1.3.2.2.1 Oracle ASMディスク・グループ
Oracle Automatic Storage Management (Oracle ASM)ディスク・グループは、Oracle ASM内で抽象化されたプライマリ・ストレージで、1つ以上のグリッド・ディスクで構成されます。
Oracle Exadata Storage Serverのグリッド・ディスクは、Oracle ASMディスク・グループのメンバーシップに使用可能な個々のディスクとして、Oracle ASMに認識されます。グリッド・ディスク名とOracle ASMディスク・グループ名は、Oracle ASMとOracle Exadata System Software間で問題が発生した場合に容易に診断できるように、できるだけ関連性のある名前にすることをお薦めします。
通常、Oracle Exadataは、次のOracle ASMディスク・グループで構成されます。
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DATAは、プライマリ・データ・ディスク・グループです。
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RECOは、プライマリ・リカバリ・ディスク・グループです。Oracle Database高速リカバリ領域(FRA)が収容されます。
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SPARSEは、オプション構成のスパース・ディスク・グループです。Exadataスナップショットのサポートに必要です。
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XTNDは、Exadata XT (拡張)ストレージ・サーバーからストレージを収集するために使用するディスク・グループのデフォルト名です。
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DBFSは、システム・ディスク・グループです。通常、Exadata X7より前のシステムで構成されます。DBFSディスク・グループは、共有Oracle Clusterwareファイル(Oracle Cluster Registryおよび投票ディスク)を格納することと、Oracle Database File System (DBFS)をホストするための領域を確保することを主な目的として使用します。このディスク・グループは、Exadata X7以降のシステムでは構成されません。
条件処理のオフロードなどのOracle Exadata System Softwareの機能を利用するには、ディスク・グループにOracle Exadata Storage Serverのグリッド・ディスクのみが含まれていること、表がこれらのディスク・グループ内に完全に収まっていること、およびグループのcell.smart_scan_capable
属性がTRUEに設定されていることが必要です。
ノート:
スパース・グリッド・ディスクを使用する場合は、Oracle DatabaseおよびOracle Grid Infrastructureソフトウェアはリリース12.1.0.2.0 BP3以上である必要があります。
親トピック: Oracle自動ストレージ管理について