5.2.3.4 limit属性の使用

limit属性では、使用可能リソースの割合としてフラッシュI/O使用率の上限を指定します。

limit属性を使用すると、データベース間プランまたはクラスタ・プランでのエンティティのフラッシュI/O使用率を制限できます。この属性により、指定したエンティティで、指定した制限を超えてフラッシュI/Oリソースが使用されないようにします。この属性は、フラッシュ・デバイス上のI/Oにのみ適用されます。これにはフラッシュベースのグリッド・ディスクおよびExadataスマート・フラッシュ・キャッシュが含まれます。

たとえば、本番とテスト用のデータベースでOracle Exadata Storage Serverリソースが共有されている場合は、次のように、データベース間プランでテスト用データベースのフラッシュ使用率上限を設定できます。

ALTER IORMPLAN dbplan=((name=prod),               -
                       (name=test, limit=20),     -
                       (name=DEFAULT, limit=10))

最大使用率制限が指定されている場合、超過容量は使用されない可能性があります。そのため、使用率の上限を指定すると、全容量が使用されることなくフラッシュ・デバイスを稼働させることができます。

ノート:

limit値を低く指定すると、パフォーマンスに深刻な影響を与える可能性があり、通常はお薦めしません。

制限を使用したリソース管理は、パフォーマンス・ベース課金のユースケースに理想的ですが、公平性を実現するためには使用できません。かわりに、share属性を使用してI/Oリソースが均等に配分されるようにします。