1.2.11 スナップショット
Exascaleスナップショットは、ファイルのシンプロビジョニングされた読取り専用ポイントインタイム・コピーです。スナップショットのソース・ファイルは、通常ファイル、クローン、別のスナップショットのいずれかです。Exascaleでは、リダイレクト・オンライト手法を使用して、非常に迅速かつ領域効率よくスナップショットを作成および保守します。
スナップショット作成プロセスは、個々のファイルまたはファイルのグループに対して機能します。同じ操作で作成されるすべてのスナップショットはポイントインタイム一貫性があり、スナップショット操作におけるすべてのファイルは同じボールト内にある必要があります。
スナップショットは、元のファイルからACLおよびファイル・ストレージ属性設定を継承します。作成後、スナップショットのACLおよび変更可能な属性は、元のファイルとは関係なく変更できます。スナップショットに影響を与えずに元のファイルを変更したり、削除することもできます。
ESCLI snapshotfile
コマンドを使用してスナップショットを作成することも、lssnapshots
を使用してスナップショットとそのソース間のアソシエーションを表示することもできます。
Exascaleスナップショットは読取り専用ですが、スナップショットを作成してからスナップショットのクローンを作成することで、書込み可能なスナップショットを実質的に作成できます。この場合、スナップショットはファイルの永続的なポイントインタイム・コピーとなり、クローンはスナップショットのシン・プロビジョニングされたコピーへの書込みを可能にします。いつでも、クローンを削除して再作成することで、実質的にスナップショットの作成時間までロールバックできます。
関連トピック
親トピック: Exascaleのコンポーネントおよび概念