8.2 ディレクトリ・ネーミング・メソッドの構成
このネーミング・メソッドでは、接続識別子が、Oracle Internet Directory、Oracle Unified Directory、Microsoft Active DirectoryなどのLDAP準拠ディレクトリ・サーバーに含まれている接続記述子にマップされます。
ディレクトリでは、データベース・サービスおよびネットワーク・サービス名の集中管理が提供され、サービスの追加または再配置が容易になります。
プロトコル固有パラメータおよびディレクトリ使用パラメータは、外部構成ファイル(ldap.oraやsqlnet.oraなど)内で指定するか、データベース・クライアント接続識別子で直接指定することができます。
               
- ネット・サービス名、データベース・サービスおよび別名エントリの構成
Oracle Enterprise Manager Cloud ControlおよびOracle Net Managerを使用して、ネットワーク・サービス名、ネットワーク・サービス別名エントリおよびデータベース・サービス・エントリを構成できます。クライアントは、データベースへの接続にこれらのエントリを使用できます。 - ディレクトリ・ネーミング・サーバーでの複数のデフォルト・コンテキストの作成
複数のデフォルト・コンテキストを有効にするには、デフォルトのoracleContextとして使用するドメインとDNの間の関連付けリストを付けて、orclCommonContextMapを定義します。 - ディレクトリ・ネーミング・サーバーへのローカル・ネーミング・エントリのエクスポート
tnsnames.oraファイルがすでに存在する場合は、そのファイルに格納されているネットワーク・サービス名をディレクトリ・サーバーにエクスポートできます。これらのタスクでは、ディレクトリ・サーバーがインストールされて実行中であると想定しています。 - ウォレットを使用するためのLDAPネーミング・アダプタの構成
クライアントLDAPネーミング・アダプタでは、LDAPディレクトリへの接続中にLDAPバインドが認証されて、接続文字列名が解決されます。認証中にOracleウォレットを使用するようにアダプタを構成できます。 - 接続識別子でのLDAPパラメータの直接指定
ディレクトリ・ネーミング・メソッドでは、データベース・クライアント接続識別子でのLDAPパラメータの使用により、LDAP名前参照を指定するための代替方法が提供されます。この機能を使用すると、データベースへの接続のために外部構成ファイル(ldap.oraまたはsqlnet.ora)を構成する必要がありません。 - tnsnames.oraファイルへのディレクトリ・ネーミング・エントリのエクスポート
ディレクトリ・ネーミング・エントリの作成後は、そのエントリをローカルのtnsnames.oraファイルにエクスポートしそのファイルをクライアントに配布することを検討します。ディレクトリ・サーバーが一時的に使用できなくなっているときに、クライアントで、ローカルに保存されているファイルを使用できます。 
親トピック: ネーミング・メソッドの構成