推奨オプションの指定
ワークロードに対してオプティマイザにより選択された基礎となるデータ・アクセス・メソッドを改善するために、SQLアクセス・アドバイザにより索引、マテリアライズド・ビューおよびパーティションに対する推奨事項が提供されます。これらのアクセス構造を使用すると、データベースからのデータの読取りに要する時間が削減され、ワークロードのパフォーマンスを大幅に改善できます。ただし、これらのアクセス構造を使用する利点とこれらを維持するコストのバランスを考慮する必要があります。
推奨オプションを指定するには:
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初期オプションを選択します(「初期オプションの選択」を参照)。
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ワークロード・ソースを選択します(「ワークロード・ソースの選択」を参照)。
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フィルタ・オプションを定義します(「フィルタ・オプションの適用」を参照)。
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「SQLアクセス・アドバイザ: 推奨オプション」ページの「推奨するアクセス構造」の下で、SQLアクセス・アドバイザにより推奨されたアクセス構造のタイプを選択します。
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索引
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マテリアライズド・ビュー
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パーティショニング
この例では、前述のすべてのアクセス・タイプが選択されています。
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「有効範囲」で、SQLアクセス・アドバイザを実行するモードを選択します。次のいずれかの操作を行います。
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「制限」を選択します。
制限モードでは、SQLアクセス・アドバイザはワークロードで最もコストの高いSQL文に焦点を当てます。分析は早いですが、推奨事項は制限されます。
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「包括」を選択します。
包括モードではSQLアクセス・アドバイザによりワークロードのすべてのSQL文が分析されます。分析には時間がかかりますが詳細な推奨事項が提示されます。
この例では、「制限モード」が選択されています。
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オプションで、「拡張オプション」をクリックします。
「拡張オプション」セクションを開きます。この項には次のサブセクションが含まれます:
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ワークロードの分類
このセクションでは、推奨事項が必要なワークロードのタイプを指定できます。次のカテゴリが使用可能です。
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ワークロードのボラティリティ
データ・ウェアハウスのように、主に読取り専用操作がワークロードに含まれる場合は、「問合せのみを考慮」を選択します。不安定なデータは、
INSERT
、UPDATE
およびDELETE
の各操作のパフォーマンスが重要であるオンライン・トランザクション処理(OLTP)システムで役立ちます。 -
ワークロード有効範囲
ワークロードがすべてのアクセス構造のユースケースを表す場合は、「未使用のアクセス構造の削除を推奨」を選択します。
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領域制限
索引およびマテリアライズド・ビューにより領域を多く使用するパフォーマンスが増加します。次のいずれかの操作を行います。
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「いいえ、すべての推奨を表示してください(領域制限なし)」を選択して領域制限をなくします。領域制限のない状態でSQLアクセス・アドバイザが起動されると、最善の可能なパフォーマンス推奨事項が作成されます。
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「はい、追加領域を次の値に制限します」を選択し、次に領域制限をMB、GBまたはTB単位で入力します。領域制限のない状態でSQLアクセス・アドバイザが起動されると、指定された制限を超えない領域要件のある推奨事項のみが作成されます。
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チューニングの優先度付け
このセクションにより、SQL文をチューニングする方法を指定できます。ステップは次のとおりです。
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「SQL文のチューニングを優先させる条件」リストから、SQL文をチューニングする方法を選択し、「追加」をクリックします。
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オプションで、「アクセス構造の作成コスト推奨の考慮」を選択し、頻度に対するアクセス構造の作成コストとSQL文の実行時間における改善の可能性を比較します。それ以外の場合は、作成コストは無視されます。頻繁に実行されるSQL文のために生成された特定の推奨事項が必要な場合は、このオプションを選択する必要があります。
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デフォルトの記憶域の場所
このセクションを使用してスキーマおよび表領域の場所が定義されたデフォルトの設定を上書きします。デフォルトでは、索引は参照する表のスキーマおよび表領域に置かれています。マテリアライズド・ビューは問合せで参照する最初の表のスキーマおよび表領域に置かれています。マテリアライズド・ビュー・ログは参照する表のスキーマのデフォルト表領域に置かれています。
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「次」をクリックします。
「SQLアクセス・アドバイザ: スケジュール」ページが表示されます。
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次のステップに進みます(「タスクおよびスケジュール・オプションの指定」を参照)。