4.2 ExascaleでのOracle Databaseの使用
このトピックでは、ExascaleストレージでOracle Databaseをネイティブにサポートする方法の概要を示します。
Oracle Database 23ai (リリース23.5.0)以降では、Exascaleを使用すると、データファイル、制御ファイル、ログ・ファイルなどのOracle Databaseファイルをネイティブに格納できます。
ExascaleとともにOracle Databaseを使用する手順の大まかな概要を次に示します。この手順は、Oracle Exadata Deployment Assistant (OEDA)を使用してExascaleストレージを使用するOracleデータベースを作成するときに自動化されます。
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Oracle Databaseファイルを管理するExascaleユーザーをプロビジョニングします。
データベース・クラスタ内のすべてのノードでデータベース・ファイルにアクセスするには、同じExascaleユーザーを使用する必要があります。
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Oracle Databaseファイル用にExascaleボールトを作成します。
1つのデータベースのファイルを格納するためにボールトを専用にすることも、多数のデータベースのファイルを格納するためにボールトを使用することもできます。
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データベース・クラスタ内のすべてのノードにExascaleユーザー・ウォレットをインストールします。
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ExascaleボールトをOracle Databaseファイルの場所として使用します。
ExascaleでのOracle Databaseファイルの参照は、基本的にOracle Automatic Storage Management (ASM)を使用するのと同じです。根本的な違いは、ASMディスク・グループのかわりにExascaleボールトを使用することです。
次の完全修飾ファイル名の例では、
@MYVAULT
はデータ・ファイルを含むボールトを指定します。SQL> CREATE TABLESPACE mytbs1 DATAFILE '@MYVAULT/mydbfiles/data/mytbs1.dbf' SIZE 10G;