17.1 Web Coverage Serviceのアーキテクチャ

Oracle Spatialでは、WCSはJava Webアプリケーションとして実装され、WebLogic 12.1.3以降で動作するようにデプロイできます。

必要なJavaのバージョンはJDK 1.8以上です。

このWCSの実装は、$ORACLE_HOME/md/jlibディレクトリのSpatial Webサービスsdows.earファイルにパッケージされています。このファイルのデプロイの詳細は、「空間Webサービスのデプロイと構成」を参照してください。

WCSでは、KVP (HTTP GET)、XML/POST (HTTP/POST)およびXML/SOAPの3つのプロトコル・バインディング拡張を実装します。GDALを使用して、GDALでサポートされるイメージ形式の生成も行います。GDALインスタンスは、Spatial Webサービスがデプロイされているアプリケーション・コンテナと同じシステムで構成する必要があります。GDALのインストール手順は、「空間Webサービスのデプロイと構成」を参照してください。

Oracle Database内のSDO_WCSパッケージに、WCSスキーマの初期化、WCSカバレッジとしてのGeoRasterオブジェクトのパブリッシュ、WCSリクエストの処理を行うプロシージャが含まれています。

次の図に、WCSのアーキテクチャを示します。

図17-1 Web Coverage Serviceのアーキテクチャ

図17-1の説明が続きます
図17-1「Web Coverage Serviceのアーキテクチャ」の説明