8.2.2 ディレクトリ・ネーミング・サーバーでの複数のデフォルト・コンテキストの作成
複数のデフォルト・コンテキストを有効にするには、デフォルトのoracleContext
として使用するドメインとDN間の関連付けリストを付けて、orclCommonContextMap
を定義します。
クライアントに、複数のOracleコンテキストが含まれるディレクトリでの検出機能を使用させる必要がある場合は、基本のadmin
コンテキストにorclCommonContextMap
属性を定義できます。この属性は、orclDefaultSubscriber
属性をオーバーライドします。名前参照を実行すると、検出操作によって2つの属性値が戻され、クライアントはそれらの値に基づいて、使用するOracleコンテキストを決定します。
orclCommonContextMap
属性が定義されていない場合、orclDefaultSubscriber
がデフォルトとして使用されます。orclCommonContextMap
が定義されている場合、クライアントは、DNSドメインに関連付けられているデフォルトのOracleコンテキストをorclCommonContextMap
から検索します。
LDIFファイル・エントリの例を次に示します。
$ ldapmodify -v -h sales-server -p 1389 -D cn=orcladmin -q dn: cn=Common,cn=Products,cn=OracleContext replace: orclCommonContextMap orclCommonContextMap: (contextMap= (domain_map=(domain=us.example.com)(DN="dc=example,dc=com")) (domain_map=(domain=uk.example.com)(DN="dc=sales,dc=com")) )
改行を含めずにcontextMap
エントリを入力する必要があります。