1.2 RDFグラフを使用するための主な用語と概念

Oracle DatabaseのRDFグラフ機能を使用するためのOracleの用語と概念について学習します。

このガイドでRDFの概念に使用される用語は、W3C RDF 1.1の用語と非常によく似ていますが、いくつかの違いがあります。最も大きな違いは、このドキュメントのRDFグラフという用語は、W3C RDF 1.1用語のRDFデータセットに対応していることです。

次の表に、Oracle RDFの用語と、W3C RDF 1.1の用語への対応するマッピングを示します。

表1-1 OracleおよびW3C RDF 1.1の用語のマッピング

Oracleの用語 説明 W3C RDF 1.1の用語
RDFネットワーク ゼロ個以上のRDFグラフおよび組込み(OWL、RDFSなど)、およびユーザー定義のルールベース なし
RDFグラフ 単一のデフォルト・グラフおよび0個以上の名前付きグラフ RDFデータセット
デフォルト・グラフ グラフ名に関連付けられていないトリプルのセット。これはRDFグラフの一部です。 デフォルト(RDF)グラフ
名前付きグラフ それぞれが同じグラフ名に関連付けられているトリプルのセット。各名前付きグラフは、RDFグラフの一部です。 名前付き(RDF)グラフ
RDFグラフ・コレクション RDFグラフのセット。 マージされたRDFデータセット
推論グラフ 指定されたRDFグラフおよびルールベースを使用して推測されるトリプルのみで構成されるRDFグラフ 詳細グラフ。ただし、データセットでアサートされたトリプルは除外されます。
RDFビュー・グラフ W3C RDB2RDFマッピングを使用してRDFグラフとして表示されるリレーショナル・データ(1つ以上の表)。 W3C RDB2RDFマッピングを使用してリレーショナル表から取得されたRDFデータセット。

次の図は、前の表で説明したOracle RDFの概念の構造的な表現を示しています。


rdf_conceptual_diagram.pngの説明が続きます
図rdf_conceptual_diagram.pngの説明