3.3.6 別のExadata Storage Serverへのすべてのドライブの移動

Exadata Storage Serverから別のExadata Storage Serverへのすべてのドライブの移動が必要になることがあります。

この作業が必要になるのは、マザーボードやILOM障害などのシャーシ・レベルのコンポーネント障害がある場合またはハードウェアの問題のトラブルシューティングを行う場合です。

  1. 次のディレクトリのファイルをバックアップします。
    • /etc/hosts

    • /etc/modprobe.conf

    • /etc/sysconfig/network

    • /etc/sysconfig/network-scripts

  2. すべてのグリッド・ディスクを安全に非アクティブにして、Exadata Storage Serverを停止します。

    Exadata Storage Serverのシャットダウンを参照してください。別のExadata Storage Serverでグリッド・ディスクをアクティブ化する前にOracle ASMによってディスクが削除されないように、Oracle ASMのdisk_repair_time属性に十分に大きい値が設定されていることを確認してください。

  3. ハード・ディスク、フラッシュ・ディスク、ディスク・コントローラおよびUSBフラッシュ・ドライブを元のExadata Storage Serverから新しいExadata Storage Serverに移動します。

    注意:

    • システム・ディスクの最初の2つのディスクが同じ最初の2つのスロットにあることを確認してください。そうしないと、Exadata Storage Serverが正常に機能しません。

    • フラッシュ・カードが元のExadata Storage Serverと同じPCIeスロットに設置されていることを確認してください。

  4. サービス・プロセッサ・インタフェースまたは電源ボタンを使用して、新しいExadata Storage Serverの電源を投入します。
  5. サービス・プロセッサまたはKVMスイッチを使用して、コンソールにログインします。
  6. 次のディレクトリのファイルを確認します。破損している場合、バックアップからリストアします。
    • /etc/hosts

    • /etc/modprobe.conf

    • /etc/sysconfig/network

    • /etc/sysconfig/network-scripts

  7. ifconfigコマンドを使用して、eth0、eth1、eth2およびeth3の新しいMACアドレスを取得します。次に例を示します:
    # ifconfig eth0
    eth0      Link encap:Ethernet  HWaddr 00:14:4F:CA:D9:AE
              inet addr:10.204.74.184  Bcast:10.204.75.255  Mask:255.255.252.0
              inet6 addr: fe80::214:4fff:feca:d9ae/64 Scope:Link
              UP BROADCAST RUNNING MULTICAST  MTU:1500  Metric:1
              RX packets:141455 errors:0 dropped:0 overruns:0 frame:0
              TX packets:6340 errors:0 dropped:0 overruns:0 carrier:0
              collisions:0 txqueuelen:1000
              RX bytes:9578692 (9.1 MiB)  TX bytes:1042156 (1017.7 KiB)
              Memory:f8c60000-f8c80000
    
  8. ステップ7の出力に基づいて、/etc/sysconfig/network-scriptsディレクトリのifcfg-eth0ファイル、ifcfg-eth1ファイル、ifcfg-eth2ファイルおよびifcfg-eth3ファイルを編集してHWADDR値を変更します。次に、ifcfg-eth0ファイルの例を示します。
    #### DO NOT REMOVE THESE LINES ####
    #### %GENERATED BY CELL% ####
    DEVICE=eth0
    BOOTPROTO=static
    ONBOOT=yes
    IPADDR=10.204.74.184
    NETMASK=255.255.252.0
    NETWORK=10.204.72.0
    BROADCAST=10.204.75.255
    GATEWAY=10.204.72.1
    HOTPLUG=no
    IPV6INIT=no
    HWADDR=00:14:4F:CA:D9:AE
    
  9. Exadata Storage Serverを再起動します。
  10. 次のコマンドを使用して、グリッド・ディスクをアクティブ化します。
    CellCLI> ALTER GRIDDISK ALL ACTIVE
    

    セルのディスクのOracle ASMディスクが削除されなかった場合、それらのディスクは自動的にONLINEに変更され、使用が開始されます。

  11. 次のコマンドを使用して、構成を検証します。
    CellCLI> ALTER CELL VALIDATE CONFIGURATION
    
  12. ASRのILOMをアクティブ化します。