1.19 強化されたRDF ORDER BY問合せ処理
Oracle Databaseリリース12.2では、SPARQL ORDER BYセマンティクを使用するRDFデータの処理効率が、以前のリリースに比べて向上しています。
この内部処理の効率向上には、RDF_VALUE$メタデータ表(「文」を参照)のORDER_TYPE列、ORDER_NUM列およびORDER_DATE列が関与しています。この3つの列に対する値はロード中に格納されるため、ORDER BY問合せでの内部関数呼出しの低減と、実行時間の短縮が可能になります。
Oracle Databaseリリース12.2では、プロシージャSEM_APIS.ADD_DATATYPE_INDEXにより、以前のバージョンのように関数ベースの索引が作成されるのではなく、数値型(xsd:float、xsd:doubleおよびxsd:decimalとそのサブタイプ)のORDER_NUM列に対する索引と、日付に関連する型(xsd:date、xsd:timeおよびxsd:dateTime)のORDER_DATE列に対する索引が作成されます。これらのデータ型に対して引続き関数ベースの索引を使用する場合には、SEM_APIS.ADD_DATATYPE_INDEXプロシージャのFUNCTION=Tオプションを使用する必要があります。たとえば(RDFUSERという名前のデータベース・ユーザーが所有するNET1という名前のスキーマプライベートRDFネットワークがあると仮定した場合):
EXECUTE sem_apis.add_datatype_index('http://www.w3.org/2001/XMLSchema#decimal', options=>'FUNCTION=T', network_owner=>'RDFUSER', network_name=>'NET1');
EXECUTE sem_apis.add_datatype_index('http://www.w3.org/2001/XMLSchema#date', options=>'FUNCTION=T', network_owner=>'RDFUSER', network_name=>'NET1');
親トピック: RDFグラフの概要