AHFリリース24.8
- 問題のサマリーをテキストとして共有し、新しい問題を検出する
このリリースでは、問題のサマリーを管理および共有するための拡張機能がAHFに導入されています。AHFの問題のサマリーの内容をプレーン・テキストとしてコピーできるようになり、情報の共有が容易になりました。さらに、AHFは、新しい問題を検出して解決を提供するように更新されました。 - タイムラインとオペレーティング・システムの問題のユーザビリティの向上
AHFインサイトでは、タイムラインとオペレーティング・システム(OS)の両方の問題セクションに機能拡張が導入されて、より詳細な分析が提供され、使いやすさが向上しています。 - Data Guardセクションの主要なアップグレード
Data Guardセクションは、エクスペリエンスを向上させるために大幅に変更され、よりスムーズで速く、洞察に富んでいます。 - インサイトの新しい「Additional Reports」セクション
この更新により、自動ワークロード・リポジトリ(AWR)レポート、AWR比較レポート、Perfhubレポートなどのコンテキスト・パフォーマンス・レポートにインサイト・レポートから直接アクセスできるようになりました。これらのレポートは、ワークロード、SQLおよびその他のパフォーマンス領域に関連する問題を識別し、より包括的な分析を提供します。 - Oracle JET仮想DOMアーキテクチャ
AHFインサイトのインタフェースは、Model-View-ViewModel (MVVM)アーキテクチャから仮想DOMアーキテクチャにアップグレードされ、Oracle JETはバージョン16.0.1に更新されています。 - AHFバランスの障害時リカバリのサポート
AHFバランスでは、特に障害シナリオでノイジー・ネイバーの問題を最小限に抑えるために、データベース・リソース・マネージャ設定の拡張された推奨事項が提供されるようになりました。 - Oracle OrachkおよびOracle Exachkの新しいベスト・プラクティス・チェック
リリース24.8には、Oracle OrachkおよびOracle Exachkの次の新しいベスト・プラクティス・チェックが組み込まれています。
親トピック: AHFリリース(2024年)
問題のサマリーをテキストとして共有し、新しい問題を検出する
このリリースでは、問題のサマリーを管理および共有するための拡張機能がAHFに導入されています。AHFの問題のサマリーの内容をプレーン・テキストとしてコピーできるようになり、情報の共有が容易になりました。さらに、AHFは、新しい問題を検出して解決を提供するように更新されました。
バージョン24.4以降、AHFには問題を検出し、解決策(「ノード除去の検出および解決」)とともにサマリーを提示する機能があります。「Problem Summary」ページには、インサイトの「Detected Problems」パネルからアクセスできます。
- 次の原因によるノード除去:
- IP再構築の失敗
- PGA構成の問題
- 次の原因によるパフォーマンスの低下:
- DBライター構成の問題
target_pdbs
設定によるラッチ競合
- 次の原因によるデータベース・ブロック:
- ディスク・グループ内の領域不足のためアーカイバがブロックされた
- IOエラーによりアーカイバがブロックされた
詳細は、「診断インサイトの確認」を参照してください。
親トピック: AHFリリース24.8
タイムラインとオペレーティング・システムの問題のユーザビリティの向上
AHFインサイトでは、タイムラインとオペレーティング・システム(OS)の両方の問題セクションに機能拡張が導入されて、より詳細な分析が提供され、使いやすさが向上しています。
タイムライン
- タイムライン機能では、AHFによって検出されたすべてのイベントの包括的な概要が提供されるため、AHFに正確な情報がない場合でも問題の根本原因を特定できます。インサイトのホーム画面から、検出されたすべてのイベントを表示するタイムラインにアクセスできます。
- イベントにカーソルを合わせて詳細を表示し、イベントのグループのあたりをドラッグしてズーム・インすることで、問題につながった一連のイベントを簡単に追跡できます。
- このリリースでは、タイムラインはミリ秒の粒度を提供するようになり、より正確な分析が可能になります。イベントの上にカーソルを置くと、完全なタイムスタンプを含む詳細情報が表示されます。
オペレーティング・システムの問題
- OSの問題セクションでは、検出された問題がタイムライン・ビューに示され、重要なイベントと結果のリストが表示されるため、オペレーティング・システムの状態を理解するのに役立ちます。
- このリリースでは、OSの問題が検出されない場合、データ分析タブに自動的にリダイレクトされるため、ナビゲーションが合理化されて、関連するデータに集中できるようになります。
詳細は、「診断インサイトの確認」を参照してください。
親トピック: AHFリリース24.8
Data Guardセクションの主要なアップグレード
Data Guardセクションは、エクスペリエンスを向上させるために大幅に変更され、よりスムーズで速く、洞察に富んでいます。
- 洗練された新しい設計: Data Guardがインサイト・レポートにシームレスに統合され、環境へのワンクリック・アクセスが可能になりました。検索することなく、必要な情報にすぐにアクセスできます。Data GuardセクションのUI/UXは完全にオーバーホールされ、より直感的で使いやすい設計になっています。
- 「New Data Configuration」ページの導入: スイッチオーバー・レディネスおよびフェイルオーバー・レディネスの計算値などの新機能が導入されて、手動計算が不要になり、時間が節約されます。
- すぐに利用できるデータベース対称情報: データベースにドリルダウンすると、データベース対称情報のサマリーが表示されます。この機能は、標準のOracle推奨事項に準拠しているため、対称性を確保し、問題の先回りをすることがこれまで以上に容易になります。
- まったく新しいデータベース待機イベント表: 待機イベント・レコードの包括的な表がドリルダウン・ビューに追加され、潜在的なボトルネックを迅速に識別して対処できます。これは、データベースのパフォーマンスを理解するために重要です。
- 一元化されたデータベースの詳細: 構成の詳細、構成の変更、プロパティの変更など、重要なデータベースの詳細がすべて新しいページ(「Additional Details」)に統合されました。必要なものはすべて1箇所にきちんと整理されています。
詳細は、「診断インサイトの確認」を参照してください。
親トピック: AHFリリース24.8
インサイトの新しい「Additional Reports」セクション
この更新により、自動ワークロード・リポジトリ(AWR)レポート、AWR比較レポート、Perfhubレポートなどのコンテキスト・パフォーマンス・レポートにインサイト・レポートから直接アクセスできるようになりました。これらのレポートは、ワークロード、SQLおよびその他のパフォーマンス領域に関連する問題を識別し、より包括的な分析を提供します。
以前のバージョンでは、これらの詳細はインサイト・レポートで使用できませんでした。ユーザーはインサイト・レポートの「Additional Reports」セクションを簡単に開き、AHFインサイトの結果とこれらの追加レポートの情報を関連付けることができます。
「追加レポート」セクションでは現在、次のものをサポートしています:
- AWRレポート
- AWR比較レポート
- Perfhubレポート
インサイト・レポートの生成およびアクセス方法:
- コマンド
ahf analysis create --type insights
を使用して、インサイト・レポートを生成します。 - 生成されたインサイトzipファイルをブラウザ・サポートのあるシステムにコピーします。
- zipファイルを解凍します。
index.html
を開きます。- 「Additional Reports」セクションをクリックしてレポートを表示します。
詳細は、「診断インサイトの確認」を参照してください。
親トピック: AHFリリース24.8
Oracle JET仮想DOMアーキテクチャ
AHFインサイトのインタフェースは、Model-View-ViewModel (MVVM)アーキテクチャから仮想DOMアーキテクチャにアップグレードされ、Oracle JETはバージョン16.0.1に更新されています。
- レポートの初期ロード時間が短縮されます。
- レンダリングのパフォーマンスが向上し、よりスムーズで応答性の高いユーザー・エクスペリエンスが実現します。
- 拡張されたエラー処理。
親トピック: AHFリリース24.8
AHFバランスの障害時リカバリのサポート
AHFバランスでは、特に障害シナリオでノイジー・ネイバーの問題を最小限に抑えるために、データベース・リソース・マネージャ設定の拡張された推奨事項が提供されるようになりました。
AHFバランスでは、前月のCPU使用率履歴に基づくCPU_COUNT
設定をお薦めします。障害時リカバリ・スタンバイ・データベースの場合、通常、記録されたCPU使用率は低くなります。ただし、障害発生時に障害時リカバリ・スタンバイがプライマリ・データベースになると、そのCPU使用率が大幅に増加します。この可能性を考慮しない場合、推奨されるCPU_COUNT
ではプライマリの負荷を処理するには不十分である可能性があります。
AHFバランスは、障害時リカバリ構成を考慮に入れて、データ収集期間の開始時に障害が発生してそれが存続している場合のCPU使用率を推定するようになりました。これらの推定により、通常の操作と潜在的な障害状態の両方を考慮した、より正確なCPU_COUNT
の推奨が可能になります。
図-6 AHFバランスの障害時リカバリ

- Current: 現在の
CPU_COUNT
設定および前月の実際のCPU使用率履歴に基づいて、エクスポージャおよび影響を表示します。 - Disaster: 障害時シナリオでの推定CPU使用率を使用し、現在の
CPU_COUNT
設定に基づいて、予想されるエクスポージャおよび影響を表示します。 - Recommended:障害時の推定CPU使用率を考慮して、推奨される
CPU_COUNT
設定が適用された場合に予想されるエクスポージャおよび影響を提供します。
AHFバランスを使用してノイジー・ネイバーの問題を解決する方法の詳細は、「ノイジー・ネイバーの問題の解決」を参照してください。
親トピック: AHFリリース24.8
Oracle OrachkおよびOracle Exachkの新しいベスト・プラクティス・チェック
リリース24.8には、Oracle OrachkおよびOracle Exachkの次の新しいベスト・プラクティス・チェックが組み込まれています。
Oracle Exachkに固有のベスト・プラクティス・チェック
- Exadataの重要な問題DB54
すべてのチェックの詳細は、次のヘルス・チェック・カタログを参照してください:
親トピック: AHFリリース24.8