10 Oracle Connection Managerの構成と管理
Oracle Connection Managerは、データベースまたはプロキシ・サーバーに接続要求を転送するプロキシ・サーバーです。これはセッション・レベルで動作し、通常はデータベース・サーバーおよびクライアント・コンピュータとは別のコンピュータに常駐しています。
Oracle Connection Managerは、Oracle Database Enterprise Editionをインストールすると使用できるようになります。これはクライアント・システム上のカスタム・インストール・オプションです。Oracle Database Client 23ai以降では、Oracle Connection Managerをイメージ・ファイルとしてインストールして構成できます。詳細は、使用しているプラットフォーム固有のOracle Databaseのインストレーション・ガイドを参照してください。
- Oracle Connection Managerの設定
Oracle Connection Managerを設定するには、プロキシ・サーバー、データベースおよびクライアントを構成する必要があります。 - Traffic DirectorモードのOracle Connection Managerの構成
現在のOracle Database Client Interface (OCI)クライアントまたはサポートされている古いバージョンのOCIクライアント(Oracle Database 11gリリース2 (11.2)以降)で、Traffic DirectorモードのOracle Connection Managerに接続できます。 - 逆接続用のトンネリング・モードのOracle Connection Managerの構成
トンネリング・モードのOracle Connection Managerは、サーバーCMANとクライアントCMANの間のトンネル接続を確立します。クライアントは、サーバーcmanに接続することで、トンネル経由で逆接続を行うことができます。 - IPv4およびIPv6のブリッジとしてのOracle Connection Managerの使用
一部のデータベース接続環境では、クライアントとデータベースで異なるバージョンのIPプロトコルを使用できるため、完全な接続性が存在しません。この場合は、その接続での2つ以上のホップで、異なるバージョンのIPプロトコルが使用されています。 - Oracle Connection Managerを使用したサービス拒否攻撃の回避
Oracle Connection Manager (CMAN)が特定の時間間隔内に単一のIPアドレスから処理できるクライアント接続数に制限を適用できます。 - Oracle Connection Managerの起動および停止
Oracle Connection Managerを構成したら、Oracle Connection Manager制御(CMCTL)ユーティリティを使用してこれを起動および管理できます。 - CMCTL RESTインタフェースについて
CMCTL RESTインタフェースは、RESTインタフェースを使用してリモート・マシンからOracle Connection Manager (Oracle CMAN)インスタンスを管理するために役立ちます。HTTPSをサポートしているクライアントは、CMCTLと同等のコマンドを発行できます。各REST APIコールには、Basic
認証方式が指定されているWWW-Authenticate
HTTPSヘッダーが必要です。 - パッチ適用時のCMANセッションの移行
計画的な、停止時間なしのOracle CMANのアップグレードまたはパッチ適用の間に、確立されたクライアント/サーバー・セッションを、あるOracle Connection Manager (CMAN)インスタンスから別のOracle CMANインスタンスに移行できます。 - Oracle Connection Managerの機能拡張
Oracle Connection Managerにより、Oracle Database Serverに対するリクエストをプロキシ化し選別します。
関連トピック
親トピック: Oracle Net Servicesの構成と管理