6.19.2.2 KVMホストの再イメージ化とゲストのバックアップからのリストア

この手順では、管理ドメインを再イメージ化し、KVMゲストのバックアップからすべてのユーザー・ドメインを再構築します。

次の手順は、修復不可能な損傷がKVMホストで発生したときに、KVMホストのバックアップは存在しないが、すべてのゲストを含む記憶域リポジトリ(/EXAVMIMAGESファイル・システム)のバックアップが利用可能な場合に使用できます。

  1. Oracle Exadata Database Serverの再イメージ化の手順を使用して、ラック内のその他のホストで使用されているイメージでKVMホストを再イメージ化します。
  2. Oracle Exadata Database Machineエイス・ラックでリカバリを実行する場合は、「Oracle Exadata Database Machineエイス・ラックのOracle Linuxデータベース・サーバーのリカバリ後の構成」の手順を実行します。
  3. 結合インタフェースと結合ネットワーク・ブリッジを作成します。

    次のコマンドでは、ネットワーク・ブリッジの名前としてvmbondeth0を使用しています。

    # /opt/exadata_ovm/vm_maker --add-bonded-bridge vmbondeth0 --first-slave eth1 --second-slave eth2
  4. ゲストのバックアップを含むバックアップNFSサーバーをマウントします

    この手順では、バックアップNFSサーバーは/remote_FSにマウントされています。

    # mkdir -p /remote_FS
    # mount -t nfs -o ro,intr,soft,proto=tcp,nolock nfs_ip:/location_of_backup /remote_FS
  5. /EXAVMIMAGESファイル・システムをリストアします。
    # tar --acls --xattrs --xattrs-include=* --format=pax -Spxvf /remote_FS/backup-of-exavmimages.tar -C /

    ノート:

    リストア後の、/EXAVMINAGESの下のゲスト・イメージ・ファイルは、別々の通常のファイルです。したがって、/EXAVMINAGES内の領域使用量は、元の領域使用量と比べて、リストア処理後に増加していることがあります。これは、ファイルをreflinkしたことに関連する節約によって恩恵を受けている可能性があります。

  6. KVMハイパーバイザのゲスト固有ファイルをリストアします
    # /usr/bin/cp /XML/*.xml /etc/libvirt/qemu/

    ノート:

    このステップでは、/XMLにリストアされたファイルがバックアップ手順の間にバックアップの場所にコピーされていることを前提としています。

  7. KVMハイパーバイザで各ゲストを定義します。
    # virsh define /etc/libvirt/qemu/guestname.xml
  8. リストアされた各ゲストに対して自動起動を有効にします。
    # /opt/exadata_ovm/vm_maker --autostart guestname --disable
    # /opt/exadata_ovm/vm_maker --autostart guestname --enable
  9. 各ゲストを起動します
    # /opt/exadata_ovm/vm_maker --start-domain guestname
    この時点で、すべてのゲストがOracle Grid Infrastructureとデータベース・インスタンスとともに起動します。