I/Oの監視

「I/O」グラフは、すべてのデータベース・クライアントから収集したI/O統計を表示します。データベース・プロセスのI/O待機時間は、保留中のI/Oが完了した場合、プロセスが有効な動作を実行する時間を示します。Oracle Databaseは、均一な状態ですべての重要なI/OコンポーネントのI/O待機時間を取得して、OracleプロセスでのすべてのI/O待機時間がI/O統計から推論できるようにします。

「同期単一ブロック読取りの待機時間」グラフには、ブロック読取りにおいて認識された合計のI/O遅延が表示されており、I/Oリクエストが発行された時間と、転送の最初のバイトが到達した時間の差です。待機時間が10ミリ秒未満の場合は、ほとんどのシステムが正常に稼働しています。このタイプのI/Oリクエストは、次の理由から、I/Oパフォーマンスの最適なインジケータです。

  • 記憶域の書込みキャッシュのため、書込み操作で良好なパフォーマンスを示します。

  • 複数ブロックのI/Oリクエストのサイズが異なるため、それぞれにかかる時間は異なります。

  • 非同期I/Oリクエストの待機時間は完全なI/O待機時間を表しません。

次の項の説明に従って、「I/Oブレークダウン」の選択に応じて、他のグラフが表示されます。