5.3 「AHF Insights」ー「Home」

システム状態、システム・タイプおよびレポートが生成された時間範囲を要約します。また、システムのトポロジの概要を示すとともに、様々なAHFコンポーネントによって収集された診断に関するインサイトも提供します。

「Home」ページでアイテムをクリックすると、詳細が表示されます。同時に複数のアイテムを開くことができます。ユーザースコアはフォーカスされているアイテムを強調表示します。キーボードの上下の矢印キーを使用して、ページを水平に移動します。ページの上部に移動するには、「Scroll to top」ボタンをクリックします。開いているアイテムを閉じるには、「X」マークをクリックします。

図5-1 Home

システム・トポロジおよびインサイトのサマリーを提供します。

システム・トポロジ

  • クラスタ: クラスタのサマリー、クラスタ・リソースおよびASMの詳細を提供します。
  • データベース: システムで実行されているOracleデータベースに関する基本情報と詳細情報を提供します。
  • データベース・サーバー: データベース・サーバーに関する基本情報を提供します。
  • ストレージ・サーバー: ストレージ・サーバーに関する基本情報を提供します。
  • Fabric Switches: RDMAネットワーク・ファブリック・スイッチに関する基本情報を提供します。

インサイト

  • タイムライン: タイムラインをグラフで視覚化し、各タイムスタンプに関する特定の情報を表に示します。
  • オペレーティング・システムの問題: システムで収集されたメトリックの詳細と、オペレーティング・システムの異常に関する詳細なレポートを提供します。
  • ベスト・プラクティスの問題: システムで実行されたベスト・プラクティス・コンプライアンス・チェックの結果をページ区切りにして提供します。
  • システム変更: システムに適用された変更の詳細をページ区切りにして提供します。
  • 推奨ソフトウェア: 推奨ソフトウェアおよびサポートされているバージョンへのリンクをリストします。
  • データベース・サーバー: 管理サーバーのメトリックと、管理サーバーに記録されたアラートの詳細を提供します。
  • RPMリスト: RPMとノード間でのそれらの差異をページ区切りにしてリストします。
  • データベース・パラメータ: 通常および非表示のOracle Databaseパラメータをページ区切りにしてリストします。
  • カーネル・パラメータ: カーネル・パラメータをページ区切りにしてリストします。
  • Space Analysis: Disk UtilizationおよびDiagnostice Space Usageデータをビジュアル形式および表形式でレンダリングします。
  • パフォーマンス・レポート: データベースのパフォーマンスを監視および分析するレポートを提供します。

5.3.1 System Topology

ノート:

「Fabric Switches」および「Storage Servers」セクションは、Exadata以外の環境では表示されません。

5.3.1.1 Cluster

AHF 23.8

AHF 23.8以降では、サービス・リクエストを発行する間に、データをテキスト形式でクリップボードにコピーしてそれをSR本文に投稿できます。

AHFインサイトUIがこの情報をレンダリングする方法

クラスタのサマリー、クラスタ・リソースおよびASMの詳細を提供します。

クラスタ・サマリー

図5-2 Cluster Summary

クラスタのサマリーを提供します。

システム、Oracle Grid Infrastructure、インシデント、Oracle Database、データベース・サーバー、ストレージ・サーバーおよびRDMAネットワーク・ファブリック・スイッチの概要を説明します。

  • 「Database Home」セクション内にある矢印をクリックして、データベース・ホームの詳細を取得します。
  • クラスタ・サマリーをクリップボードにコピーするには、「Copy as text」をクリックします。

クラスタ・リソース

図5-3 Cluster Resources

クラスタ・リソースのサマリーを提供します。

クラスタ・リソース、Oracle Database、プラガブル・データベース(PDB)およびリスナーの詳細をページ区切りにして提供します。詳細には、CRSリソース名、ターゲットのオンラインまたはオフライン・ステータス、リソースの状態およびリソースが実行されているサーバーが含まれます。

  • すべてのクラスタ・リソースの詳細を表示するには、「Expand All」トグル・ボタンをクリックします。

ASMの詳細

図5-4 ASM Details

ASM詳細のサマリーを提供します。

ノードの詳細、インスタンス名、ノードのオンラインまたはオフライン・ステータス、ディスク・グループ名、ディスク・グループのオンラインまたはオフライン・ステータス、ディスク使用率をページ区切りにして提供します。

5.3.1.2 Databases

AHF 23.8

AHF 23.8以降では、サービス・リクエストを発行する間に、データをテキスト形式でクリップボードにコピーしてそれをSR本文に投稿できます。

AHFインサイトUIがこの情報をレンダリングする方法

図5-5 Databases

システムで実行されているOracleデータベースに関する基本情報と詳細情報を提供します。

システムで実行されているOracleデータベースに関する基本情報と詳細情報を提供します。

  • 「Expand All」をクリックしてすべてのアイテムの詳細情報を表示するか、矢印ボタンをクリックして特定のアイテムの詳細情報を表示します。

5.3.1.3 Database Servers

AHF 23.8

AHF 23.8以降では、サービス・リクエストを発行する間に、データをテキスト形式でクリップボードにコピーしてそれをSR本文に投稿できます。

AHFインサイトUIがこの情報をレンダリングする方法

図5-6 Database Servers

データベース・サーバーに関する基本情報を提供します。
データベース・サーバーに関する基本情報を提供します。
  • 「Attribute」「Target」および「Value」フィールドでソートします。

5.3.1.4 Storage Servers

AHF 23.8

AHF 23.8以降では、サービス・リクエストを発行する間に、データをテキスト形式でクリップボードにコピーしてそれをSR本文に投稿できます。

AHFインサイトUIがこの情報をレンダリングする方法

図5-7 Storage Servers

ストレージ・サーバーに関する基本情報を提供します。
ストレージ・サーバーに関する基本情報を提供します。
  • 「Attribute」「Target」および「Value」フィールドでソートします。

5.3.1.5 Fabric Switches

AHF 23.8

AHF 23.8以降では、サービス・リクエストを発行する間に、データをテキスト形式でクリップボードにコピーしてそれをSR本文に投稿できます。

AHFインサイトUIがこの情報をレンダリングする方法

図5-8 Fabric Switches

RDMAネットワーク・ファブリック・スイッチに関する基本情報を提供します。
RDMAネットワーク・ファブリック・スイッチに関する基本情報を提供します。
  • 「Attribute」「Target」および「Value」フィールドでソートします。

5.3.2 Insights

ノート:

「Database Server」セクションは、Exadata以外の環境では表示されません。

5.3.2.1 Timeline

AHF 24.10

このリリースでは、インサイト・タイムラインでイベントをクリックすると、新しいファイル・ビューア内に対応するログ・エントリが開きます。

AHFインサイトのタイムラインには、コンテキスト内のすべての重要なデータベース関連イベントが表示されます。より詳細な分析のために、新しいファイル・ビューアを使用して関連するログ・ファイルを参照できるようになりました。タイムラインで任意のログ・イベントをクリックすると、対応するファイルが開いてそのイベントの場所が表示されます。

図5-9 Timeline


この図は、AHFインサイトのタイムラインを示しています

開いたら、ログ・ファイルのすべての内容を参照して簡単に検索できます。

図5-10 インサイト・ファイル・ビューア


この図は、インサイト・ファイル・ビューアを示しています

インサイト・タイムラインを使用するには、AHF診断収集を開き、インサイト・レポートを展開して、ホーム画面から「Timeline」セクションを選択します。

AHFインサイトUIがこの情報をレンダリングする方法

図5-11 「Timeline」-「Host Faceted View」

タイムラインをグラフで視覚化します

図5-12 「Timeline」-「Event Faceted View」

各タイムスタンプに関する特定の情報を含む表でタイムラインを視覚化します。

タイムラインをグラフで視覚化し、各タイムスタンプに関する特定の情報を表に示します。

  • フィルタ・セクションを使用して値を検索します。
  • 特定の時間範囲でフィルタします。
  • 特定のタイムスタンプに関する詳細情報を表示するには、特定の日付の左側にある矢印をクリックします。
  • グラフ内の特定のデータ・ポイントにカーソルを重ねると、その特定の時点に関する詳細情報が表示されます。
  • タイムラインにズーム・インします。

5.3.2.2 Operating System Issues

AHF 23.8

AHF 23.8では、より直感的で使いやすくなるようにユーザー・インタフェースに次のような機能拡張があります。

次のことが可能です。

  • 異常があるディスクに目印が付きます。「Operating System Issues」タブにある「Local IO」で、「Disk」をクリックして「Disk Metrics」を表示します。異常のあるディスクには、Xマークが付きます。
  • より直感的な方法でオペレーティング・システム詳細からプロセス集計を確認できます。
    • データベース、ASM、APX (Apex)、IOS、Clusterwareなどのインスタンス・グループごとの、区切られたプロセス集計。
    • すべてのカテゴリに対して単一の凡例ではなく、個々のカテゴリに固有の凡例。

AHF 23.10

AHF 23.10では、より直感的になるようにユーザー・インタフェースに次のような機能拡張があります。

これで、問題のある時間範囲内のデータを、より多くのデータ・ポイントがあるプロットで表示できるようになります。

問題のある時間範囲は、読取り間隔が次のようになります。
  • 1分より短い範囲の場合は5秒
  • 1分より長い範囲の場合は30秒

「Operating System Issues」セクションでのプロットのデータ・ポイントの数は、レポート生成にかかる時間を最適にするために動的に決まります。

4時間より長い時間範囲の場合のデータ・ポイントは削減され、読取り間隔が次のようになります。
  • 4時間までの間隔の場合は1分
  • 4時間より長く12時間より短い間隔の場合は3分
  • 12時間より長い間隔の場合は5分。

AHF 23.11

AHF 23.11以降、Exawatcherからのデータを表示できるようになりました。

セル・ノードからのデータをビジュアル形式で確認できます。ドロップダウンから、(S)としてタグ付けされたセル・ノードと、(D)としてタグ付けされたコンピュート・ノードを切り替えることができます。フラッシュ・ディスク、フラッシュ・ディスク集計およびハード・ディスク集計のメトリックを確認できます。

AHFインサイトUIがこの情報をレンダリングする方法

図5-13 「Operating System Issues」-「Configuration」

システムで収集されたメトリックの詳細と、オペレーティング・システムの異常に関する詳細なレポートを提供します。

図5-14 「Operating System Issues」-「Metrics」

システムで収集されたメトリックの詳細と、オペレーティング・システムの異常に関する詳細なレポートを提供します。

図5-15 「Operating System Issues」-「Metrics」-ディスクの異常

システムで収集されたメトリックの詳細と、オペレーティング・システムの異常に関する詳細なレポートを提供します。

図5-16 「Operating System Issues」-「Metrics」-「Process Aggregation」

システムで収集されたメトリックの詳細と、オペレーティング・システムの異常に関する詳細なレポートを提供します。

図5-17 「Operating System Issues」-「Metrics」-「Local I/O」-「Flash Disks」

Exawatcherから収集されたメトリックの詳細を提供します。

図5-18 「Operating System Issues」-「Metrics」-「Local I/O」-「Flash Disk Aggregation」

Exawatcherから収集されたメトリックの詳細を提供します。

図5-19 「Operating System Issues」-「Metrics」-「Local I/O」-「Hard Disk Aggregation」

Exawatcherから収集されたメトリックの詳細を提供します。

図5-20 「Operating System Issues」-「Report」

システムで収集されたメトリックの詳細と、オペレーティング・システムの異常に関する詳細なレポートを提供します。

システムで収集されたメトリックの詳細と、オペレーティング・システムの異常に関する詳細なレポートを提供します。このページには、「Configuration」「Metrics」および「Report」の3つのビューが表示されます。

「Metrics」ビューには、CPU、メモリー、システムI/O、プロセス、ネットワーク・インタフェース、プロセス集計メトリックを表示するタブ、およびステータスを示す緑と赤のアイコンがあります。右上隅にあるドロップダウン・リストから、メトリックを表示するノードを選択します。カレンダ・ウィジェットから時間範囲を選択して、その期間のメトリックを表示します。

「Report」ビューには、「Summary Timeline」および観測結果が含まれます。

構成

このタブには、オペレーティング・システム・メトリックが収集されたシステムのCPU、メモリー、IOおよびネットワーク構成の詳細が表示されます。

メトリック

System Overview

このタブには、CPU、メモリー、プロセス、I/O操作などのリソースの概要が表示されます。

  • グラフの特定の時点にカーソルを重ねると、詳細情報が表示されます。
  • タイムラインにズーム・インします。

CPU Metrics

このタブには、CPUメトリックが表示されます。

  • グラフの特定の時点にカーソルを重ねると、詳細情報が表示されます。
  • タイムラインにズーム・インします。

Memory Metrics

このタブには、メモリー・メトリックが表示されます。

  • グラフの特定の時点にカーソルを重ねると、詳細情報が表示されます。
  • タイムラインにズーム・インします。

「Local I/O」メトリック

このタブには、システムIOメトリックが表示されます。

  • グラフの特定の時点にカーソルを重ねると、詳細情報が表示されます。
  • タイムラインにズーム・インします。

Process Metrics

このタブには、プロセス・メトリックが表示されます。

  • グラフの特定の時点にカーソルを重ねると、詳細情報が表示されます。
  • タイムラインにズーム・インします。

Network Metrics

このタブには、ネットワーク・インタフェース・メトリックが表示されます。

  • インタフェース、IP、UDP、TCPなどのネットワークに関連する様々なメトリックを選択します。
  • グラフの特定の時点にカーソルを重ねると、詳細情報が表示されます。
  • タイムラインにズーム・インします。

Process Aggregation Metrics

このタブには、プロセス・メトリックの集計が表示されます。

  • 「Select Node」ドロップダウン・リストからノードを選択して、ノード固有のプロセス集計メトリックを表示します。
  • グラフの特定の時点にカーソルを重ねると、詳細情報が表示されます。
  • タイムラインにズーム・インします。

Report

「Report」ビューでは、結果をドロップダウン形式で、全画面表示のワイドスクリーンで確認できます。

次のことが可能です。
  • 「Summary Timeline」ガント・チャート内のサブプロットでイベント情報を表示します
  • ビジュアル形式の問題検出結果の下にある表内でランク上位メトリックを確認します
  • 問題検出結果に関連付けられているメトリックをビジュアル形式で表示します
  • 「Problematic Snapshots」セクションで、問題のある特定時点でのシステムの詳細な状態にドリルダウンします。問題固有のシステム・スナップショットは、問題タイムスタンプ順でドロップダウンに編成されています。

5.3.2.3 Best Practice Issues

AHF 23.8

AHF 23.8以降では、Oracle OrachkおよびOracle ExachkからのAHFコンプライアンス・チェックは、AHFインサイトの「Best Practice Issues」セクションに統合されています。

AHFには、AHF Oracle OrachkおよびOracle Exachkによって自動的に実行される多数のベスト・プラクティス・コンプライアンス・チェックがあります。これらのチェックの結果は、HTMLレポートで表示でき、他のツールで使用する場合はJSONおよびXMLで出力します。また、ベスト・プラクティス・コンプライアンス・チェックはすべて、オンデマンドで実行できるように、AHFインサイトに十分に統合されています。

AHFインサイトを使用すると、ヘルス・スコアをすばやく確認し、システムのどの点がコンプライアンスに準拠していないかを把握して、必要な修正措置を講じることが容易になります。

この拡張機能により、次のことができます。
  • ベスト・プラクティス・データをビジュアル形式で確認します。
  • ビジュアライゼーションおよび「Status」ステータス・ドロップダウンを使用して、様々なステータスにわたりベスト・プラクティスをフィルタします。
  • ベスト・プラクティス・レポートのすべてのセクションからチェックを検索します。
  • ベスト・プラクティス・レポートを垂直形式で表示します。
  • 失敗したチェックの分布が視覚的に示されているヘルス・スコアを確認します。
自動スケジュールされた実行のためにOracle OrachkコマンドやOracle Exachkコマンドを引き続き使用します。ただし、オンデマンド・コンプライアンス調査の場合は、次のようにAHFインサイト・レポートを生成します:
ahf analysis create --type insights

AHFインサイトUIがこの情報をレンダリングする方法

図5-21 Best Practice Issues

システムで実行されたベスト・プラクティス・コンプライアンス・チェックの結果をページ区切りにして提供します。

システムで実行されたベスト・プラクティス・コンプライアンス・チェックの結果をページ区切りにして提供します。詳細には、チェックが実行されたコンポーネントのリスト、コンポーネントで実行されたベスト・プラクティス・チェック、およびこれらのチェックのステータスが含まれます。

  • ドーナツ円グラフおよび積上げ棒グラフの上にマウス・ポインタを置くと、ツールチップにスニペットが表示されます。
  • 重要度(CRITICALFAILWARNPASSおよびINFO)を基準にしてチェックをフィルタします。
  • 「Component」ドロップダウン・リストを使用してレポートの様々なセクションに移動します。
  • 表内の各エントリの矢印をクリックすると、特定の問題について詳細が表示されます。

5.3.2.4 System Change

AHFインサイトUIがこの情報をレンダリングする方法

図5-22 System Change

システムに適用された変更の詳細をページ区切りにして提供します。

システムに適用された変更の詳細をページ区切りにして提供します。

  • フィルタ・セクションを使用して値を検索します。
  • 特定の時間範囲でフィルタします。

5.3.2.5 Recommended Software

AHF 23.8

AHF 23.8以降では、サービス・リクエストを発行する間に、データをテキスト形式でクリップボードにコピーしてそれをSR本文に投稿できます。

AHFインサイトUIがこの情報をレンダリングする方法

図5-23 Recommended Software

推奨ソフトウェアおよびサポートされているバージョンへのリンクをリストします。

推奨ソフトウェアおよびサポートされているバージョンへのリンクをリストします。

5.3.2.6 Database Server

AHFインサイトUIがこの情報をレンダリングする方法

「Database Server」には、ハードウェア、ソフトウェアおよびADRにわたり管理サーバーで記録された内容を示す、管理サーバーの「Metrics」「Alerts」という2つのセクションがあります。

メトリック

図5-24 「Database Server」-「Metrics」

このページには、管理サーバーのメトリックが表示されます。

「Metrics」セクションには、ディスク・コントローラのバッテリ・チャージ、CPU使用率、管理サーバーで使用されたCPU時間、ファイル・システムで使用された合計領域など、管理サーバーのメトリックの詳細が示されます。

  • ドロップダウン・リストから、メトリックを表示するホストを選択します。

アラート

図5-25 「Database Server」-「Alerts」

このページには、管理サーバーのアラートが表示されます。

「Alerts」セクションには、管理サーバーに記録された、ハードウェア、ソフトウェアおよびADRにわたるアラートの詳細が表示されます。「Alert」セクションには、「Table」「Graph」の2つのビューがあります。

「Table」ビューには、アラートの説明や実行できる修正アクションなどのアラートの詳細が表形式で示されます。

  • すべてのアラートの詳細を表示するには、「Expand All」トグル・ボタンをクリックします。
  • アラートの詳細情報を表示するには、矢印をクリックします。

「Graph」ビューでは、重大度(重大や警告など)とタイプ(ステートフルやステートレスなど)によってアラートが分類されます。

  • オープン・アラートのリストを表示するには、「Show open alerts」トグル・ボタンをクリックします。このボタンはデフォルトでオンになっています。

5.3.2.7 RPM List

AHFインサイトUIがこの情報をレンダリングする方法

図5-26 RPMのリスト

RPMとノード間でのそれらの差異をページ区切りにしてリストします。

RPMとノード間でのそれらの差異をページ区切りにしてリストします。

  • RPMをフィルタするには、フィルタ・フィールドにパラメータの名前を入力します。
  • 「RPM Name」「Version」「Release」および「Arch」列は固定されたままとなります。
  • ノード間でのRPMの差異を表示するには、「Show RPM differences」トグル・ボタンをクリックします。

5.3.2.8 Database Parameters

AHFインサイトUIがこの情報をレンダリングする方法

図5-27 「Database Parameters 」-「Normal」

通常および非表示のOracle Databaseパラメータをページ区切りにしてリストします。

図5-28 「Database Parameters 」-「Hidden」

通常および非表示のOracle Databaseパラメータをページ区切りにしてリストします。

通常および非表示のOracle Databaseパラメータをページ区切りにしてリストします。このページには、「Normal」「Hidden」の2つのビューもあります。「Normal」ビューがデフォルトで表示されます。

  • パラメータをフィルタするには、フィルタ・フィールドにパラメータの名前を入力します。
  • 「Parameter」列は固定されたままとなり、複数のデータベースを横断して各パラメータのプロパティを参照できます。
  • データベースを横断して異なるプロパティを参照するには、「Show different properties across databases」トグル・ボタンをクリックします。
  • 非表示のパラメータを表示するには、「Hidden」をクリックします。

5.3.2.9 Kernel Parameters

AHFインサイトUIがこの情報をレンダリングする方法

図5-29 Kernel Parameters

カーネル・パラメータをページ区切りにしてリストします。

カーネル・パラメータをページ区切りにしてリストします。

  • パラメータをフィルタするには、フィルタ・フィールドにパラメータの名前を入力します。
  • 「Parameter」列は固定されたままとなり、複数のホスト/ノードを横断して各パラメータのプロパティを参照できます。
  • ホスト/ノードを横断して異なるプロパティを参照するには、「Show different properties across hosts/nodes」トグル・ボタンをクリックします。

5.3.2.10 Patch Information

AHFインサイトUIがこの情報をレンダリングする方法

図5-30 Patch Information

適用されたパッチに関する情報を提供します。

図5-31 「Patch Information」-「Timeline」

適用されたパッチに関する情報を提供します。

図5-32 「Patch Information」-「Components」

コンポーネントに関する情報を提供します。

どのパッチがどのホストに適用されたか、その場所(Oracle DatabaseホームまたはGridホーム)およびタイミング(タイムライン)を追跡するためのパッチのリストを提供します。パッチ適用のギャップまたは不整合は、同じホームのノード間で強調表示されます。特定のパッチによって修正が提供されるバグをリストします。バグおよび関連するパッチ情報は、対話型レポートを介して迅速に検索および表示できます。

「Patches」タブ:

  • 「Timeline」セクションで、パッチIDをダブルクリックして、どのホストにいつパッチが適用されたかを表示します。
  • フィルタ・フィールドにパッチIDを入力して、パッチの詳細をフィルタおよび表示します。
  • 「Applied Date」で、右矢印キーをクリックして、特定のパッチが対応しているバグのリストを表示します。
  • フィルタをクリアするには、「X」マークをクリックします。

「Components」タブ: パッチの適用によって影響を受けるコンポーネントとそのバージョンのページ区切りリストが表示されます。

5.3.2.11 Space Analysis

AHFインサイトUIがこの情報をレンダリングする方法

図5-33 Disk Utilization

ディスク使用率に関する情報を提供します。

図5-34 Diagnostic Space Usage

診断領域の使用状況に関する情報を提供します。

「Disk Utilization」タブ: ホストワイズ・ディレクトリ構造、ディレクトリおよびファイルによって消費される領域、および使用可能な領域をページ区切りビューで提供します。

「Diagnostic Space Usage」タブ: 診断に消費されるディスク領域をページ区切りビューで提供します。ドロップダウン・リストを使用して、収集した診断およびノード別にフィルタリングします。

関連トピック

5.3.2.12 Database Anomalies Advisor

AHFは、データベースの異常を検出し、その原因と修正処理を識別します。

データベース異常アドバイザには、ホストおよびデータベース・インスタンスにおける異常のサマリー・タイムラインが表示されます。結果をドリルダウンすると、原因と推奨される処置を理解できます。

データベース異常アドバイザとその推奨事項を表示するには、ahf analysis create --type insightsを実行し、結果のレポートを開いて「Database Anomalies Advisor」をクリックします。

図5-35 Database Anomalies Advisor


この図は、データベースの異常、その原因および推奨される処置を示しています。

関連トピック

5.3.2.13 Performance Reports

Oracle Databaseのコンテキストでのパフォーマンス・レポートは、データベース・パフォーマンスの監視および分析に使用される診断ツールです。これらのレポートは、データベース管理者(DBA)が非効率性、ボトルネック、その他のパフォーマンスの問題を特定するのに役立ちます。

図5-36 「AHF Insights」ー「Home」


「AHF Insights」ー「Home」

AWRレポート、AWR比較レポート、PerfHubレポートなど、様々なタイプのパフォーマンス・レポートが用意されています。AHFは、次のコマンドを使用して、dbperf SRDCを介してパフォーマンス・チューニングに必要な診断データを取得します:
tfactl diagcollect -srdc dbperf -database db_name

図5-37 Performance Reports


パフォーマンス・レポート

これらのレポートがどのように役立つか

これらのレポートは、DBAが次の方法でOracleデータベースの健全性と効率を維持するのに役立ちます:
  • パフォーマンス・ボトルネックの診断
  • リソース不足のSQL問合せの特定
  • システム・ワークロードおよび使用状況の傾向の監視
  • データベース・パフォーマンス・チューニングおよび最適化の支援

システムとプラットフォームの互換性

これらのパフォーマンス・レポートは、Exadata、Oracle Database Appliance (ODA)、Real Application Clusters (RAC)、単一インスタンス・データベース(SIDB)などの様々なOracleシステムで生成できます。LinuxやSolarisなど、複数のプラットフォームでもサポートされています。

AWRレポート(自動ワークロード・リポジトリ)

AWRは、データベース・パフォーマンス統計を収集、処理および格納するOracleの組込み機能です。これらの統計は、指定した時間枠におけるデータベースのパフォーマンスの詳細なレポートを生成するために使用されます。

このレポートには次の内容が含まれています:
  • CPU、メモリーおよびI/Oの使用状況の統計
  • データベース待機イベント(システムで時間が費やされる)
  • 最もリソースを消費している上位のSQL問合せ
  • インスタンス・アクティビティと全体的なワークロードのデータ
  • 索引の使用状況や表スキャンなどのオブジェクト・レベルの統計

AWRレポートは、パフォーマンス・ボトルネックの診断、リソースを大量に消費するSQL問合せ、および最適化する領域の特定に役立ちます。データベースのチューニングと効率的な実行の確保に有用です。

AWR比較レポート

AWR比較レポートを使用すると、ユーザーは2つの特定の期間の間でデータベース・パフォーマンスを比較できるため、パフォーマンス・メトリックが時間の経過とともにどのように変化したかについてのインサイトを得ることができます。

このレポートには次の内容が含まれています:
  • 待機イベント、リソース使用率(CPU、メモリーおよびI/O)、SQLパフォーマンスなどの主要なメトリックの比較
  • 2つのスナップショット間のシステム・パフォーマンスの違いの強調表示

これらのレポートは、アップグレードや構成の変更などのシステム・イベントの影響の識別や、異なるワークロードでのパフォーマンスの比較に特に役立ちます。

PerfHubレポート

PerfHubは、Oracle Cloud (Autonomous Database)の一部であり、リアルタイムのパフォーマンス診断のための対話型のグラフィカル・インタフェースを提供します。ユーザーは、ダッシュボードを介してパフォーマンス・データをビジュアル化でき、パフォーマンス・レポートの最新のアプローチが提供されます。

図5-38 パフォーマンス・ハブ・レポート


パフォーマンス・ハブ・レポート

このレポートには次の内容が含まれています:
  • CPUおよびメモリーの使用状況のトレンド
  • SQLパフォーマンス・データ
  • I/Oメトリック
  • 上位の待機およびシステム・ボトルネック

PerfHubレポートは、クラウド環境で特に有益であり、リアルタイムのインサイトを提供し、管理者がパフォーマンスの問題やボトルネックを迅速に特定するのに役立ちます。

自動ワークロード・リポジトリ・レポートおよびパフォーマンス・ハブ・アクティブ・レポートの詳細は、『Oracle® Databaseパフォーマンス・チューニング・ガイド』データベース統計の収集を参照してください。