E.2 Oracle RACプライマリ・データベース場合のSRVCTLによるTrue Cacheサービスの再起動の防止

Oracle RACデータベースのプライマリ・データベース・サービスの停止時や再起動時にエラーが発生しないようにするには、True Cacheサービスをその追加先のクラスタで無効にします。

次のエラーが発生する場合があります:

PRCD-1133: failed to start services for database
PRCR-1095: Failed to start resources using filter
CRS-2501: Resource 'ora.primary_db.true_cache_service.svc' is disabled

これらのエラーを回避するには、True Cacheサービスを、その追加先のクラスタで無効にします。例:

srvctl disable service -d primdb1i -s sales_tc

これによってスタンバイ・データベースやTrue Cacheが影響を受けることはありません。これは、True Cacheサービスが無効になっているクラスタの外部でそれらが実行されるためです。無効ステータスは、DBMS_SERVICE/service$には格納されず、Cluster Ready Services (CRS)にのみ格納され、True Cacheサービスが追加されているクラスタにのみ格納されます。クラスタ外部のその他のデータベースは、DBMS_SERVICE.START_SERVICEを使用してそのサービスを開始でき、この設定による影響を受けません。