13.2 接続ロード・バランシングの理解
接続ロード・バランシング機能を利用すると、複数のディスパッチャ間のアクティブな接続数を均衡化することによって、接続時のパフォーマンスが向上します。
Oracle Real Application Clusters (Oracle RAC)環境では、接続ロード・バランシングによって、複数のインスタンス間のアクティブな接続数を均衡化することも可能です。
リスナー登録(LREG)プロセスはリモート・リスナーを登録できるため、リスナーは、すべてのインスタンスおよびディスパッチャを、それらのある場所にかかわらず常に認識できます。リスナーは、着信したクライアント要求の送信先となるインスタンスを、また共有サーバーが構成されている場合は送信先となるディスパッチャを、ロード情報に応じて判別します。
共有サーバー構成では、リスナーは次の順番でディスパッチャを選択します。
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ロード量が最小のノード。
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ロード量が最小のインスタンス。
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そのインスタンスのロード量が最小のディスパッチャ。
 
専用サーバー構成では、リスナーは次の順番でインスタンスを選択します。
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ロード量が最小のノード。
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ロード量が最小のインスタンス。
 
このリリースで、HTTPプレゼンテーション用の複数ノードへのロード・バランシングが導入されました。リモート・リスナーが、HTTPリダイレクトを使用して、HTTPプレゼンテーション用の異なる複数のノード上にある複数のインスタンスに対してロード・バランシングを行えます。
Oracle RAC環境では、各インスタンスのディスパッチャは、他のノード上にある他のリスナーにも相互登録される必要があります。これを行うには、DISPATCHERSパラメータのLISTENER属性を使用します。 
               
ノート:
接続ロード・バランシングで最適な結果を得るには、同じデータベース・サービスに属するインスタンスを、等価なハードウェアおよびソフトウェア構成上に存在するようにしてください。
-  共有サーバーの構成のための接続ロード・バランシングの例
 -  専用サーバーの構成のための接続ロード・バランシングの例
 - クライアント接続のCOLOCATION_TAG
COLOCATION_TAGパラメータは、TNS接続文字列のCONNECT_DATAパラメータで使用できる英数字の文字列です。 
関連項目:
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相互登録の詳細は、「リモート・リスナーへの情報の登録」を参照してください
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SERVICE_NAMESパラメータおよびINSTANCE_NAMEパラメータの詳細は、『Oracle Databaseリファレンス』を参照してください。
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LISTENER属性の詳細は、「共有サーバー・アーキテクチャの構成」を参照してください - 
                        
グローバル・サービスの管理については、『Oracle Database Global Data Services概要および管理ガイド』
 
親トピック: Oracle Net Servicesの拡張機能の使用