10.8 パッチ適用時のCMANセッションの移行
計画的な、停止時間なしのOracle CMANのアップグレードまたはパッチ適用の間に、確立されたクライアント/サーバー・セッションを、あるOracle Connection Manager (CMAN)インスタンスから別のOracle CMANインスタンスに移行できます。
移動中のデータがある実行中のセッションは、サービスを中断することなく移行できます。クライアントまたはサーバーで実行されている操作は、サービスが失われることなく、移行中にシームレスに引き続き実行されます。移行中に新しいクライアント接続を追加することもできます。
クライアント/サーバー・セッションを移行するには、次のステップを実行します。
Oracle CMANを最新のリリースにアップグレードするか、最新のパッチを適用する必要があります。
次のシナリオでは、セッションの移行が可能です。
- クライアントからOracle CMANおよびOracle CMANからサーバーの両方でTCPが使用される場合。
- クライアントまたはサーバーの一方でTCPS (TLS)、他方でTCPが使用される場合。TCPSを使用するクライアントとTCPSを使用するサーバーの両方にOracle Database 21c以降をインストールする必要があります。
サポートされていない接続は、タイムアウトになるまで接続されたままになります。
ノート:
- セッション移行は通常モードのOracle CMANでのみサポートされ、Traffic DirectorモードのOracle CMANではサポートされません。
- クライアントからOracle CMANおよびOracle CMANからサーバーの両方でTCPSを使用している場合、移行はサポートされません。
- 現在、Microsoft Windowsではセッションの移行はサポートされません。