17.4 WCSを使用するためのPL/SQLサブプログラム

SDO_WCSプロシージャおよびファンクションを使用すると、次の処理を含む操作を実行できます。

  • WCSスキーマの初期化。

  • 再投影または変換が必要な場合にGeoRasterを格納するための一時表の作成。(CRS ExtensionまたはScaling Extension。)。

  • WCSスキーマへの権限の付与および取消し。

  • カバレッジのパブリッシュ

  • カバレッジの削除(パブリッシュの解除)

SDO_WCS.InitはSDO_WCS_COVERAGE表を作成し、そのデータベース・スキーマはWCSスキーマになります。

SDO_WCS.PublishCoverageには2つの構文があります。1つの構文では、GeoRasterオブジェクトをカバレッジとしてパブリッシュし、SDO_WCS_COVERAGE表にメタデータを格納して一意のカバレッジIDを割り当てます。もう1つの構文では、指定した列のすべてのパブリッシュされていないGeoRasterオブジェクトをパブリッシュします。

SDO_WCS.CreateTempTableは、ユーザー・スキーマごとに1回実行します。このプロシージャでは、GetCoverage操作(WCS)リクエストを処理する際、再投影や変換が必要な場合にGeoRasterオブジェクトを一時的に格納するためのGeoRaster表およびRDT表を作成します。