第I部 概念および使用方法
第I部では、RDFグラフの概念および使用方法について説明します。
この部は、次の章で構成されています。
- RDFグラフの概要
セマンティク・テクノロジに対するOracle Graphのサポートは、主にResource Description Framework (RDF)、およびWeb Ontology Language (OWL)のサブセットで構成されています。これらの機能は、Oracle GraphのRDFグラフ機能と呼ばれます。 - RDFデータを使用するためのクイック・スタート
この項では、Oracle DatabaseでRDFデータの操作を開始するためのステップについて説明します。 - OWLの概要
Web Ontology Language (OWL)のサブセットへのサポートに関連する主要な概念を理解する必要があります。 - Simple Knowledge Organization System (SKOS)のサポート
Simple Knowledge Organization System (SKOS)データ・モデルのコア・サブセットに基づいて推論を実行できます(これは、シソーラス、分類スキーム、分類学、およびその他のタイプの統制ボキャブラリを表す場合に特に役立ちます)。 - ドキュメントのセマンティクス索引付け
情報エクストラクタは、構造化されていないドキュメントから意味のある情報を見つけて抽出します。この抽出された情報に基づいてドキュメントを検索する機能は、全文検索エンジンでサポートされるキーワード・ベースの検索より大幅に優れています。 - RDFデータのファイングレイン・アクセス制御
Oracle Database RDFデータ・ストアへのアクセスのデフォルト制御はRDFグラフ・レベルであり、グラフの所有者は、RDFM_<rdf_graph_name>という名前のビューで適切な権限を付与することによって、他のユーザーにそのグラフの選択、削除および挿入の権限を付与できます。ただし、厳密なセキュリティ要件を持つアプリケーションの場合は、Oracle DatabaseのOracle Label Securityオプションを使用して、ファイングレイン・アクセス制御メカニズムを実施できます。 - RDF Graph Support for Apache Jena
RDF Graph support for Apache Jena (以降、support for Apache Jenaとも記載)は、既知のJenaグラフ、RDFグラフ、DatasetGraphのAPIを実装することによって、Oracle Graph RDF GraphへのJavaベースのインタフェースを提供します。 - RDF Graph Support for Eclipse RDF4J
Oracle RDF Graph Adapter for Eclipse RDF4Jは、一般的なEclipse RDF4Jフレームワークを使用して、Oracle DatabaseのRDFグラフ機能を使用するためのJava開発者サポートを提供します。 - ユーザー定義の推論と問合せ
RDFグラフの拡張アーキテクチャによって、ユーザー定義の機能を追加できるようになりました。 - RDFビュー: RDFとしてのリレーショナル・データ
RDFグラフのリレーショナル・データ上にRDFビューを作成し、使用できます。 - RDFグラフのプロパティ・グラフ・ビュー
Oracle Graphでは、RDFグラフ・データ・モデルに加えて、プロパティ・グラフ・データ・モデルもサポートされます。