1.2.10 クローン

Exascaleクローンは、ファイルのシンプロビジョニングされたポイントインタイム・コピーで、読取り/書込み可能です。クローンのソース・ファイルは、通常ファイル、スナップショット、別のクローンのいずれかです。Exascaleでは、リダイレクト・オンライト手法を使用して、非常に迅速かつ領域効率よくクローンを作成および保守します。

クローン作成プロセスは、個々のファイルまたはファイルのグループに対して機能します。同じ操作で作成されるすべてのクローンはポイントインタイム一貫性があり、クローン操作におけるすべてのファイルは同じボールト内にある必要があります。

クローンは、元のファイルからACLおよびファイル・ストレージ属性設定を継承します。作成後、クローンのACLおよび変更可能な属性は、元のファイルとは関係なく変更できます。クローンに影響を与えずに元のファイルを変更したり、削除することもできます。

通常、Oracle Databaseプラガブル・データベース(PDB)のスナップショットおよびクローニング機能を使用して、Exascaleクローンを自動的に使用します。たとえば、Oracle DatabaseのCREATE PLUGGABLE DATABASE ... FROM ...コマンドは、FROMデータベースがExascale上にある場合、内部的にExascaleクローンを使用します。

ESCLI clonefileコマンドを使用してクローンを手動で作成することも、lssnapshotsを使用してクローンとそのソース間のアソシエーションを表示することもできます。