2.12 Oracle Exadata Database Serverの再イメージ化
様々な理由によりデータベース・サーバーを初期状態にする必要がある場合は、再イメージ化の手順が必要になります。
データベース・サーバーの再イメージ化は、次のような場合に求められます。
- 新しいサーバーをインストールするときに、すでにサーバーにインストールされているイメージよりも前のリリースを使用する必要がある場合。
- 障害が発生したデータベース・サーバーを新しいデータベース・サーバーに交換する必要がある場合。
- データベース・サーバーに複数のディスク障害があるためローカル・ディスクのストレージに障害が発生していて、データベース・サーバーのバックアップがない場合。
- 新しいラックでサーバーを再利用する場合。
再イメージ化手順の実行中に、Oracle Exadataの他のデータベース・サーバーを使用できます。クラスタに新しいサーバーを追加すると、ソフトウェアが既存のデータベース・サーバーから新しいサーバーにコピーされます。スクリプト、CRONジョブ、保守処置、Oracle以外のソフトウェアのリストアはユーザーが行います。
ノート:
この項の手順は、データベースがOracle Database 11gリリース2 (11.2)以降であると仮定します。Oracle Exadata System Softwareリリース19.1.0以降、ハードウェアがSecure Eraserをサポートしている場合、Secure Eraserは再イメージ化中に自動的に起動されます。これにより、パフォーマンスを維持しながら再イメージ化手順が大幅に簡略化されます。ラックを再購入する場合は、ラックをイメージ化するだけで、プロセスの一環としてセキュア・データ消去が透過的に行われます。
次のタスクは、Oracle Linuxを実行するOracle Exadata Database Serverを再イメージ化する方法を示しています。
- Oracleサポート・サービスへの連絡
障害が発生したサーバーを交換する場合は、Oracleサポート・サービスでサポート・リクエストを開きます。 - クラスタ検証ユーティリティの最新リリースのダウンロード
クラスタ検証ユーティリティ(cluvfy
)の最新リリースは、My Oracle Supportから入手できます。 - クラスタからのデータベース・サーバーの削除
障害が発生したサーバーを再イメージ化する場合やサーバーを再利用する場合は、このタスクのステップに従って、再イメージ化の前にクラスタからサーバーを削除します。それ以外の理由のためにサーバーを再イメージ化する場合は、このタスクをスキップし、その次の再イメージ化の作業に進んでください。 - データベース・サーバーのイメージ化
データベース・サーバーのインストール後または交換後に、新しいデータベース・サーバーのイメージを作成できます。 - 再イメージ化したデータベース・サーバーの構成
再イメージ化したデータベース・サーバーには、ホスト名、IPアドレス、DNSまたはNTPの設定がありません。このタスクのステップでは、再イメージ化したデータベース・サーバーを構成する方法について説明します。 - 再イメージ化したデータベース・サーバーのクラスタのための準備
このタスクでは、初期インストール時に、再イメージ化したベア・メタルのデータベース・サーバーに確実に変更が加えられるようにする方法について説明します。 - Oracle Exadata System Softwareのパッチ・バンドルの交換データベース・サーバーへの適用
Oracle ExadataのOracle Exadata System Softwareパッチ・バンドルが定期的にリリースされています。 - 交換データベース・サーバーへのOracle Grid Infrastructureのクローニング
この手順では、交換データベース・サーバーにOracle Grid Infrastructureをクローニングする方法について説明します。 - 交換データベース・サーバーへのOracle Databaseホームのクローニング
次の手順では、交換サーバーにOracle Databaseホームをクローニングする方法について説明します。
親トピック: Exadataデータベース・サーバーの保守