AHFリリース24.9
- データベースのパフォーマンス・チューニングが容易
AHFインサイトに、PerfHub、AWRおよびAWR比較レポートを含む新しい「Performance Reports」セクションが追加され、データベース・パフォーマンス・チューニングが簡素化されました。 - ノード削除およびデータベースのパフォーマンス低下の新しい原因の検出
AHFでは、ノード削除、インスタンス削除およびデータベースのパフォーマンス低下の新しい原因が自動的に特定されるようになり、インサイト・レポートに問題、原因および推奨解決の詳細なサマリーが表示されます。 - Oracle Data Guardの準備状況を簡単に確認
AHFインサイトでは、フェイルオーバーとスイッチオーバーの準備状況の計算、プライマリ・データベースとスタンバイ・データベース間の構成の比較、およびData Guardセクションの主要なパフォーマンス・メトリックの強調表示によって、Oracle Data Guardの準備状況を簡単に確認できるようになりました。 - データベース・ユーザー資格証明を使用したデータベースの監視
AHFでは、構成されたユーザー名とパスワードを使用したデータベースの監視がサポートされるようになり、SYSDBA
権限が不要になりました。 - 最新のセキュリティ・リスクに関するベスト・プラクティス・レポート
AHFでは、DBSATバージョン3.1の推奨事項が、OrachkレポートとExachkレポートの両方で提供されているベストプラクティス・ガイダンスに統合され、拡張されたセキュリティ・インサイトとコンプライアンスの推奨事項が提供されるようになりました。 - Oracle OrachkおよびOracle Exachkの新しいベスト・プラクティス・チェック
リリース24.9には、Oracle OrachkおよびOracle Exachkの次の新しいベスト・プラクティス・チェックが組み込まれています。
親トピック: AHFリリース(2024年)
データベースのパフォーマンス・チューニングが容易
AHFインサイトに、PerfHub、AWRおよびAWR比較レポートを備えた新しい「Performance Reports」セクションが追加され、データベース・パフォーマンス・チューニングが簡素化されました。
dbperf
SRDCを介してパフォーマンス・チューニングに必要な診断データが取得されるようになりました:tfactl diagcollect -srdc dbperf -database db_name
- PerfHubレポート
- AWRレポート
- AWR比較レポート
- 次のコマンドを実行します:
tfactl diagcollect -srdc dbperf -database db_name
- 診断収集を展開し、インサイト・レポートを開きます。
- 「Performance Reports」セクションに移動し、関連するレポートを開きます。
親トピック: AHFリリース24.9
ノード削除およびデータベースのパフォーマンス低下の新しい原因の検出
AHFでは、ノード削除、インスタンス削除およびデータベースのパフォーマンス低下の新しい原因が自動的に特定されるようになり、インサイト・レポートに問題、原因および推奨解決の詳細なサマリーが表示されます。
バージョン24.4以降、AHFには問題を検出し、解決策(「ノード除去の検出および解決」)とともにサマリーを提示する機能があります。「Problem Summary」ページには、インサイトの「Detected Problems」パネルからアクセスできます。
- CPUの競合が高いため、ノードが削除される
- ネットワーク・メッセージ・バッファのサイズが不十分なため、データベースのパフォーマンスが低下する
- リカバリ・ブロックの構成が正しくないため、データベースのパフォーマンスが低下する
tfactl diagcollect
を実行し、プロンプトに従って関連する問題を選択します。- 結果のzipファイルをブラウザのあるマシンに転送します。
- インサイト・レポートを開き、「Detected Problems」セクションで詳細な分析を確認します。
この合理化された検出プロセスは、トラブルシューティングを簡素化し、パフォーマンスの問題をより迅速に解決するのに役立ちます。
親トピック: AHFリリース24.9
Oracle Data Guardの準備状況を簡単に確認
AHFインサイトでは、フェイルオーバーとスイッチオーバーの準備状況の計算、プライマリ・データベースとスタンバイ・データベース間の構成の比較、およびData Guardセクションの主要なパフォーマンス・メトリックの強調表示によって、Oracle Data Guardの準備状況を簡単に確認できるようになりました。
Oracle Data Guardの管理は、特にスイッチオーバー/フェイルオーバーの準備状況の計算、およびプライマリ・データベースとスタンバイ・データベース間の構成の対称性の確保の際に、複雑になることがあります。AHF 24.5では、「AHFインサイトに含まれるData Guardヘルス・レポート」が導入され、この機能が再設計および拡張されて、Data Guardパネルを介してアクセスできるようになりました。
- スイッチオーバーおよびフェイルオーバーの準備状況の計算を含む、Data Guard構成を表示します。
- データベースとそのロールおよびステータスをリストします。
- トランスポート・ラグ、適用ラグおよび平均適用レートを表示します。
これらのメトリックは、REDO転送およびログ適用サービスの潜在的な問題を識別し、スタンバイ・データベースがプライマリと整合しているかどうかを判断するのに役立ちます。
- プライマリ・データベースとスタンバイ・データベースの構成を比較します。
- データベース待機イベントおよび対応する待機時間を表示し、パフォーマンスのボトルネックを特定するのに役立ちます。
ノート:
データベース待機イベントおよびログ・スイッチは、インサイト・レポートが生成されるシステムに固有です。全体像については、プライマリ・システムとスタンバイ・システムの両方でインサイト・レポートを生成します。ahf analysis create --type insights
詳細は、「診断インサイトの確認」を参照してください。
親トピック: AHFリリース24.9
データベース・ユーザー資格証明を使用したデータベースの監視
AHFでは、構成されたユーザー名とパスワードを使用したデータベースの監視がサポートされるようになり、SYSDBA
権限が不要になりました。
以前は、AHFはオペレーティング・システム認証を介してSYSDBA
として接続することで、データベースの異常を監視および警告していました。ただし、オペレーティング・システム認証が無効になっている場合、この方法は実行できませんでした。
Oracle Databaseバージョン19.0.0.0.0以上では、AHFは、構成されたユーザー名とパスワードを使用してデータベースを監視できるようになりました。この機能拡張により、オペレーティング・システム認証への依存がなくなり、監査レコードの生成が減少します。
ahfctl setpassword
AHFがデータベースに接続するためのデータベース・ユーザーの作成の詳細は、「データベース・ユーザー資格証明を使用したデータベースの監視」を参照してください。
データベース監視の構成の詳細は、「Oracle Trace File Analyzerの管理および構成」を参照してください。
パスワードの設定の詳細は、「ahfctl setpassword」を参照してください。
親トピック: AHFリリース24.9
最新のセキュリティ・リスクに関するベスト・プラクティス・レポート
AHFでは、DBSATバージョン3.1の推奨事項が、OrachkレポートとExachkレポートの両方で提供されているベストプラクティス・ガイダンスに統合され、拡張されたセキュリティ・インサイトとコンプライアンスの推奨事項が提供されるようになりました。
AHF 24.9では、統合DBSATバージョンが3.1にアップグレードされました。DBSATバージョン3.1の詳細は、データベース・セキュリティ評価ツール(DBSAT) 3.1の発表を参照してください。
ahfctl compliance -profile security
ahfctl compliance -includeprofile security
詳細は、「Oracle Autonomous Health FrameworkへのOracle DBSATの統合」を参照してください。
親トピック: AHFリリース24.9
Oracle OrachkおよびOracle Exachkの新しいベスト・プラクティス・チェック
リリース24.9には、Oracle OrachkおよびOracle Exachkの次の新しいベスト・プラクティス・チェックが組み込まれています。
Oracle OrachkとOracle Exachkの両方に共通するベスト・プラクティス・チェック
SYS
およびSYSTEM
アカウントでDEFAULT
プロファイルが使用されていることを確認します。DEFAULT
プロファイル・パラメータを確認しますPUBLIC
ロールにEXECUTE
権限が存在することを確認します
すべてのチェックの詳細は、次のヘルス・チェック・カタログを参照してください:
親トピック: AHFリリース24.9