17.2 WCSのデータベース・スキーマ

このドキュメントでは、Web Coverage Service用のOracle Databaseスキーマを例として使用します。このスキーマは、ユーザー・スキーマまたはWCSスキーマ(あるいはその両方)です。

  • ユーザー・スキーマは、GeoRasterオブジェクトの格納に使用する任意のスキーマです。

    このドキュメントの一部の例で使用される、SCOTTという名前のデータベース・ユーザーのスキーマはユーザー・スキーマです。

  • WCSスキーマはSDO_WCS_COVERAGE表を持つ任意のデータベース・スキーマで、WCS管理コンソールまたはSDO_WCS.Initプロシージャを使用して作成する必要があります。カバレッジ情報はWCSスキーマに格納されます。

    このドキュメントの一部の例で使用される、WCS_USERという名前の特別に作成されたデータベース・ユーザーのスキーマはWCSスキーマです。

特定のOracle Databaseスキーマは、ユーザー・スキーマの場合も、WCSスキーマの場合も、ユーザー・スキーマとWCSスキーマの両方の場合もあります。

各WCSインスタンスには、アプリケーション・コンテナ内でJDBCデータ・ソースとして構成されたWCSスキーマが必要です。通常、特定のデータベースに対して構成されるWCSスキーマは1つのみですが、同一のデータベースで使用するために多数のWCSインスタンスを構成することができます。