関数によるI/Oの監視

「I/Oファンクション」グラフにより、アプリケーションまたはジョブごとのI/O使用レベルが決定されます。コンポーネント・レベルの統計により、I/Oバンド幅使用状況の詳細が表示され、ジョブのスケジューリングおよびI/Oのプロビジョニングに使用できます。コンポーネント・レベルの統計は次のカテゴリに分類されます。

  • バックグラウンド・タイプ

    このカテゴリには、ARCH、LGWRおよびDBWRが含まれます。

  • アクティビティ

    このカテゴリには、XDB、アドバンスト・キューイング(AQ)、データ・ポンプ、リカバリおよびRMANが含まれます。

  • I/Oタイプ

    このカテゴリには、次のI/Oタイプが含まれています。

    • ダイレクト書込み

      この書込みは、バッファ・キャッシュ由来ではなく、フォアグラウンド・プロセスによって発行されます。

    • ダイレクト読取り

      ダイレクト読取りは、バッファ・キャッシュを迂回して、データ・ブロックをプロセス専用メモリーに直接読み込む、データ・ファイルからの物理I/Oです。

    • バッファ・キャッシュ読取り

  • その他

    このカテゴリには、制御ファイルのI/OのようなI/Oが含まれます。

関数によるI/Oを監視するには:

  1. 「パフォーマンス」ページにアクセスします(ユーザー・アクティビティの監視を参照)。

  2. インスタンス・アクティビティ・グラフで、「I/O」をクリックします。

    「同期単一ブロック読取りの待機時間」、「I/O MB/秒」および「I/Oリクエスト/秒」グラフが表示されます。

  3. 「I/Oブレークダウン」で、「I/Oファンクション」を選択します。

    「ファンクションごとのI/O MB/秒」グラフと「ファンクションごとのI/Oリクエスト数/秒」グラフが表示されます。

    図4-4の例は、ログ・ライターによって大量のI/Oが実行されていることを示しています。ログ・ライターのアクティビティのピークは、約600 I/Oリクエスト/秒です。

  4. グラフ上で最大の色付きの領域をクリックするか、または凡例内の対応するファンクションをクリックして、I/Oレートが最も高いファンクションにドリルダウンします。

    「I/OファンクションごとのI/Oスループット」ページが選択したカテゴリの詳細とともに表示されます。

    I/OのMBまたはI/Oリクエストの詳細に関する、リアルタイム・データまたは履歴データを参照できます。

参照:

  • ARCH、LGWR、DBWRなどのデータベース・バックグラウンド・プロセスについて学習するには、『Oracle Database概要』を参照してください。