AHFリリース24.3

AHFを使用したORA-04031およびORA-07445の診断および解決

Oracle Databaseでは、AHFを使用してORA-04031エラーとORA-07445エラーを診断および解決する方法を示すAHF修正フローの記事およびビデオが2つ公開されています。

「ORA-04031: unable to allocate bytes of shared memory」は、使用可能なメモリーよりも多くの共有メモリーが必要だったために発生します。

「ORA-07445 exception encountered: core dump」は、Oracleコード内の任意の場所で発生する可能性があります。これは、コア・ファイルの作成につながるオペレーティング・システム例外が発生したことが原因です。

これらのエラーはどちらも、データベースの顧客によく見られます。

AHFチームは、AHFを使用していずれかのエラーの診断収集を収集する方法を示す2つの新しい修正フローの記事を作成しています。各記事では、エラーが発生した理由を説明し、AHFを使用して診断収集を取得するための段階を追ったガイダンスを示し、その後、それを使用して解決策を見つけるか、Oracleサポートからさらにサポートを受ける方法を説明します。

詳細は、「データベースの問題の解決」を参照してください。

GoldenGate Microservices Architectureのコンプライアンス・チェック

AHFでは、GoldenGate Microservices Architectureのコンプライアンス・チェックがサポートされるようになりました。

AHFでは数年間、GoldenGateクラシックに対するコンプライアンス・チェックをサポートしてきました。このリリースでは、そのサポートが拡張され、GoldenGate Microservices Architectureが含まれるようになりました。

新しいGoldenGateコンプライアンス・チェックを実行するには、次を実行してREST接続詳細を構成します:
ahf configuration set --type goldengate --all
次に、goldengateプロファイルを使用してOrachkまたはExachkのいずれかを実行します:
orachk -profile goldengate
exachk -profile goldengate

インサイトのアクセシビリティの改善

ユーザーに最もアクセスしやすいエクスペリエンスを提供するための取り組みの一環として、AHF 24.3では次のアクセシビリティ機能を導入しています。

アクセシビリティとは、能力や障害に関係なく、すべての人が利用できるデジタル製品や環境の設計および実装を指します。これには、障害を持つ人々がデジタル・コンテンツやインターフェイスを効果的に認識、理解、ナビゲート、対話できるようにすることが含まれます。

アクセス可能な「Home」ボタン

「Home」タブが改良され、特にスクリーン・リーダーを使用しているユーザーに使いやすくなりました。これで、タブとまったく同じように動作するようになり、ボタンとしての以前の動作による混乱がなくなりました。

「Home」ページ・リージョン内のアクセシビリティの強化

「Home」ページの「Topology」および「Insights」セクション内のすべての項目に対してスクリーン・リーダーがサポートされます。つまり、スクリーン・リーダーを利用するユーザーは、フォーカスしている各項目を、それが提供する貴重な情報とともに簡単に識別して理解できるようになりました。

タイムライン内のアクセス可能なナビゲーション

タイムライン内の古いページ区切りコンポーネントがスマートで新しいスクロール・バーに置き換り、フォーカスを失うことなくコンテンツ内をナビゲートしやすくなりました。新しいスクロール・バーにより、特にスクリーン・リーダーを使用するユーザーにとって、シームレスなブラウジング・エクスペリエンスが確保されます。

アコーディオンの導入

「Best Practice Issues」セクション内に、各チェックの最上位レベルの詳細として機能するアコーディオンが表示されるようになりました。これらのアコーディオンを展開すると、チェック関連のデータ・ポイントが表示され、必要な情報が明確で整理されて表示されます。これにより、以前のレイアウトの機能が維持されるだけでなく、ネストされた表パターンが排除され、スクリーン・リーダーを利用するユーザーを含め、すべてのユーザーに対するアクセシビリティ・サポートが向上します。この更新により、レポートへのアクセスと理解がかつてないほど簡単になりました。

詳細は、「診断インサイトの確認」を参照してください。

関連トピック

統合AHF CLIの拡張

AHFリリース24.3では、ahf analysis createahf configuration setahf configuration getahf configuration unsetおよびahf configuration checkに新しいコマンド・オプションが追加されています。

  • ahf analysis create --type insights --tag <tag>
  • ahf configuration set --type upload <options>
  • ahf configuration get --property reposizeMB
  • ahf configuration get --property repositorydir
  • ahf configuration get --type upload <options>
  • ahf configuration unset --type upload <options>
  • ahf configuration check --type upload --name <upload_config>
  • ahf configuration check --type fleet-insights

また、AHF 24.3では、出力をJSON形式でレンダリングするためのコマンド・オプション--to-jsonが追加されています。ahf software get-mrp-level --oracle-home <oracle-home>を除き、ahfコマンドを実行する際は--to-jsonを使用します。

ahf software get-version --component ahf --to-json
{
  "api_invocation": {
    "api": "categories.software.version",
    "args": [],
    "kwargs": {}
  },
  "version": "24.3.0",
  "ahf_version": "24.3.0",
  "tfa_version": "",
  "compliance_version": "",
  "compliance_metadata_version": "",
  "build_timestamp": "20240305221412"
}

Oracle OrachkおよびOracle Exachkの新しいベスト・プラクティス・チェック

リリース24.3には、Oracle OrachkおよびOracle Exachkの次の新しいベスト・プラクティス・チェックが組み込まれています。

Oracle OrachkOracle Exachkの両方に共通するベスト・プラクティス・チェック

  • ASMに孤立ファイルが存在しないことを確認します

Oracle Orachkに固有のベスト・プラクティス・チェック

  • グリッド・インベントリ・ノード・リストを検証します

Oracle Exachkに固有のベスト・プラクティス・チェック

  • Exadataの重要な問題EX85

すべてのチェックの詳細は、次のヘルス・チェック・カタログを参照してください: