6.19 OEDAを使用したVMクラスタのOracle Exadata Database Machineへの追加

Oracle Exadata Deployment Assistant (OEDA)を使用すると、既存のOracle Exadata Database Machineデプロイメントに仮想マシン(VM)クラスタを追加できます。

この手順には、次の前提条件があります。

  • システムは、既存のVMデプロイメントをサポートしている必要があります。

  • システムには、新しいVMクラスタを収容するための空き領域が必要です。具体的には、次のとおりです:

    • すでにデプロイされているVMクラスタの数が最大数に達していないことが必要です。
    • データベース・サーバーに利用可能なCPU、メモリーおよびローカル記憶域のリソースが存在している必要があります。
    • ストレージ・サーバーに利用可能な記憶域領域が存在している必要があります。
  • 現行のOEDA XMLシステム構成ファイルのコピーが必要です。

既存のOracle Exadata Database MachineデプロイメントにVMクラスタを追加するには:

  1. OEDA Webベース構成ツールを起動します。
  2. 既存のXMLシステム構成ファイルをインポートします。

    ページ上部のドロップダウン・メニューにある「インポート」オプションを使用します。

  3. ページ左側のナビゲーション・メニューにある、クラスタをクリックします。

    クラスタの定義セクションには、既存のクラスタの構成情報が表示されます。

  4. クラスタの追加ボタンをクリックします。

    クラスタの追加ボタンには、プラス記号(+)が含まれていて、既存のクラスタのタブに隣接した場所にあります。

    クラスタの追加ボタンをクリックすると、クラスタの定義セクションにタブが追加されます。このタブに、新しいクラスタの構成詳細を含めます。

  5. 新しいクラスタ・タブで、新しいクラスタの構成詳細を指定します。その後で、「適用」をクリックします。

    OEDAには、「ディスク・グループ」セクションが表示されるようになりました。

  6. 「ディスク・グループ」セクションで、新しく定義したクラスタに関連付けられた記憶域のタブをクリックします。
  7. 新しいクラスタに関連付けられた記憶域の構成詳細を指定します。その後で、「適用」をクリックします。

    OEDAには、データベース・ホームの作成セクションが表示されるようになりました。

  8. データベース・ホームの追加ボタンをクリックします。このボタンには、プラス記号 (+)が含まれていて、既存のタブに隣接した場所にあります。

    新しいタブはデータベース・ホームの作成セクションに表示されます。このタブに、新しいデータベース・ホームの構成詳細を含めます。

  9. 新しいタブで、新しいデータベース・ホームの構成詳細を指定します。その後で、「適用」をクリックします。

    新しいデータベース・ホームを格納する場所として、新しく定義したクラスタを選択していることを確認してください。

    その後で、OEDAによって「データベースの作成」セクションが表示されます。

  10. 「データベースの追加」ボタンをクリックします。このボタンには、プラス記号 (+)が含まれていて、既存のタブに隣接した場所にあります。

    「データベースの作成」セクションに新しいタブが表示されます。このタブに、新しいデータベースの構成詳細を含めます。

  11. 新しいタブで、新しいデータベースの構成詳細を指定します。その後で、「適用」をクリックします。

    新しいデータベースをサポートするために、新しく定義したデータベース・ホームを必ず選択してください。

    その後で、OEDAによって「クラスタ・ネットワーク」セクションが表示されます。

  12. 「クラスタ・ネットワーク」セクション内のネットワークごとに、新しいクラスタに関連付けられたタブを選択して、ネットワーク設定を指定します。その後で、「適用」をクリックします。

    ネットワーク設定のステップを進めるときには、既存のシステム構成と互換性のある有効なIPアドレス設定を指定していることを確認してください。

    その後で、OEDAによってアラートセクションが表示されます。

  13. ナビゲーション・メニューにある「コメント」をクリックします。その後で、適用およびダウンロードをクリックして、更新したシステム構成情報を保存します。
  14. 新たに保存したシステム構成情報が格納されているディレクトリにあるzipファイルを解凍します。

    新たに保存したシステム構成情報が格納されているディレクトリには、更新したXMLシステム構成ファイルやHTMLインストール・テンプレートなど、複数のファイルがあります。ただし、zipファイルには追加のクラスタ固有のXML構成ファイルが含まれています。

  15. 新しいクラスタのクラスタ固有のXML構成ファイルを探します。

    新しいクラスタ固有のXML構成ファイルは、前のステップで作成した解凍済のディレクトリ内にあります。クラスタ固有のXML構成ファイルの名前には、クラスタ作成の順序を表す連番が含まれており、最新のクラスタが最も大きい番号です。

  16. クラスタ固有のXML構成ファイルを使用して、新しいクラスタをデプロイします。

    OEDAデプロイメント・ユーティリティ(install.sh)は、新しいクラスタのクラスタ固有のXML構成ファイルとともに使用します。

    すべてのデプロイメント・ステップのを実行します。ただし、次に示す適用されないステップを除きます。次のデプロイメント・ステップは、システムのパフォーマンスおよび可用性に影響を与える可能性があるため、実行しないでください。

    • Update Nodes for Eighth Rack (エイス・ラックのシステム専用)
    • Calibrate Cells
    • Create Cell Disks
    • Resecure Machine

    また、Create Installation Summaryステップを実行する際には、-nocalibratecellオプションを使用して、そのステップ中にセルの測定が実行されないようにしてください。たとえば、Create Installation Summaryステップのステップ番号が18の場合、次のようになります。

    $ ./install.sh -cf cluster4.xml -s 18 -nocalibratecell

    デプロイメント・ステップおよび対応するステップ番号の完全なリストを表示するには、-lオプションを指定したinstall.shを使用します。次に例を示します:

    $ ./install.sh -cf cluster4.xml -l
    
    1. Validate Configuration File
    2. Setup Required Files
    3. Create Users
    4. Setup Cell Connectivity
    5. Verify RDMA Network Connectivity
    6. Calibrate Cells
    7. Create Cell Disks
    8. Create Grid Disks
    9. Configure Cell Alerting
    10. Install Cluster Software
    11. Initialize Cluster Software
    12. Install Database Software
    13. Relink Database with RDS
    14. Create ASM Diskgroups
    15. Create Databases
    16. Apply Security Fixes
    17. Setup ASR Alerting
    18. Create Installation Summary
    19. Resecure Machine
    

    個別のステップを実行するには、-sオプションにステップ番号を指定したinstall.shを使用します。たとえば、ステップ1を実行するには次のようにします。

    $ ./install.sh -cf cluster4.xml -s 1

    ステップの範囲を実行するには、-rオプションにステップの範囲を指定したinstall.shを使用します。たとえば、ステップ12から16を実行するには次のようにします。

    $ ./install.sh -cf cluster4.xml -r 12-16

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  • OEDAを使用したOracle Exadata Database Machineの構成