4.5 Oracle Databaseファイル用のファイル・ストレージ属性のカスタマイズ

すべてのExascaleファイルは、ファイルの格納および管理方法を制御するファイル・ストレージ属性に関連付けられます。

デフォルトでは、ファイルが作成されると、Exascaleによってファイル・タイプと一致するテンプレートから属性が自動的に適用されます。たとえば、Oracle Databaseによってデータ・ファイルが作成されると、DATAFILEテンプレートがデフォルトで自動的に使用されます。ファイル・ストレージ属性は、ファイルの作成後に変更することはできません。

ただし、Oracle Managed Files (OMF)の指定または完全修飾ファイル名でテンプレート名を指定することで、デフォルト・テンプレートをオーバーライドできます。次の例では、デフォルト・テンプレートのかわりにmytemplateが使用されます。

  • OMFパラメータの例:

    db_create_file_dest=@MYVAULT(mytemplate)
  • OMFデータ・ファイルの例:

    SQL> CREATE TABLESPACE mytbs2 DATAFILE '@MYVAULT(mytemplate)' SIZE 10G;
  • 完全修飾データ・ファイル名の例:

    SQL> CREATE TABLESPACE mytbs3 DATAFILE '@MYVAULT(mytemplate)/mydbfiles/data/mytbs3.dbf' SIZE 10G;

デフォルト以外のテンプレートを指定することで、特定のデータベースまたはデータベース内のファイルのExascaleファイル・ストレージ属性をカスタマイズできます。たとえば、ボールトに大容量(HC)およびExtreme Flash (EF)ストレージ・メディアが含まれている場合、mediaType=EFを指定してテンプレートを使用すると、デフォルト(HC)ではなくEFストレージを選択できます。