1.1 Oracleセマンティク・テクノロジ・サポートの概要
Oracle Databaseでは、RDFデータとオントロジの格納、RDFデータの問合せ、エンタープライズ・リレーショナル・データのオントロジ支援問合せを実行できます。また、付属の推論またはユーザー定義の推論を使用して、RDFデータに対する問合せ機能を拡張することもできます。
図1-1に、これらの機能の相互関係を示します。
図1-1に示すように、データベースには、RDFデータおよびオントロジ(RDF/OWLグラフ)に加え、従来のリレーショナル・データが含まれます。RDFデータをロードするには、バルク・ロードが最も効率的な方法ですが、トランザクション型のINSERT文を使用してデータを増分ロードすることもできます。
ノート:
Oracle Databaseリリース11.1より前のリリースで作成した既存のRDFデータを使用する場合、「RDFセマンティク・グラフ・サポートの有効化」の手順に従ってデータをアップグレードする必要があります。
RDFデータおよびオントロジは問合せ可能です。また、RDFおよび従来のリレーショナル・データのオントロジ支援問合せを実行して、セマンティック関係を検出することもできます。オントロジ支援型問合せを実行するには、SEM_RELATED演算子を使用します(「リレーショナル・データに対する照会でのセマンティク演算子の使用」を参照)。
RDFデータに対する問合せ機能は、推論を使用して拡張できます。推論では、ルールベースのルールを使用します。推論により、データおよびルールに基づいて論理的な推測を行うことができます。推論でルールおよびルールベースを使用する方法の詳細は、「推論: ルールとルールベース」を参照してください。
親トピック: RDFグラフの概要