Oracle GoldenGateのインストール
Oracle GoldenGate Microservices Architectureを初めてインストールするステップと、新しいバージョンのOracle GoldenGateの基本リリースをダウンロードする手順について学習します。
それ以降のパッチをダウンロードしてベース・リリースにインストールするには、次の場所でMy Oracle Supportの「パッチと更新版」タブにアクセスします。
Oracle GoldenGate Microservices Architecture用のパッチのインストールも参照してください。
『Oracle Fusion Middleware Oracle GoldenGate Microservices Architectureのインストール』
OracleおよびOracle以外のデータベースのためのOracle GoldenGate Microservices Architectureをインストールする手順は同じです。ただし、インストールを開始する前にいくつかの前提条件があります。
Oracle GoldenGate Microservices Architecture (MA)のインストールには、次のステップが含まれます。
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Oracle GoldenGateソフトウェアをインストールします。「MA用のOUIを使用した対話型インストールの実行」および「OUIを使用したサイレント・インストールの実行」を参照してください。
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必要に応じて、お使いのデータベースに必要な環境変数を設定します。
ノート:
(Oracleのみ) Oracle GoldenGate 21 cリリース以降では、
ORACLE_HOME
とLD_LIBRARY_PATH
はデータベース・ディレクトリを指していません。統合ビルド機能ではOracle Database ClientソフトウェアがOracle GoldenGateに埋め込まれているため、これらの環境変数は、現在OGG_HOME
(サブ)ディレクトリを指しています。 -
Oracle GoldenGate Configuration Assistant (oggca)ウィザードを実行して、Oracle GoldenGateインストールのデプロイメントを追加します。OGGCAユーティリティを実行するステップは、「デプロイメントの追加」を参照してください。
インストーラは、Oracle GoldenGateホーム・ディレクトリ($OGG_HOME
)を、選択したデータベースに関連付けられている中央インベントリに登録します。OUIを使用して製品がインストールされている場合、インベントリには、ホストにインストールされるすべてのOracleソフトウェア製品の情報が格納されます。
ディスク領域はOracle GoldenGate Bounded Recovery機能にも必要です。Bounded Recoveryは一般的なExtractチェックポイント機能のコンポーネントです。この機能は長時間実行中のオープン・トランザクションを特定の間隔でディスクにキャッシュして、Extractの再起動における高速リカバリを有効にします。個々のBounded Recovery間隔(BR
パラメータのBRINTERVALオプションで制御されます)で必要となるディスクは次のとおりです。キャッシュ済データを備えるトランザクションごとに必要とされるディスク領域は通常、64KBプラス、64KBに丸められたキャッシュ済データのサイズです。長時間実行中のトランザクションがすべてディスクに保管されるわけではありません。
バインドされたリカバリの詳細は、Oracle GoldenGateパラメータおよび機能リファレンスのBRパラメータを参照してください。
MA用のOUIを使用した対話型インストールの実行
グラフィカル・ユーザー・インタフェースを使用して、必要なインストール情報を求めるプロンプトに入力しながら、Oracle GoldenGateをインストールします。次の手順は新規インストールとアップグレードに適用できます。
OUIを使用したサイレント・インストールの実行
コマンドライン・インタフェースからのサイレント・インストールは、システムにX-Windowsやグラフィカル・インタフェースが備わっていない場合またはインストールを自動化する場合に実行できます。サイレント・インストールでは、Oracle製品のインストール時に、組織の複数のユーザーが確実に同じインストール・プロセス・オプションを使用するようになります。
サイレント・インストールは、レスポンス・ファイルを使用して進められます。レスポンス・ファイルは、対話型のOracle Universal Installerセッションで「レスポンス・ファイルの保存」 オプションを選択するか、Oracle GoldenGateバイナリ解凍後のレスポンス・ディレクトリにあるoggcore.rsp
テンプレートを編集することで保存できます。
デフォルトのレスポンス・ファイルの編集
対話型のOracle Universal Installerセッションから設定を保存しなくても、デフォルトのレスポンス・ファイルを編集できます。レスポンス・ファイルを手動で編集する場合は、次の情報を指定してファイルを保存します。
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INSTALL_OPTION
- 有効な値は、DB2ZOS
、DB2400
、DB2LUW
、MSSQL
、MySQL
、ora23ai
、ORA21c
およびPostgreSQL
です。インストールする特定のOracle GoldenGateビルドのデータベース・プラットフォームに基づいて値を設定します。例:
INSTALL_OPTION=ora23ai
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SOFTWARE_LOCATION
- Oracle GoldenGateがインストールされる場所の絶対パス。パスにスペースを使用せず、ディレクトリが作成され空であることを確認します。例:
SOFTWARE_LOCATION=/u01/userhome/oracle/ogg23ai_ora
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INVENTORY_LOCATION
- Oracle Inventoryファイルの場所。これは、Windowsインストールではオプションです。例:
INVENTORY_LOCATION=/u01/app/oraInventory
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UNIX_GROUP
- インベントリ・ディレクトリに設定されるUNIXグループ。Windowsインストールでは有効ではありません。例:
UNIX_GROUP=oinstall
Oracle GoldenGateのインストール
レスポンス・ファイルを使用してサイレント・インストールを実行するには、次のステップを実行します。
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次のコマンドを実行して、Oracle GoldenGateインストール・プログラムが格納されているフォルダを解凍します。
cd unzipped_directory/[fbo_]ggs_OS_database_services_shiphome/Disk1
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次のコマンドを実行して、インストーラ・プログラムを起動します。
./runInstaller -silent -nowait -responseFile absolute_path_to_response_file
Oracle GoldenGateのインストール後に、PostgreSQLのODBCINI
環境変数を設定する必要があります。これは、PostgreSQL用のOracle GoldenGateをインストールする場合にのみ必要です。このタスクを実行するステップは、「データベース接続の準備」を参照してください。
クラスタへのOracle GoldenGate Microservices Architectureの統合
クラスタにOracle GoldenGateをインストールした場合は、次のステップを実行して、クラスタ・ソリューションにOracle GoldenGateを統合します。
Oracle GoldenGate Microservices Architectureは、HTML5 Webページ、コマンドライン・インタフェースおよびAPIを通じたリモート構成、管理および監視などの機能を備えたREST対応サービスを提供します。
クラスタでのOracle GoldenGateのインストールと使用の詳細は、Oracle Real Application Clustersを使用したOracle GoldenGate Microservices Architecture構成のベスト・プラクティス技術解説を参照してください。