5.7 ユーザー・インタフェースのデフォルト値(UIのデフォルト値)の管理

ユーザー・インタフェース(UI)のデフォルト値を管理することで、デフォルトのUIのプロパティを割り当てたり、デフォルトのウィザードを作成したり、表のUIのデフォルト値を変更したり、新しい属性を追加したり、UIのデフォルト値をエクスポートできます。

5.7.1 UIのデフォルト値について

UIのデフォルト値を使用して、リージョンおよびアイテムにデフォルトのUIのプロパティを割り当てることができます。

このウィザードでは、UIのデフォルト値が存在する場合にそれを使用するかどうかを指定できます。ウィザードを使用してフォームまたはレポートを作成する場合、ウィザードはこの情報を使用してリージョン・プロパティおよびアイテム・プロパティのデフォルト値を作成します。UIのデフォルト値を使用すると、貴重な開発時間を節約でき、さらにアプリケーション内の複数のページで一貫性を保つことができるという利点もあります。UIのデフォルト値は、表ディクショナリと属性ディクショナリの2つのカテゴリに分類されます。

  • 表ディクショナリでは、データベース定義から初期化される表と列のデフォルトを指定できます。

  • 属性ディクショナリでは、属性または列名に基づいてデフォルトを作成できるため、すべての表で使用できます。属性の定義はシノニムにすることもでき、複数の属性で共通の定義を共有できます。

ページおよびリージョンの作成時に、UIのデフォルト値を使用する場合、属性ディクショナリよりも表ディクショナリの方が優先されます。表と列の組合せが存在する場合、同じ名前の属性定義ではなく、その組合せが使用されます。たとえば、emp表のCREATED_BY列に特定のラベルまたはヘルプ・テキストが必要な場合に、別の表のCREATED_BYのより一般的なデフォルトを使用するときに便利です。

5.7.2 表のUIのデフォルト値の作成

表に対してデフォルトを作成していない場合、表ディクショナリのデフォルトの作成ウィザードを使用して、データベース表と列定義に基づいて自動的にデフォルトを生成します。最初のデフォルトが作成された後に、個々のデフォルト値を変更できます。

表の最初のUIのデフォルト値を作成するには:

  1. 「ワークスペース」ホームページで、「SQLワークショップ」をクリックします。
  2. 「ユーティリティ」をクリックします。
  3. 「UIのデフォルト値」をクリックします。

    「UIのデフォルト値」のダッシュボード・ページが表示されます。

  4. 「表ディクショナリ」をクリックします。

    表ディクショナリ・ページに、「デフォルト値あり」列を含むワークスペースのすべてのオブジェクトのレポートが表示され、デフォルトが各オブジェクトに作成されたかどうかが示されます。

  5. デフォルト値を作成するオブジェクト名をクリックします。

    表ディクショナリのデフォルト値の作成ページが表示されます。

  6. 「デフォルトの作成」をクリックします。

    表ディクショナリ・ページに、選択したオブジェクトにデフォルトが存在することを示すレポートが表示されます。

    ノート:

    デフォルトとデータベースのデータ・ディクショナリを同期化すると、まだデフォルトを持たない現在のスキーマ内の任意の表に対して表ベースのデフォルトが作成され、データベース定義と一致する表のデフォルトが更新されます。

5.7.3 表のUIのデフォルト値の変更

既存の表のUIのデフォルト値を変更する方法を学習します。

既存の表デフォルトを変更するには:

  1. 「ワークスペース」ホームページで、「SQLワークショップ」をクリックします。
  2. 「ユーティリティ」をクリックします。
  3. 「UIのデフォルト値」をクリックします。

    「UIのデフォルト値」のダッシュボード・ページが表示されます。

  4. 「表ディクショナリ」をクリックします。

    表ディクショナリ・ページには、ワークスペースのすべてのオブジェクトのレポートが表示されます。「デフォルト値あり」列は、オブジェクトにデフォルト値が作成されているかどうかを示します。

  5. 変更するオブジェクト名をクリックします。

    表プロパティおよび列プロパティ・ページに、列のデフォルトのレポートが表示されます。

  6. 変更する列名をクリックします。

    列のデフォルト値ページが表示されます。

  7. 変更し、「変更の適用」をクリックします。

    このページの各設定の説明については、フィールドレベル・ヘルプを参照してください。

    ヒント:

    表ディクショナリから列を削除できます。削除すると、作成プロセス中に属性ディクショナリのデフォルト値が使用されるようになります。たとえば、CREATED_BYおよびCREATED_ONのすべてのインスタンスで同一のラベルとヘルプが必要な監査列がある場合に、その表がどこに属するかに関係なく、各表のその列から列のデフォルト値を削除できます。

5.7.4 UI属性の作成

属性ディクショナリを使用して、新しい属性を定義し、追加します。

属性を作成するには:

  1. 「ワークスペース」ホームページで、「SQLワークショップ」をクリックします。
  2. 「ユーティリティ」をクリックします。
  3. 「UIのデフォルト値」をクリックします。

    「UIのデフォルト値」のダッシュボード・ページが表示されます。

  4. 「属性ディクショナリ」をクリックします。

    属性ディクショナリ・ページには、ワークスペースのすべての属性のレポートが表示されます。

  5. 「作成」をクリックします。

    列の詳細ページが表示されます。

  6. 属性の仕様を入力し、「作成」をクリックします。

    このページの各設定の説明については、フィールドレベル・ヘルプを参照してください。

5.7.5 UI属性の変更

「グリッド編集」ページで、または特定の列を選択して、既存のUI属性を変更します。

既存の属性を変更するには:

  1. 「ワークスペース」ホームページで、「SQLワークショップ」をクリックします。
  2. 「ユーティリティ」をクリックします。
  3. 「UIのデフォルト値」をクリックします。

    「UIのデフォルト値」のダッシュボード・ページが表示されます。

    カレント・スキーマがブレッドクラム・メニューの右に表示されます。

  4. 「属性ディクショナリ」をクリックします。

    属性ディクショナリ・ページには、ワークスペースのすべての属性のレポートが表示されます。

  5. 表示されたすべての列の選択した属性を編集するには:
    1. 「グリッド編集」をクリックします。
    2. 該当する属性を編集し、「変更の適用」をクリックします。
  6. 特定の列を編集するには、変更する属性の編集アイコンをクリックします。

    列の詳細ページが表示されます。

    ヒント:

    シノニムを編集する場合(Synonym of列を移入することで識別)、ベース列の定義を編集することになります。これは、ベース列とすべてのシノニムが1つの定義を共有するためです。シノニムを削除するには、シノニム・リージョン内のシノニムを選択します。ベース列を削除すると、その列とすべてのシノニムが削除されます。

  7. 変更し、「変更の適用」をクリックします。

    このページの各設定の説明については、フィールドレベル・ヘルプを参照してください。

5.7.6 UIのデフォルト値のエクスポートおよびインポート

関連するアプリケーション・ファイルのエクスポートと同様の方法でUIのデフォルト値をエクスポートします。

1つの開発インスタンスから別の開発インスタンスへUIのデフォルト値をエクスポートするには:

  1. 「ユーザー・インタフェースのデフォルト値のエクスポート」ユーティリティを使用して、UIのデフォルト値をエクスポートします。
  2. エクスポート・ファイルをターゲットのOracle APEXインスタンスにインポートします。
  3. エクスポートされたファイルをエクスポート・リポジトリからインストールします。

UIのデフォルト値をエクスポートすると、選択したスキーマのすべてのUIのデフォルト値が1つのスクリプトにエクスポートされます。このファイルには、アプリケーションのPL/SQL APIをコールして表のヒントを作成するAPIコールが含まれています。このファイルを使用して、UIのデフォルト値を別のデータベースおよびOracle APEXインスタンスにインポートできます。

関連項目:

『Oracle APEXアプリケーション・ビルダー・ユーザーズ・ガイド』の次の項を参照してください