2.1.1.2 X9M-2エイス・ラックのアップグレード・オプション

Oracle Exadata Database Machine X9M-2エイス・ラック・システムのアップグレードには、ハードウェアの変更が必要になります。エイス・ラック以外のシステムと比べて、エイス・ラック・データベース・サーバーは1つのCPUを搭載し、メモリーが少なく、エイス・ラック・ストレージ・サーバーはCPUコアが少なく、メモリーが少なく、ディスク・ストレージも少なく、フラッシュ・ストレージも少なくなります。

Oracle Exadata Database Machine X9M-2エイス・ラック・システムは、次のようにアップグレードできます。

  • データベース・サーバーにCPUアップグレード・キットを追加します。これにより、各データベース・サーバーにCPUが1つ追加されます。

    CPUアップグレード・キットの追加の一部として、次も行う必要があります。

    1. ネットワーク・インタフェース・カードをPCIeスロット2からPCIeスロット1に物理的に移動します。

    2. /opt/oracle.cellos/ipconf.plを実行して、OSネットワーク構成ファイルを再構成します。

  • データベース・サーバーにメモリー・アップグレード・キットを追加します。これにより、各データベース・サーバーに32 GB DIMMが4つ追加されます。

    384GBのメモリーを持つデータベース・サーバーでは、CPUアップグレード・キットをインストールする場合は、メモリー・アップグレード・キットをインストールする必要があります。

  • データベース・サーバーを追加します。

    標準(完全に構成された)データベース・サーバーを追加することで、処理能力を拡張できます。必須ではありませんが、ラック全体の一貫性を最大化するために、データベース・サーバーを追加する前に元のエイス・ラック・データベース・サーバーをアップグレードすることをお薦めします。

  • ストレージ・サーバーを追加します。

    エイス・ラック大容量ストレージ・サーバーを拡張するためのアップグレード・キットはありません。ただし、エイス・ラック大容量ストレージ・サーバーを追加することで、ストレージ容量を拡張できます。

    標準の大容量(HC)、Extreme Flash (EF)またはExtended (XT)ストレージ・サーバーを追加して、ストレージ容量を拡張することもできます。