5.2.2.6 高速ファイル作成の管理
Oracle Exadata System Softwareの高速ファイル作成機能では、データ・ファイルの初期化を高速化できます。
この機能は、表領域を新規作成、既存の表領域にデータ・ファイルを追加、または既存の表領域を自動拡張すると自動的に実行されます。Oracle Exadata System Softwareでは、多数のI/Oリクエストを同時に発行するため、ファイルの初期化を非常に高速化できます。ただし、このような同時I/Oリクエストは高い負荷がかかり、パフォーマンスが重要となる問合せに影響を及ぼす可能性があります。
I/Oリソース管理(IORM)を使用すると、新規の表領域を作成する場合や、既存の表領域にデータ・ファイルを追加する場合に高速ファイル作成の優先度を制御できます。これらの操作は、FASTFILECRE
関数で実行されます。デフォルトでは、FASTFILECRE
関数は、すべてのコンシューマ・グループおよびバックグラウンドI/Oより優先度の低い非表示のコンシューマ・グループにマップされます。ファイル作成の優先度を高くしてパフォーマンスを向上する場合、マッピング属性DBMS_RESOUCRE_MANAGER.ORACLE_FUNCTION
およびマッピング値FASTFILECRE
に基づくマッピング・ルールを追加します。
既存の表領域の自動拡張は簡単ですが、多くの場合はタイムクリティカルな操作のため、IORMを使用して優先度を変更することはできません。
例5-7 高速ファイル作成の管理
この例は、MAINTENANCE_GROUPコンシューマ・グループで高速ファイル作成を実行する方法を示しています。BEGIN
DBMS_RESOURCE_MANAGER.CREATE_PENDING_AREA();
DBMS_RESOURCE_MANAGER.CREATE_CONSUMER_GROUP('MAINTENANCE_GROUP', 'Maintenance
activity');
DBMS_RESOURCE_MANAGER.SET_CONSUMER_GROUP_MAPPING(DBMS_RESOURCE_MANAGER.ORACLE_
FUNCTION, 'FASTFILECRE', 'MAINTENANCE_GROUP');
DBMS_RESOURCE_MANAGER.SUBMIT_PENDING_AREA();
END;
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親トピック: データベース・リソース管理の管理