6.3.3 PMEMキャッシュの監視
ノート:
このトピックは、23.1.0より前のOracle Exadata System Softwareリリースにのみ適用されます。それ以外の場合は、「XRMEMキャッシュの監視」を参照してください。
永続メモリー(PMEM)キャッシュを使用すると、リモート・ダイレクト・メモリー・アクセス(RDMA)を使用してストレージ・サーバー上の永続メモリーに直接アクセスできるため、読取りレイテンシが短縮され、レスポンス時間が速くなります。PMEMは、選択したExadata X8MおよびX9Mストレージ・サーバー・モデルでのみ使用できます。データベース・クライアントがPMEMキャッシュから読み取ると、クライアント・ソフトウェアはキャッシュされたデータのRDMA読取りを実行します。これにより、ストレージ・サーバー・ソフトウェアがバイパスされ、読取りレイテンシが大幅に短縮されます。
PMEM Cacheは、Exadata Smart Flash Cacheと連携します。使用可能な場合は、PMEM CacheにないデータをExadata Smart Flash Cacheから取得できます。同様に、PMEM Cacheからデータが書き出されると、ライトバック・モードの使用時にExadata Smart Flash Cacheに書き込まれます。
PMEMキャッシュの統計は、他のExadataコンポーネントと比較すると若干異なります。クライアントはRDMA I/OをPMEMキャッシュに直接発行するため、リクエストはcellsrv
に送信されず、ストレージ・サーバーはRDMA I/Oを考慮できません。このため、PMEMキャッシュのI/Oのセル・メトリックはありません。かわりに、Oracle Databaseの統計ではRDMAを使用して実行されるI/Oが考慮されます。
PMEM Cacheに関連するパフォーマンスの問題により、通常、Oracle Databaseのcell single block physical read
待機イベントのレイテンシが増加します。ただし、それでもExadata Smart Flash Cacheを使用してリクエストを処理できること、およびExadata Smart Flash Cacheからのリクエストは一般的にPMEM Cacheに比べて読取りレイテンシが長くなるものの、リクエストはフラッシュによって提供される高速I/Oのメリットを得られることに留意してください。