SQLチューニング・アドバイザを使用したSQLの手動チューニング

「高負荷SQL文の識別」 で説明されているとおり、自動データベース診断モニター(ADDM)は自動的に高負荷SQL文を識別します。ADDMがこのような文を識別した場合は、「推奨事項の詳細」ページの「SQLチューニング・アドバイザのスケジュール」または「SQLチューニング・アドバイザの実行」をクリックして、SQLチューニング・アドバイザを実行します。

SQLチューニング・アドバイザを使用したSQL文のチューニングするには:

  1. 「データベース・ホーム」ページにアクセスします。

    詳細は、データベースのホームページのアクセスを参照してください。

  2. 「パフォーマンス」メニューから、「アドバイザ・ホーム」を選択します。

    「データベース・ログイン」ページが表示されたら、管理者権限のあるユーザーとしてログインします。「アドバイザ・セントラル」ページが表示されます。

  3. 「アドバイザ」セクションで、「SQLアドバイザ」をクリックします。「SQLアドバイザ」ページが表示されます。

  4. 「SQLチューニング・アドバイザ」セクションで、「SQLチューニング・アドバイザ」をクリックします。

    「SQLチューニング・アドバイザのスケジュール」ページが表示されます。

  5. 「名前」フィールドに、SQLチューニング・タスクの名前を入力します。

    指定がない場合、SQLチューニング・アドバイザはシステムで生成された名前を使用します。

  6. 次のいずれかの操作を行います。

    • 単一または複数の高負荷SQL文に対してSQLチューニング・タスクを実行する場合は、「概要」で、「トップ・アクティビティ」をクリックします。

      「トップ・アクティビティ」ページが表示されます。

      「上位SQL」の下で、チューニングするSQL文を選択します。

      「アクション」リストで、「SQLチューニング・アドバイザのスケジュール」を選択して、「実行」をクリックします。

      参照:

      「トップ・アクティビティ」ページを使用した高負荷SQL文の識別方法を学習するには、上位SQLに基づく高負荷SQL文の識別を参照してください。

    • 自動ワークロード・リポジトリ(AWR)から履歴のSQL文に対するSQLチューニング・タスクを実行するには、「概要」で、「履歴SQL(AWR)」をクリックします。

      「履歴SQL(AWR)」ページが表示されます。

      「履歴SQL(AWR)」で、グラフの下の範囲をクリックし、データベースで実行されたSQL文を表示する時間に対して24時間間隔を選択します。「選択した24時間間隔の詳細」で、チューニングするSQL文を選択し、「SQLチューニング・アドバイザのスケジュール」をクリックします。

    • SQLチューニング・セットのSQLチューニング・タスクを実行するには、「概要」で、「SQLチューニング・セット」をクリックします。

      「SQLチューニング・セット」ページが表示されます。

      チューニングするSQL文を含んだSQLチューニング・セットを選択し、「SQLチューニング・アドバイザのスケジュール」をクリックします。

      参照:

      SQLチューニング・セットの作成方法を学習するには、SQLチューニング・セットの作成を参照してください。

    「SQLチューニング・アドバイザのスケジュール」ページが再表示されます。

  7. 選択した文のSQLテキストを表示するには、「SQL文」を開きます。

  8. 「有効範囲」で、チューニングを実行する有効範囲を選択します。次のいずれかの操作を行います。

    • 「制限」を選択します。

      有効範囲を制限すると、約1秒で各SQL文がチューニングされますが、SQLプロファイルは推奨されません。

    • 「包括」を選択し、「文ごとの時間制限」に各SQL文に対する時間制限(分単位)を設定し、また「合計時間の制限」に合計の時間制限(分単位)を設定します。設定した時間制限が少なすぎると推奨事項の質に影響を及ぼすことに注意してください。

      包括モードでは、単一のSQL文のチューニングに数分かかります。各問合せをハード解析する必要があるため、このモードは時間集中型であり、またリソース集中型でもあります。システム全体に重大な影響のある高負荷SQL文に対してのみ包括的な有効範囲を使用します。

    参照:

    SQLプロファイルについてさらに学習するには、SQLプロファイルの管理を参照してください。

  9. 「スケジュール」で、次のいずれかの操作を行います。

    • SQLチューニング・タスクをすぐに実行するには、「即時」を選択して「発行」をクリックします。

      「処理中: SQLチューニング・アドバイザのタスク」ページが表示されます。

    • 「後で」を選択して未来の特定の時間をスケジュールし、「OK」をクリックします。

  10. 「パフォーマンス」メニューから、「アドバイザ・ホーム」を選択します。

    「アドバイザ・セントラル」ページが表示されます。

    「アドバイザ・タスク」の「結果」セクションに、アドバイザの実行結果がリストされます。

  11. 表からSQLチューニング・アドバイザ・タイプ結果を選択して、「結果の表示」をクリックします。

    「SQL IDの推奨」ページが表示されます。

    SQLチューニング・セットを使用した場合、複数の推奨事項が表示されます。推奨事項を実装するかどうか判断しやすくするため、「ベネフィット(%)」列に推奨事項の実装の予測される利点が表示されます。「論理」列には、推奨事項が作成される理由の説明が表示されます。

  12. 推奨事項を実装するには、次のいずれかの操作を行います。

    • 自動ソリューションが推奨されている場合は、「実装」をクリックします。

      確認ページが表示されます。「はい」をクリックして変更を確定します。

    • 手動のソリューションが推奨されている場合は、推奨事項の実装を検討します。