BIコンテンツへのパートナ・アクセスの有効化
Oracle Partner Relationship Managementでは、ビジネス・インテリジェンス分析およびKPIが提供されます。 パートナがこれらの分析を表示できるようにするには、パートナがこれらにアクセスできるようにする必要があります。
通常、チャネル運用マネージャまたは営業管理者が、パートナの分析へのアクセスを管理します。
パートナが分析にアクセスできるようにするプロセスは、2つのステップで行われます。
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最初に、パートナに表示されるBIディレクトリにインテリジェンス・コンテンツを移動します。
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次に、インテリジェンス・コンテンツを営業ユーザー・インタフェースのページに追加します。
パートナは、各自の分析を作成し、営業のページに追加することはできません。
パートナ・コンテンツ用の独自のBIディレクトリの作成
Oracle Partner Relationship Managementでは、ビジネス・インテリジェンスはデフォルトの場所で提供されます。 ただし、パートナは、このデフォルトの場所にあるコンテンツにアクセスできません。 かわりに、パートナ・コンテンツをユーザー・インタフェースのページに追加する前に、コンテンツを作成したディレクトリにコピーする必要があります。 これにより、ログインしたパートナが、パートナ営業マネージャまたはパートナ営業担当など、特定のロールが使用可能なBIコンテンツのみ検索できるようにします。
パートナ・コンテンツ用の独自のBIディレクトリを作成するには:
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チャネル運用マネージャ外部ジョブ・ロールを持つユーザーとして、BI Answersにサインインします。
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/Shared Folders/Custom/Customer Relationship Management
に独自のディレクトリを作成します。 たとえば、次のようにします。/Shared Folders/Custom/Customer Relationship Management/Partner Admin
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このディレクトリを選択し、「詳細」→「権限」に移動して、右ペインで「権限」ダイアログを開きます。
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パートナ管理者ロールを追加し、オープン(読取り、走査)アクセスを選択して、パートナ管理者がパートナ・ページからこのディレクトリのレポートを実行できるようにします。
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BIコンシューマ外部ジョブ・ロールがこのディレクトリにすでに割り当てられている場合は、削除します。
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パートナ関連の外部ジョブ・ロールごとに次のステップを実行します。
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外部ジョブ・ロール(たとえば、パートナ営業マネージャ、パートナ営業担当)ごとに専用のディレクトリを作成します。
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ロールをディレクトリに割り当てます。
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パートナに不要なコンテンツの非表示
前述の項では、パートナ・コンテンツ用の独自のディレクトリを作成しました。 コンテンツをこれらのディレクトリに追加することで、パートナはこれらのコンテンツを使用できます。 同時に、パートナにそのBIコンテンツのみを表示できます。 これを実現するには、すべてのパートナの外部ジョブ・ロール用の他のディレクトリからパートナのアクセス権を削除します。
OTBIでは、/Shared Folders/Custom
直下に次のディレクトリが1つ以上用意されています。
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顧客関係管理
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財務
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機能設定
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人材管理
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インセンティブ報酬
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調達
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プロジェクト
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サプライ・チェーン管理
これらのディレクトリからパートナのアクセス権を削除するには:
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チャネル運用マネージャ外部ジョブ・ロールを持つユーザーとして、BI Answersにサインインします。
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/Shared Folders/Custom
に移動します。 -
ディレクトリ(顧客関係管理ディレクトリ以外)を選択し、「詳細」→「権限」に移動して、右ペインで「権限」ダイアログを開きます。 たとえば、次のようにします。
/Shared Folders/Custom/Financials
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「権限」ダイアログで、ロールを追加し、選択します。
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次に対してステップ3および4を繰り返します。
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ディレクトリ直下にあるすべてのオブジェクト(ディレクトリおよびレポート)。
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顧客関係管理ディレクトリ下にある、以前に作成したパートナ固有のディレクトリを除くすべてのオブジェクト(ディレクトリおよびレポート)。
/Shared Folders/Custom
のオブジェクト以外のオブジェクトの権限は更新しないでください。 -
コンテンツのパートナへの提供
前述の2つの項では、パートナ固有のディレクトリを作成し、他のすべてのBIコンテンツをパートナに非表示にしました。 次に、パートナ・コンテンツを新しいディレクトリにコピーして、パートナがアプリケーションUIからそのコンテンツにアクセスできるようにします。
パートナ・コンテンツは次の場所で提供されます。
/Shared Folders/Sales/Embedded Content/
次の指示に従って、コンテンツを新しいディレクトリにコピーします。
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Oracleが提供するパートナBIコンテンツ
Oracleが提供するパートナ・レポートは、ここに格納されます。
/Shared Folders/Sales/Embedded Content/
パートナはこのディレクトリにアクセスできません。
パートナがこのコンテンツにアクセスできるようにするには:
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レポート
レポートを埋込みコンテンツ・ディレクトリから新しいディレクトリにコピーします。 たとえば、次のようにします。
/Shared Folders/Custom/Customer Relationship Management/Partner Sales Representative
これらのレポートにパートナがアクセスできるようになります。
ノート: レポートで保存済フィルタが使用されている場合、保存済フィルタも移動する必要があります。 レポートを編集して、新しいディレクトリに格納された、新しい保存済フィルタが使用されていることを確認します。 -
ダッシュボード
ダッシュボードには、レポート、プロンプト、イメージなど、1つ以上のコンポーネントが含まれます。 これを作成したディレクトリに移動する場合は、追加の構成が必要です。 たとえば、ダッシュボードがレポートを指すようにすることができます。 つまり、作成したダッシュボード・ディレクトリにダッシュボードをコピーする際に、ディレクトリ下にあるレポートも一緒にコピーするということです。
ダッシュボードで、レポート、プロンプト、保存済フィルタなど、複数の項目が使用されている場合、そのダッシュボード内のすべてのオブジェクトを適切なパートナ・ディレクトリに移動し、権限を追加する必要があります。
例を見てみましょう。
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「パートナ担当の中断された商談」ダッシュボードを
/Shared Folders/Sales/Embedded Content/Partner Sales Representative/Dashboards
から/Shared Folders/Custom/Customer Relationship Management/Partner Sales Representative/Dashboards
にコピーします。 -
このダッシュボードは、非表示のレポート(非表示の項目の表示チェック・ボックスの選択後に表示)である「パートナ担当の中断された商談」レポートを指しています。 このレポートも
/Shared Folders/Sales/Embedded Content/Partner Sales Representative
から/Shared Folders/Custom/Customer Relationship Management/Partner Sales Representative
にコピーします。 -
次に、ダッシュボード・ディレクトリで、ダッシュボードを編集し、ダッシュボードが作成したパートナ・ディレクトリのレポートを指すようにします。
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ダッシュボードで、既存のドリル先: パートナ担当の中断された商談をセクション1から削除します。
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「カタログ」セクションを左下から拡大します。
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非表示のレポートを
/Shared Folders/Custom/Customer Relationship Management/ Partner Sales Representative
からプルします。 -
ダッシュボードを保存します。
パートナがアクセスするディレクトリにも格納されているレポートを指すようにダッシュボードが構成されます。
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ノート: パートナがダッシュボードですべてのレポートにアクセスして実行できるように、パートナ・ロールをダッシュボードおよび対応するレポートの両方に追加してください。 -
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顧客定義パートナBIコンテンツ
BIアンサーでは、チャネル運用マネージャは、サブジェクト領域の事前定義済セットにアクセスし、これらを使用して、ダッシュボード、レポートなどの独自の分析をパートナ用に作成できます。
チャネル運用マネージャは、このBIコンテンツを作成し、各パートナ・ディレクトリに格納できます。 たとえば、次のようにします。
/Shared Folders/Custom/Customer Relationship Management/Partner Sales Manager
コンテンツのパートナ・ページへの追加
パートナがアクセスできるディレクトリにパートナBIコンテンツを移動したら、そのコンテンツをパートナ・ページに追加できます。
サインインしたパートナは、このコンテンツにアクセスできます。