9.6.3 oclumon chmdiag

oclumon chmdiagを使用して、サポートされているすべてのイベントおよびアクションの詳細な説明を取得したり、様々なコンポーネントから送信されたCHMDiagイベント/アクションを問い合せてHTMLまたはテキスト・レポートを生成したり、CHMDiagによって生成されたすべてのイベント/アクション・データを、指定された出力ディレクトリの場所に収集します。

9.6.3.1 oclumon chmdiag description

oclumon chmdiag descriptionコマンドを使用して、サポートされているすべてのイベントおよびアクションの詳細な説明を取得します。

構文

oclumon chmdiag description 
[-h] 
[-f {text,html} | --format {text,html}] 
[--outdir OUTDIR]

パラメータ

表9-148 oclumon chmdiag descriptionコマンドのパラメータ

パラメータ 説明

-f {text,html} | --format {text,html}

テキストまたはHTML形式でレポートを生成する場合に指定します。HTML形式でレポートが必要な場合は、--outdirを指定する必要があります。

HTMLレポートはインタラクティブなHTMLページであり、データの容易なナビゲーションとフィルタリングをサポートしています。イベントまたはアクションを説明する組込みのヘルプもあります。

--outdir OUTDIR

説明データ(text/html)が書き込まれるディレクトリの場所を指定します。

9.6.3.2 oclumon chmdiag query

oclumon chmdiag queryコマンドを使用して、様々なコンポーネントによって送信されたCHMDiagイベントまたはアクションを問い合せ、HTMLまたはテキスト・レポートを生成します。

構文

oclumon chmdiag query 
[-h] 
[-f {text,html} | --format {text,html}]
[--outdir OUTDIR] 
[--summary] 
[-s S] 
[-e E] 
[--last LAST] 
[--evtids EVTIDS [EVTIDS,...]] 
[--actids ACTIDS [ACTIDS,...]] 
[--compids COMPIDS [COMPIDS,...]]
[--inputdir INPUTDIR] 
[--logdir LOGDIR]

パラメータ

表9-149 oclumon chmdiag queryコマンドのパラメータ

パラメータ 説明

-f {text,html} | --format {text,html}

テキストまたはHTML形式でレポートを生成する場合に指定します。HTML形式でレポートが必要な場合は、--outdirを指定する必要があります。

HTMLレポートはインタラクティブなHTMLページであり、データの容易なナビゲーションとフィルタリングをサポートしています。イベントまたはアクションを説明する組込みのヘルプもあります。

--outdir OUTDIR

問合せデータ・レポート(text/html)が書き込まれるディレクトリの場所を指定します。

--summary

問合せ結果のサマリーのみを表示するように指定します。

-s S

問合せの開始タイムスタンプをYYYY-MM-DDTHH24:MI:SS-z形式で指定します。

-e E

問合せの終了タイムスタンプをYYYY-MM-DDTHH24:MI:SS-z形式で指定します。

--last LAST

特定の期間のログを問い合せるように指定します。期間はnd|h|m|sとして指定できます。

説明:
  • dは日数
  • hは時間数
  • mは分数
  • sは秒数
  • nは浮動小数点数

たとえば、--last 1d2h3m1sなどです。

--evtids EVTIDS

指定したイベントIDのイベントのみを問い合せるように指定します。

--actids ACTIDS

指定したアクションIDのアクションのみを問い合せるように指定します。

--compids COMPIDS

指定したコンポーネント・セットによって生成されたすべてのイベントまたはアクションを問い合せるように指定します。

--inputdir INPUTDIR

chmdiagログ・ファイルを含むディレクトリの絶対パスを指定します。

--logdir LOGDIR

ディレクトリの絶対パスを指定します。これにはスクリプト実行ログが含まれます。

アクション・ステータスは次のいずれかです:
  • Succeeded: アクションは成功のリターン・コードで完了しました。
  • Failed: アクションは成功以外のリターン・コードを返しました
  • NotRunExceededMaxLimit: このアクションで許可される同時実行の最大数を超えたため、アクションは実行されませんでした。
  • Purged: アクションの結果はパージされました。つまり、このアクションIDに設定された保存ポリシーに基づいて結果がリサイクルされました。
  • ExceededMaxRunTime: このアクションは設定された最大実行時間内に完了しなかったため、強制終了されました。コマンドによって生成される出力はすべて、cmd.outファイルに取得されます。

例9-130 oclumon chmdiag query

oclumon chmdiag query -f html --outdir /outdir/path/
oclumon chmdiag query --last 1h30m
oclumon chmdiag query -s 2018-06-20T10:30:00 -e 2018-06-20T11:30:00

9.6.3.3 oclumon chmdiag collect

oclumon chmdiag collectコマンドを使用して、CHMDiagで生成されたすべてのイベントまたはアクションのデータを、指定の出力ディレクトリの場所に収集します。このコマンドは主に、Oracle Trace File Analyzerで使用され、問題のあるウィンドウ内にあるすべてのイベントまたはアクションを収集します。

構文

oclumon chmdiag collect 
[-h] 
[--outdir OUTDIR] 
[--gzip] 
[-s S] 
[-e E] 
[--last LAST] 
[--evtids EVTIDS [EVTIDS,...]] 
[--actids ACTIDS [ACTIDS,...]] 
[--compids COMPIDS [COMPIDS,...]] 
[--inputdir INPUTDIR]
[--logdir LOGDIR]

パラメータ

表9-150 oclumon chmdiag collectコマンドのパラメータ

パラメータ 説明

--outdir OUTDIR

収集したデータが書き込まれるディレクトリの場所を指定します。

-gzip

出力ディレクトリ・データをgzipファイルに圧縮するように指定します。

-s S

コレクションの開始タイムスタンプをYYYY-MM-DDTHH24:MI:SS-z形式で指定します。

-e E

コレクションの終了タイムスタンプをYYYY-MM-DDTHH24:MI:SS-z形式で指定します。

--last LAST

特定の期間のログを収集するように指定します。期間はnd|h|m|sとして指定できます。

説明:
  • dは日数
  • hは時間数
  • mは分数
  • sは秒数
  • nは浮動小数点数

たとえば、--last 1d2h3m1sなどです。

--evtids EVTIDS

指定したイベントIDのイベントのみを収集するように指定します。

--actids ACTIDS

指定したアクションIDのアクションのみを収集するように指定します。

--compids COMPIDS

指定したコンポーネント・セットによって生成されたすべてのイベントまたはアクションを収集するように指定します。

--inputdir INPUTDIR

chmdiagログ・ファイルを含むディレクトリの絶対パスを指定します。

--logdir LOGDIR

ディレクトリの絶対パスを指定します。これにはスクリプト実行ログが含まれます。

例9-131 oclumon chmdiag collect

oclumon chmdiag collect --outdir /outdir/path/
oclumon chmdiag collect --last 1.5h --outdir /outdir/path/