルのサービス名エントリへのOracle Connection Manager別名を次のように解決します。

    cman_listener_address =
      (DESCRIPTION=
        (ADDRESS_LIST=
          (ADDRESS=(PROTOCL=tcp) (HOST=proxy_server_name)( PORT=1521))))
    

    たとえば、別名listener_cmanは、tnsnames.oraファイル内の次のエントリに解決されます。

    listener_cman=
     (DESCRIPTION=
      (ADDRESS_LIST=
       (ADDRESS=(PROTOCOL=tcp)(HOST=proxyserver1)(PORT=1521))))
    
  2. init.oraファイルのOracle Connection Managerの別名を次のように指定します。この別名は、ステップ1のtnsnames.oraファイルで指定した別名です。

    REMOTE_LISTENER=cman_listener_address
    

    このアドレスはTCP、ポート1521であり、データベース・サーバーのTCP、ポート1521のデフォルト・ローカル・リスニング・アドレスではないため、別名を指定する必要があります。

    たとえば、ホストproxyserver1で動作しているOracle Connection Managerリスナーのステップ1で指定した別名は、init.oraファイル上で次のようになっている場合があります。

    REMOTE_LISTENER=listener_cman
    
  3. データベースがリモート・ノードに存在する場合、cman.oraREGISTRATION_INVITED_NODESを構成します。たとえば:

    (registration_invited_nodes=sales.us.example.com,10.245.129.60)

  4. 初期化パラメータ・ファイルがOracle Connection Managerの別名で構成されると、リスナー登録(LREG)プロセスは、Oracle Connection Managerリスナーとしてデータベース情報を登録できます。変更を登録するには、次のコマンドを使用します。

    SQL> ALTER SYSTEM REGISTER

10.1.6.2 Oracle Connection Managerのセッションの多重化の有効化

Oracle Connection Managerでセッションの多重化を利用できるようにするには、初期化パラメータ・ファイル(init.ora)内のDISPATCHERSパラメータにPROTOCOLおよびMULTIPLEX属性を設定します。

たとえば:

DISPATCHERS="(PROTOCOL=tcp)(MULTIPLEX=on)"

次の表では、様々なレベルの多重化を設定するパラメータを示します:

表10-2 セッションを多重化するパラメータ

属性 説明

PROTOCOL

ディスパッチャがリスニング・エンドポイントを生成するときに使用するネットワーク・プロトコルです。

MULTIPLEX

このパラメータは、次のようにセッションの多重化に使用します。

  • 1onyestrueまたはbothが指定された場合は、受信および送信の両方のネットワーク・セッションの多重化が有効となります。

  • inが指定された場合は、クライアントからの受信ネットワーク・セッションの多重化が有効となります。

  • outが指定された場合は、送信ネットワーク・セッションの多重化が有効となります。

  • 0(ゼロ)、offnoまたはfalseが指定された場合は、受信および送信両方のネットワーク・セッションの多重化が無効となります。