『Oracle Spatial開発者ガイド』のこのリリースでの変更点
「はじめに」の内容は次のとおりです。
Oracle Databaseリリース23aiにおける変更点
このドキュメントで扱う、Oracle Databaseリリース23aiのコア空間機能の新機能は、次のとおりです。
SDO_PC_PKGパッケージの新しいプロシージャ
PC_DIFFERENCE
プロシージャを使用して、2つの点群の差異を検出できます。詳細は、「SDO_PC_PKG.PC_DIFFERENCE」を参照してください。
GENERATE_CROSS_SECTION_AS_GEOMS
プロシージャを使用して、点群の断面計算を実行できます。詳細は、「SDO_PC_PKG.GENERATE_CROSS_SECTION_AS_GEOMS」を参照してください。
SDO_TIN_PKGパッケージの新しいプロシージャ
CREATE_MESHES
プロシージャを使用して、3Dメッシュを生成できます。詳細は、「SDO_TIN_PKG.CREATE_MESHES」を参照してください。
SDO_GTYPE値およびSDO_SRID値への事前定義された定数の使用
SDO_GTYPE
値およびSDO_SRID
値を置換するために使用できます。
- 詳細は、「SDO_GTYPEの定数」を参照してください。
- 詳細は、「SDO_SRIDの定数」を参照してください。
USER_SDO_GEOM_METADATAビューで自動的に更新される空間メタデータ
空間列に空間索引を作成する場合、表の空間メタデータが以前に作成されていなければ、USER_SDO_GEOM_METADATAビューに自動的に作成されます。したがって、リリース23aiから、USER_SDO_GEOM_METADATAビューに空間メタデータを手動で挿入することはオプションです。詳細は、ジオメトリのメタデータ・ビューを参照してください。
経度および緯度空間データを作成するための新しいジオメトリ・コンストラクタ
新しいSDO_GEOMETRY(longitude, latitude)コンストラクタを使用すると、経度および緯度の空間データを格納できます。詳細は、「経度/緯度の空間データの初歩」を参照してください。
ベクター・タイルの生成
ベクター・タイルは、単純なSQLコールを使用したマップ・ビジュアライゼーションWebクライアントへの空間データの効率的なストリーミングをサポートします。これらは、一般的なMapbox Vector Tile (MVT)仕様と互換性があります。ベクター・タイルにより、動的スタイル設定、高速パフォーマンス、スムーズな地図相互作用および動的地図問合せが可能になります。
SDO_UTIL.GET_VECTORTILEファンクションを使用して、データベース表の空間データからベクター・タイルを生成できます。詳細は、「ベクター・タイル」を参照してください。
さらに、Oracle Spatialはベクター・タイルのキャッシュをサポートしており、ベクター・タイルをより効率的にレンダリングできます。詳細は、「ベクター・タイル・キャッシュ」を参照してください。
H3索引付けのサポート
Oracle Spatialにより、Oracle Databaseで六角形の階層空間索引付け(H3)がサポートされます。H3は、グリッドで六角形を使用して地球の表面を覆う索引付けシステムです。非常に大量の点データがある場合、H3を使用すると、それらのデータを簡単に集計し、テーマ・マップ上にビジュアル化できます。H3のセルを作成し、マップ・ビジュアライゼーション用のベクター・タイルを生成するために、開発者向けのデータベース・ファンクションが用意されています。
詳細は、「H3索引付け」を参照してください。