7.1 ソフトウェア環境の設定

Support for Apache Jenaを使用するには、システム環境に必要なソフトウェア(RDFグラフのサポートが有効になっているOracle Database、Apache Jena 3.12.0、JDK 1.8以降など)があることを、最初に確認しておく必要があります。

次の手順を実行することによって、ソフトウェア環境を設定できます。

  1. Oracle Database Enterprise Editionと、Oracle SpatialオプションおよびPartitioningオプションをインストールします。

  2. 「RDFグラフ・サポートの有効化」の説明のとおり、RDFグラフのサポートを有効にします。

  3. Oracle Software Delivery CloudからRDF Graph support for Apache Jenaをダウンロードします。

  4. キットを/tmp/jena_adapter(Linuxシステム)などの一時ディレクトリに解凍します。(この一時ディレクトリがまだ作成されていない場合は、解凍操作の前に作成します。)

    RDF Graph Support for Apache Jenaには、最上位に次のようなディレクトリがあります。

      |-- examples
      |-- fuseki
      |-- fuseki_web_app
      |-- jar
      |-- javadoc
      |-- joseki
      |-- joseki_web_app
      |-- protege_plugin
      |-- README
      |-- sparqlgateway_web_app
    
  5. JDK 1.8以上をインストールします(まだインストールされていない場合)。

  6. JAVA_HOME環境変数がJDKのインストールを参照していることを確認します。たとえば、次のようにします。

    setenv JAVA_HOME /usr/local/packages/jdk18/
    
  7. SPARQLプロトコルをサポートするためのSPARQLサービスが設定されていない場合は、「SPARQLサービスの設定」の説明のとおりに設定します。

ソフトウェア環境を設定した後、「RDFグラフ環境の設定」の説明に従って、RDFグラフ環境でsupport for Apache Jenaを使用して問合せを実行できることを確認します。

7.1.1 以前のバージョンのsupport for Apache Jenaを使用していた場合

以前のバージョンのSupport for Apache Jenaを使用した場合は、ユーザースキーマで以前のJena Adapterによってインストールされたすべての関数/プロシージャを削除する必要があります。新しいキットをインストールすると、19cの新しいRDFスキーマプライベート・ネットワークと以前のリリースでのサポートの両方に対応する更新された関数とプロシージャが自動的にロードされます。

以前のJena Adapterで使用したユーザー・スキーマに接続し、次のコマンドを実行して内部関数およびプロシージャをクリーン・アップします。(これらのコマンドで参照される関数とプロシージャの一部が以前のインストールに存在しない場合もあるため、失敗したコマンドは無視して構いません。)

drop procedure ORACLE_ORARDF_S2SGETSRC;
drop procedure ORACLE_ORARDF_S2SGETSRCCLOB;
drop procedure ORACLE_ORARDF_S2SSVR;
drop procedure ORACLE_ORARDF_S2SSVRNG;
drop procedure ORACLE_ORARDF_S2SSVRNGCLOB;
drop procedure ORACLE_ORARDF_GRANT;
drop procedure ORACLE_ORARDF_VID2NAME_TYPE;
drop procedure ORACLE_ORARDF_S2SSVRNGNPV;
drop procedure ORACLE_ORARDF_S2SSVRNGCLOBNPV;
drop function ORACLE_ORARDF_SGC;
drop function ORACLE_ORARDF_SGCCLOB;
drop function ORACLE_ORARDF_S2SUSR;
drop function ORACLE_ORARDF_S2SUSRNG;
drop function ORACLE_ORARDF_S2SUSRNGL;
drop function ORACLE_ORARDF_S2SUSRNGCLOB;
drop function ORACLE_ORARDF_S2SLG;
drop function ORACLE_ORARDF_GETPLIST;
drop function ORACLE_ORARDF_RES2VID;
drop function ORACLE_ORARDF_VID2URI;