8 バックアップ・コンテナの管理

この章では、Oracle Secure Backupを使用してテープ、テープ・デバイス、ディスク・プールおよびクラウド・ストレージ・デバイスを管理する方法について説明します。

この章の内容は次のとおりです。

バックアップ・コンテナの管理の概要

管理ドメインの構成時に、管理ドメインのデバイスとしてメディア・サーバーに接続されるバックアップ・コンテナを構成します。これには、テープ・デバイスとディスク・プールが含まれます。テープ・ドライブへのボリュームのマウント、ライブラリ・インベントリの更新、ボリュームのインポート、ディスク・プール使用状況の監視、テープ・デバイスの予約、ディスク・プール上の期限切れになったバックアップ・イメージ・インスタンスの削除などのタスクを実行することによって、これらの構成済バックアップ・コンテナを管理できます。

テープ・ドライブの管理

この項では、テープ・ドライブのプロパティを表示する方法と、テープ・ドライブのボリュームをマウントまたはアンマウントする方法を説明します。

この項には次のトピックが含まれます:

テープ・ドライブ・プロパティの表示

この項では、テープ・ドライブのプロパティを表示する方法について説明します。

テープ・ドライブ・プロパティを表示するには:

  1. Oracle Secure Backup Webツール・ホームページの表示のステップに従います。

  2. 「管理」をクリックします。

  3. 「管理」ページの「デバイス」で、「ライブラリ」をクリックします。

  4. 「ライブラリ」ページの「デバイス」リストでテープ・ドライブを選択します。

  5. 「プロパティの表示」をクリックします。

    Oracle Secure Backup Webツールによって、選択したテープ・ドライブのプロパティがページに表示されます。

  6. 「閉じる」をクリックして「ライブラリ」ページに戻ります。

テープ・ドライブのボリュームのマウント

この項では、テープ・ドライブにボリュームをマウントおよびアンマウントする方法について説明します。ボリュームは、LTO5テープ・ドライブなど、1単位のメディアを表します。マウント・モードは、テープ・ドライブに物理的にロードされたボリュームをOracle Secure Backupで使用する方法を指します。

テープ・ドライブでボリュームをマウントまたはアンマウントするには:

  1. Oracle Secure Backup Webツール・ホームページの表示のステップに従います。

  2. 「管理」をクリックします。

  3. 「管理」ページの「ドライブ」をクリックします。

    「テープ・ドライブ」ページが表示されます。このページには、すべてのデータセット・ファイルおよびデータセット・ディレクトリがリスト表示されます。このページを使用して、ボリュームのマウントおよびアンマウントができます。

  4. ドライブのリストからテープ・ドライブを選択します。

    Oracle Secure Backup Webツールによって、メディア・サーバーに接続されているすべてのテープ・ドライブの名前が表示されます。テープ・ドライブのステータスは、次の値のいずれかです。

    • サービス中

      テープ・ドライブがOracle Secure Backupで論理的に使用可能です。

    • サービス中ではありません

      テープ・ドライブがOracle Secure Backupで論理的に使用可能ではありません。

    • アンマウント

      テープ・ドライブがアンマウントされています。

    • マウント

      テープ・ドライブがマウントされています。

  5. 表示される「マウント・オプション」からマウント・オプションを選択します。

    これらのオプションを使用すると、ボリュームを論理的にマウントできます。ボリュームがマウントされると、特定のボリュームが使用可能であることがobscheduledデーモンに通知されます。その後で、ボリュームの使用モードを設定できます。

    次のマウント・オプションが指定できます。

    • 読取り

      このオプションは、このボリュームを読取り専用で使用するようにスケジューラに指示する場合に指定します。

    • 書込み

      このオプションは、追加のバックアップをそのボリュームの最後に追加できることをスケジューラに指示する場合に指定します。

    • 上書き

      このオプションは、ボリュームをテープ・ドライブに自動的にマウントし、ボリュームの既存のコンテンツが上書きされるようにテープの先頭に位置を合せる場合に指定します。このオプションを使用すると、期限切れになっていないボリュームを上書きする権限を付与することになります。期限切れになっていないボリュームは、有効期限ポリシーに従って上書きの対象となりません。

      注意:

      このモードは、期限切れになっていないボリュームの上書きを認可または必要とする場合にのみ使用します。

  6. 必要に応じて、マウントおよびアンマウントのオプション・グループから次のオプションのいずれかを選択します。

    • アンマウント

      このオプションは、リクエストされたマウント操作を試行する前に、選択されたテープ・ドライブでアンマウント操作を実行する場合に選択します。

    • 巻戻しなし

      このオプションは、Oracle Secure Backupによるテープへの書込みが終了したときに、テープを巻き戻さないことを指定する場合に選択します。Oracle Secure Backupは、次のバックアップ・イメージを書き込む位置にとどまります。

  7. 「マウント」をクリックしてボリュームをマウントします。

    Oracle Secure Backup Webツールによって、ステータス領域にテープ・ドライブ名およびボリュームIDが表示されます。

  8. 「アンマウント」をクリックしてボリュームをアンマウントします。

    ボリュームがアンマウントされると、特定のボリュームが使用できなくなったことがobscheduledデーモンに通知されます。

関連項目:

ボリュームの自動アンロード

Oracle Secure Backupでは、バックアップまたはリストア操作の後でボリュームがアイドルになってから指定の時間が経過すると、ボリュームをテープ・ドライブから自動的にアンロードすることができます。ボリュームの自動アンロードにより、主に次の2つのデメリットを解消することができます。

  • 電動テープ・ドライブでロードを続行すると、ボリュームの信頼性に影響を及ぼします。

  • exportvolコマンドはロード済テープ・ドライブに問合せを行わないため、アイドル・ボリュームがエクスポートされません。

ボリュームがアイドルになってからアンロードされるまでの時間は、グローバル・ポリシーmaxdriveidletimeによって制御されます。デフォルト値は5分ですが、0秒から24時間まで変更できます。maxdriveidletimeforeverに設定し、アイドル・ボリュームが自動的にアンロードされないようにすることもできます。

関連項目:

maxdriveidletimeポリシーの詳細は、『Oracle Secure Backupリファレンス』を参照してください。

ボリュームが自動的にアンロードされるのは、バックアップまたはリストア操作の後だけです。ボリュームをテープ・ドライブに手動でロードした場合、自動的にはアンロードされません。

アンロード操作が正常に終了すると、Oracle Secure Backupによって正常終了のメッセージがobservicedログに書き込まれます。正常終了のメッセージには、ボリュームがアンロードされたテープ・ドライブの名前が含まれます。なんらかの理由でボリュームをアンロードできない場合は、Oracle Secure Backupによってエラー・メッセージがobservicedログに書き込まれます。

テープ・ライブラリの管理

この項では、テープ・ライブラリのプロパティを表示し、テープ・ライブラリの操作(ライブラリへのボリュームのインポート、ボリュームのラベリング、ボリュームのロード、およびその他の表8-1で説明する操作)を制御する方法を説明します。

この項の内容は次のとおりです。

「ライブラリ」ページの表示

「ライブラリ」ページを表示するには:

  1. Oracle Secure Backup Webツール・ホームページの表示のステップに従います。
  2. 「管理」をクリックします。
  3. 「管理」ページの「デバイス」で、「ライブラリ」をクリックします。

    「ライブラリ」ページが、図8-1に示すように表示されます。このページには、管理ドメイン内のテープ・ライブラリがリスト表示されます。すべてのテープ・ライブラリ構成タスクが、このページまたはリンク表示されているページで実行できます。

    図8-1 「ライブラリ」ページ

    図8-1の説明が続きます
    「図8-1 「ライブラリ」ページ」の説明

ライブラリ・プロパティの表示

この項では、テープ・ライブラリのプロパティを表示する方法について説明します。

テープ・ライブラリ・プロパティを表示するには:

  1. 「ライブラリ」ページの表示のステップを実行します。

  2. 「ライブラリ」ページの「デバイス」リストでテープ・ライブラリを選択します。

  3. 「プロパティの表示」をクリックします。

    Oracle Secure Backup Webツールによって、選択したテープ・ライブラリのプロパティがページに表示されます。

  4. 「閉じる」をクリックして「ライブラリ」ページに戻ります。

ライブラリ・ボリュームの表示

この項では、テープ・ライブラリのボリューム・リストを表示する方法について説明します。

テープ・ライブラリのボリュームを表示するには:

  1. 「ライブラリ」ページの表示のステップを実行します。

  2. 「ライブラリ」ページの「デバイス」リストでテープ・ライブラリを選択します。

  3. 「ボリュームのリスト表示」をクリックします。

    Oracle Secure Backup Webツールによって、選択したテープ・ライブラリのボリュームがページに表示されます。

  4. 「閉じる」をクリックして「ライブラリ」ページに戻ります。

ライブラリ・コマンドの実行

「管理」>「ライブラリ」ページで、管理ドメイン内のテープ・ライブラリをリスト表示できます。すべてのテープ・ライブラリ構成タスクが、このページまたはリンク表示されているページで実行できます。

テープ・ライブラリまたはテープ・ドライブを管理するには:

  1. 「ライブラリ」ページの表示のステップを実行します。

  2. 「デバイス」リストでテープ・ライブラリまたはドライブを選択します。

  3. 表8-1に示すライブラリ・コマンド・メニューからいずれかのコマンドを選択します。表の最後の列は、obtoolコマンドライン・インタフェースの対応するコマンドを示します。

    ノート:

    コマンドに応じて、テープ・ライブラリまたはドライブを指定します。ただし、ライブラリに適用されるコマンドの場合、オプションでテープ・ドライブを指定できます。これは、テープ・ドライブを指定すると、ドライブが存在するテープ・ライブラリが必ず暗示されるためです。

    表8-1 ライブラリ・コマンド

    メニュー・コマンド 適用先 説明 セクション obtoolコマンド

    インベントリ

    ライブラリまたはドライブ

    現行のライブラリ・インベントリ表示を更新し、選択されたライブラリの物理的なインベントリを強制実行できるようにします。

    インベントリの更新

    inventory

    ボリュームをインポート

    ライブラリまたはドライブ

    ライブラリのインポート/エクスポート・メカニズムから記憶域要素に1つ以上のボリュームを移動します。

    ボリュームのインポート

    importvol

    ボリュームをエクスポート

    ライブラリまたはドライブ

    ライブラリから削除するために、1つ以上のボリュームをインポート/エクスポート・メカニズムに移動します。

    ボリュームのエクスポート

    exportvol

    ボリュームを挿入

    ライブラリまたはドライブ

    ボリュームがライブラリに手動で挿入されたことをOracle Secure Backupに通知します。挿入先および挿入したボリュームのタイプを指定できます。

    ボリュームの挿入

    insertvol

    ボリュームを抽出

    ライブラリまたはドライブ

    ボリュームがライブラリから手動で削除されたことをOracle Secure Backupに通知します。抽出するボリュームのソースを指定できます。

    ボリュームの抽出

    extractvol

    ボリュームを移動

    ライブラリまたはドライブ

    占有されている記憶域要素から空き記憶域要素またはインポート/エクスポート要素にテープを移動します。テープの移動元および移動先となる場所を指定できます。

    ボリュームの移動

    movevol

    ドアをオープン

    ライブラリ

    テープ・ライブラリのインポート/エクスポート・ドアをオープンします。このコマンドをサポートしているライブラリに対してのみ機能します。

    ドアのオープン

    opendoor

    ドアをクローズ

    ライブラリ

    ライブラリの場合に、インポート/エクスポート・ドアをクローズします。このコマンドをサポートしているライブラリに対してのみ機能します。

    ドアのクローズ

    closedoor

    ボリュームを識別

    ドライブ

    選択されたボリュームをロードし、ボリューム・ラベルを読み取って元の記憶域要素にボリュームを返却します。

    ボリュームの識別

    identifyvol

    ボリュームをロード

    ドライブ

    指定された記憶域要素から選択されたドライブにボリュームを移動します。

    ボリュームのロード

    loadvol

    ボリュームをアンロード

    ドライブ

    選択されたドライブから指定された記憶域要素にテープを移動します。

    ボリュームのアンロード

    unloadvol

    ボリュームをラベル付け

    ドライブ

    選択されたボリュームをロードし、物理的にラベルを付けます。Oracle Secure Backupは、カタログおよびインベントリ表示を更新します。

    ボリュームのラベル付け

    labelvol

    ボリュームのラベル付けを解除

    ドライブ

    選択されたボリュームをロードし、Oracle Secure Backupのボリューム・ラベルおよびバックアップ・データを物理的に削除します。

    ボリュームのラベル付けの解除

    unlabelvol

    クリーン

    ドライブ

    選択されたテープ・ドライブでクリーニングを実行するようにリクエストします。

    テープ・ドライブのクリーニング

    clean

    流用

    ドライブ

    選択されたドライブを流用します。

    テープ・ドライブの流用

    borrowdev

    返却

    ドライブ

    現在流用されているドライブを返却します。

    テープ・ドライブの返却

    returndev

    ボリュームを再利用

    ドライブ

    選択されたボリュームをロードし、再利用できるように再度ラベルを付けます。

    ボリュームの再利用

    reusevol

  4. 「適用」をクリックして選択内容を確定します。

    Oracle Secure Backup Webツールによって、指定したばかりのコマンド固有のオプションがページに表示されます。詳細は、関連項目を参照してください。

インベントリの更新

このコマンドは、現行のテープ・ライブラリ・インベントリを更新し、選択されたテープ・ライブラリの物理的なインベントリを強制実行できるようにします。

インベントリを更新するには:

  1. 「ライブラリ」ページの表示のステップを実行します。

  2. 「ライブラリ」ページの「デバイス」リストでテープ・ライブラリまたはテープ・ドライブを選択します。

  3. ライブラリ・コマンド・リストから、インベントリ(ライブラリ|ドライブ)を選択し、「適用」をクリックします。

    別のページが表示されます。

  4. 必要に応じて、「強制」オプションを選択してインベントリを強制実行します。キャッシュから読み取るかわりに、テープ・ライブラリはすべてのテープ・ライブラリ要素を物理的にスキャンしてインベントリを更新します。

  5. 必要に応じて、「記憶域要素の範囲」フィールドにインベントリ対象の記憶域要素の範囲を入力します。記憶域要素を指定しない場合は、インベントリの更新ですべての記憶域要素が対象となります。

    記憶域要素の範囲を指定するかどうかにかかわらず、データ転送要素(DTE)およびインポート/エクスポート要素(IEE)はインベントリの更新に含まれます。

  6. 「適用」「OK」または「取消」をクリックします。

ボリュームのインポート

このコマンドは、テープ・ライブラリのインポート/エクスポート・メカニズムから記憶域要素に1つのボリュームを移動します。

ボリュームをインポートするには:

  1. 「ライブラリ」ページの表示のステップを実行します。

  2. 「ライブラリ」ページの「デバイス」リストでテープ・ライブラリまたはテープ・ドライブを選択します。

  3. ライブラリ・コマンド・リストから、「ボリュームをインポート(ライブラリ|ドライブ)」を選択します。

  4. 「適用」をクリックして選択内容を確定します。

  5. 「オプション」グループで、次のオプションのいずれかを選択します。

    • 識別

      このオプションは、各ボリュームで最初のボリューム・ラベルを読み取る場合に選択します。このオプションは、ボリュームの識別で説明している操作に相当します。このオプションには、テープ・ドライブの指定が必要です。

    • インポート

      このオプションは、各ボリュームですべてのバックアップ・イメージ・ラベルを読み取る場合に選択します。別の管理ドメインからボリュームをインポートする場合またはテープ上でどのバックアップ・セクションと各ファイル番号が関連付けられているかについての情報が必要な場合に、このオプションを使用できます。このオプションには、テープ・ドライブの指定が必要です。

      「インポート」は、ボリュームに格納されているファイルをカタログ化しません。

    • ラベル付けの解除

      このオプションは、インポートされる各ボリュームのラベル付けを解除する場合に選択します。

      ノート:

      選択したテープ・ライブラリに有効化された機能しているバーコード・リーダーがある場合、ラベル付けの解除オプションは指定できません。詳細は、『Oracle Secure Backupリファレンス』を参照してください。

  6. IEE範囲フィールドに、インポートするボリュームを含むインポート/エクスポート要素の範囲を入力します。

  7. 「適用」「OK」または「取消」をクリックします。

ボリュームのエクスポート

このコマンドは、テープ・ライブラリから削除するために、1つ以上のボリュームをインポート/エクスポート・メカニズムに移動します。

ボリュームをエクスポートするには:

  1. 「ライブラリ」ページの表示のステップを実行します。

  2. 「ライブラリ」ページの「デバイス」リストでテープ・ライブラリまたはテープ・ドライブを選択します。

  3. ライブラリ・コマンド・リストから、「ボリュームをエクスポート(ライブラリ|ドライブ)」を選択します。

  4. 「適用」をクリックして選択内容を確定します。

  5. 次のいずれかの方法で、エクスポートするボリュームを指定します。

    • ボリューム指定フィールドに、エクスポートする各ボリュームのボリュームIDまたはバーコードを入力します。

    • 「記憶域要素の範囲」フィールドに、記憶域要素の番号または記憶域要素の範囲を入力します。たとえば、1-20と入力します。

  6. 「適用」「OK」または「取消」をクリックします。

ボリュームの挿入

このコマンドは、ボリュームがテープ・ライブラリの指定された挿入先に手動で挿入されたことをOracle Secure Backupに通知し、挿入されたボリュームのプロパティを指定します。

ボリュームを挿入するには:

  1. 「ライブラリ」ページの表示のステップを実行します。

  2. 「ライブラリ」ページの「デバイス」リストでテープ・ライブラリまたはテープ・ドライブを選択します。

  3. ライブラリ・コマンド・リストから、「ボリュームを挿入(ライブラリ|ドライブ)」を選択します。

  4. 「適用」をクリックして選択内容を確定します。

  5. 把握しているボリュームIDまたはバーコードを指定してボリュームを挿入した場合は、ボリューム指定ボックスから次のオプションのいずれかを選択します。

    • ボリュームID

      テープのボリュームIDを入力します。

    • バーコード

      テープのバーコード値を入力します。

      ノート:

      ボリュームのボリュームIDまたはバーコードが不明な場合は、このフィールドを空白のままにし、ステップ6で「ラベル付けの解除」「不明」または「クリーン」を選択します。

  6. 「記憶域要素」フィールドに、挿入したボリュームの記憶域要素の番号を入力します。

  7. 「ボリュームを挿入」オプション・グループから次のオプションのいずれかを選択します。

    • (vol-spec)

      このオプションは、ボリューム指定(vol-spec)グループで「ボリュームID」または「バーコード」を選択した場合に選択します。

    • ラベル付けの解除

      このオプションは、テープのラベル付けが解除されている場合またはテープが新しいボリュームの場合に選択します。

    • 不明

      このオプションは、テープの形式が不明な場合に選択します。

    • クリーン

      このオプションは、テープがクリーニング・テープの場合に選択します。指定した挿入先の記憶域要素にクリーニング・テープを挿入したことを確認してください。次のオプションの値を入力します。

      • 使用回数

        クリーニング・テープを使用した回数を入力します。

      • 最大使用回数

        クリーニング・テープを使用できる最大回数を入力します。

    ノート:

    選択したテープ・ライブラリに有効化された機能しているバーコード・リーダーがある場合、vol-specまたはラベル付けの解除オプションは指定できません。詳細は、『Oracle Secure Backupリファレンス』を参照してください。

  8. 「適用」「OK」または「取消」をクリックします。

ボリュームの抽出

このコマンドは、ボリュームがテープ・ライブラリから手動で取り出されたことをOracle Secure Backupに通知します。抽出するボリュームのソースを指定します。

ボリュームを抽出するには:

  1. 「ライブラリ」ページの表示のステップを実行します。

  2. 「ライブラリ」ページの「デバイス」リストでテープ・ライブラリまたはテープ・ドライブを選択します。

  3. ライブラリ・コマンド・リストから、「ボリュームを抽出(ライブラリ|ドライブ)」を選択します。

  4. 「適用」をクリックして選択内容を確定します。

  5. 次のいずれかの方法で、抽出するボリュームを指定します。

    • ボリューム指定

      このオプションは、ボリュームIDまたはバーコードによって抽出ボリュームを指定する場合に選択します。次のオプションのいずれかを選択します。

      • ボリュームID

        このオプションを選択し、抽出したテープのボリュームIDを入力します。

      • バーコード

        このオプションを選択し、抽出したテープのバーコード値を入力します。

    • 記憶域要素の範囲

      このオプションは、抽出ボリュームを含む記憶域要素の範囲を指定する場合に選択します。テキスト・フィールドに、要素の範囲を入力します。たとえば、1-20と入力します。

  6. 「適用」「OK」または「取消」をクリックします。

ボリュームの移動

このコマンドは、占有されている記憶域要素から空き記憶域要素にテープを移動します。たとえば、記憶域要素1からインポート/エクスポート要素2にテープを移動できます。

ボリュームを移動するには:

  1. 「ライブラリ」ページの表示のステップを実行します。

  2. 「ライブラリ」ページの「デバイス」リストでテープ・ライブラリまたはテープ・ドライブを選択します。

  3. ライブラリ・コマンド・リストから、「ボリュームを移動(ライブラリ|ドライブ)」を選択します。

  4. 「適用」をクリックして選択内容を確定します。

  5. 次のいずれかの方法で、移動するボリュームを指定します。

    • ボリューム指定

      このオプションは、ボリュームIDまたはバーコードによってボリュームを指定する場合に選択します。次のオプションのいずれかを選択します。

      • ボリュームID

        移動するテープのボリュームIDを入力します。

      • バーコード

        移動するテープのバーコード値を入力します。

    • 要素指定

      このオプションは、移動するボリュームを含むスロットを指定する場合に選択します。テキスト・フィールドに、記憶域要素の番号を入力します。たとえば、1と入力します。

  6. 要素指定フィールドに、ボリュームの移動先となるスロットを入力します。たとえば、iee2と入力します。

  7. 「適用」「OK」または「取消」をクリックします。

ドアのオープン

このコマンドは、テープ・ライブラリのインポート/エクスポート・ドアをオープンします。

インポート/エクスポート・ドアをオープンするには:

  1. 「ライブラリ」ページの表示のステップを実行します。

  2. 「ライブラリ」ページの「デバイス」リストでテープ・ライブラリを選択します。

  3. ライブラリ・コマンド・リストから、ドアのオープン(ライブラリ)を選択します。

  4. 「適用」「OK」または「取消」をクリックします。

ドアのクローズ

このコマンドは、テープ・ライブラリのインポート/エクスポート・ドアをクローズします。

インポート/エクスポート・ドアをクローズするには:

  1. 「ライブラリ」ページの表示のステップを実行します。

  2. 「ライブラリ」ページの「デバイス」リストでテープ・ライブラリを選択します。

  3. ライブラリ・コマンド・リストから、ドアのクローズ(ライブラリ)を選択します。

  4. 「適用」「OK」または「取消」をクリックします。

ボリュームの識別

このコマンドは、選択されたボリュームをロードし、各ボリューム・ラベルを読み取って元の記憶域要素にボリュームを返却します。このコマンドを使用して、占有されているテープ・ライブラリ・スロットの状態を確認し、それに応じてテープ・ライブラリ・インベントリを更新できます。

ボリュームを識別するには:

  1. 「ライブラリ」ページの表示のステップを実行します。

  2. 「ライブラリ」ページの「デバイス」リストでテープ・ドライブを選択します。

  3. ライブラリ・コマンド・リストから、「ボリュームを識別(ドライブ)」を選択します。

  4. 「適用」をクリックして選択内容を確定します。

  5. 「ドライブ」リストで、ボリュームの識別に使用するテープ・ドライブを選択します。

  6. 「インポート」オプションを選択して、各ボリュームですべてのバックアップ・イメージ・ラベルを読み取ります。別の管理ドメインからボリュームをインポートする場合またはテープ上でどのバックアップ・セクションと各ファイル番号が関連付けられているかについての情報が必要な場合に、このオプションを使用できます。このオプションには、テープ・ドライブの指定が必要です。

    「インポート」は、ボリュームに格納されているファイルをカタログ化しません。

  7. 「記憶域要素の範囲」フィールドに、識別するボリュームの記憶域要素の範囲を入力します。たとえば、1-20と入力します。

  8. 「適用」「OK」または「取消」をクリックします。

ボリュームのロード

このコマンドは、指定された記憶域要素から選択されたテープ・ドライブにボリュームを移動します。

ボリュームをテープ・ドライブにロードするには:

  1. 「ライブラリ」ページの表示のステップを実行します。

  2. 「ライブラリ」ページの「デバイス」リストでテープ・ドライブを選択します。

  3. ライブラリ・コマンド・リストから、「ボリュームをロード(ドライブ)」を選択します。

  4. 「ドライブ」リストで、ロードするボリュームを含むテープ・ドライブを選択します。

  5. 「適用」をクリックして選択内容を確定します。

  6. 次のいずれかの方法で、ロードするボリュームを指定します。

    • ボリューム指定

      このオプションは、ボリュームIDまたはバーコードによってボリュームを指定する場合に選択します。次のオプションのいずれかを選択します。

      • ボリュームID

        ロードするテープのボリュームIDを入力します。

      • バーコード

        ロードするテープのバーコード値を入力します。

    • 要素指定

      このオプションは、ロードするボリュームを含むスロットを指定する場合に選択します。テキスト・フィールドに、記憶域要素の番号を入力します。たとえば、1と入力します。

  7. 必要に応じて、ボリュームのロード・オプション・グループから次のオプションのいずれかを選択します。

    • マウント(オプション)

      マウント・モードは、テープ・ドライブに物理的にロードされたボリュームをスケジュール・システムで使用する方法を指します。有効値は次のとおりです。

      • 読取り

        このオプションは、このボリュームを読取り専用で使用するようにスケジューラに指示する場合に選択します。

      • 書込み

        このオプションは、バックアップをボリュームの最後に追加できることをスケジューラに指示する場合に選択します。

      • 上書き

        このオプションは、ボリュームをテープ・デバイスに自動的にマウントし、ボリュームの既存のコンテンツが上書きされるようにテープの先頭に位置を合せる場合に選択します。このオプションを使用すると、期限切れになっていないボリュームを上書きする権限を付与することになります。

    • 必要な場合はロード

      このオプションは、まだテープ・ドライブにロードされていない場合にのみ、ボリュームをロードするときに選択します。

  8. 「適用」「OK」または「取消」をクリックします。

ボリュームのアンロード

このコマンドは、選択されたテープ・ドライブから指定された要素にテープを移動します。

ボリュームをアンロードするには:

  1. 「ライブラリ」ページの表示のステップを実行します。

  2. 「ライブラリ」ページの「デバイス」リストでテープ・ドライブを選択します。

  3. ライブラリ・コマンド・リストから、「ボリュームをアンロード(ドライブ)」を選択します。

  4. 「適用」をクリックして選択内容を確定します。

  5. 「ドライブ」リストで、ロードするボリュームを含むテープ・ドライブを選択します。

  6. ソース要素アドレス・フィールドに、ボリュームの移動先となる要素を入力します。たとえば、1と入力します。

  7. 「適用」「OK」または「取消」をクリックします。

ボリュームのラベル付け

このコマンドは、選択されたボリュームをロードし、ボリューム・ラベルをそれらのボリュームに書き込みます。このコマンドにより、選択されたボリューム上の既存のデータはすべて消去されます。

ボリュームにラベルを付けるには:

  1. 「ライブラリ」ページの表示のステップを実行します。

  2. 「ライブラリ」ページの「デバイス」リストでテープ・ドライブを選択します。

  3. ライブラリ・コマンド・リストから、「ボリュームをラベル付け(ドライブ)」を選択します。

  4. 「適用」をクリックして選択内容を確定します。

  5. 「ドライブ」リストで、ボリュームのロード先となるテープ・ドライブを選択します。

  6. 必要に応じて、「強制」オプションを選択してボリュームのラベル付けを強制実行します。このオプションを選択すると、ラベル付け操作の完了を妨げる条件はすべて無視されます。このオプションにより、現在先に実行する必要があるボリュームのラベル付けの解除のステップを実行しなくても、期限切れになっていないボリュームあるいはバーコードの不適切な手動入力を上書きできるようになります。

  7. 「バーコード」オプションを選択し、ボリュームのバーコードを入力します。

  8. 「記憶域要素の範囲」フィールドに記憶域要素の範囲を入力します。たとえば、1-3と入力します。

  9. 「適用」「OK」または「取消」をクリックします。

ボリュームのラベル付けの解除

このコマンドは、選択されたボリュームをロードし、物理的にラベル付けを解除します。

ボリュームのラベル付けを解除するには:

  1. 「ライブラリ」ページの表示のステップを実行します。

  2. 「ライブラリ」ページの「デバイス」リストでテープ・ドライブを選択します。

  3. ライブラリ・コマンド・リストから、「ボリュームのラベル付けを解除(ドライブ)」を選択します。

  4. 「適用」をクリックして選択内容を確定します。

  5. 「ドライブ」リストで、ボリュームのロード先となるテープ・ドライブを選択します。

  6. 「強制」を選択して、時間管理のボリュームでは有効期限を、コンテンツ管理のボリュームでは含まれるバックアップ・ピースそれぞれの削除ステータスを無視します。「強制」を選択せず、ボリュームが期限切れになっていない場合は、ラベル付けの解除操作は失敗します。

  7. 「記憶域要素の範囲」フィールドに、記憶域要素の範囲を入力します。たとえば、1-3と入力します。

  8. 「適用」「OK」または「取消」をクリックします。

テープ・ドライブのクリーニング

このコマンドは、テープ・ドライブで手動のクリーニングを実行するようにリクエストできるようにします。

テープ・ドライブをクリーニングするには:

  1. 「ライブラリ」ページの表示のステップを実行します。

  2. 「ライブラリ」ページの「デバイス」リストでテープ・ドライブを選択します。

  3. ライブラリ・コマンド・リストから、「クリーニング(ドライブ)」を選択します。

  4. 「適用」をクリックして選択内容を確定します。

  5. 「ドライブ」リストで、クリーニング・テープのロード先となるテープ・ドライブを選択します。

  6. 「強制」を選択して、テープ・ドライブのクリーニングを強制実行します。テープ・ドライブにロードされたテープがある場合にこのオプションを選択すると、テープのアンロード、クリーニング・テープのロード、テープ・ドライブのクリーニング、最初にテープ・ドライブにあったテープの再ロードが順に行われます。

  7. ソース要素アドレス・フィールドに、クリーニング・テープを含む記憶域要素の要素アドレスを入力します。

  8. 「適用」「OK」または「取消」をクリックします。

テープ・ドライブの流用

このコマンドは、テープ・ドライブを流用できるようにします。ユーザーは、デバイスの管理およびデバイスの状態変更(manage devices and change device state)権限を持つユーザー・クラスに属している必要があります。

バックアップまたはリストア操作で支援リクエストがあった場合にテープ・ドライブを流用できます。テープ・ドライブを一時的に流用すると、リクエスト・ジョブによって作成されたテープ・デバイス予約が無視され、任意のテープ・ライブラリまたはドライブ・コマンドを実行できるようになります。後で、テープ・ドライブを返却してジョブを再開できます。

テープ・ドライブを流用するには:

  1. 「ライブラリ」ページの表示のステップを実行します。

  2. 「ライブラリ」ページの「デバイス」リストでテープ・ドライブを選択します。

  3. ライブラリ・コマンド・リストから、「流用(ドライブ)」を選択します。

  4. 「ドライブ」リストで、流用するテープ・ドライブを選択します。

  5. 「適用」「OK」または「取消」をクリックします。

テープ・ドライブの返却

テープ・ドライブを流用したら、後でドライブを返却します。

流用したテープ・ドライブを返却するには:

  1. 「ライブラリ」ページの表示のステップを実行します。

  2. 「ライブラリ」ページの「デバイス」リストでテープ・ドライブを選択します。

  3. ライブラリ・コマンド・リストから、「デバイスを返却(ドライブ)」を選択します。

  4. 「ドライブ」リストで、返却するテープ・ドライブを選択します。

  5. 「適用」「OK」または「取消」をクリックします。

ボリュームの再利用

このコマンドは、選択されたボリュームをロードし、そのすべてのバックアップ・イメージ・インスタンスを削除します。ボリューム属性(ボリュームID、メディア・ファミリなど)は保持されますが、ボリュームのコンテンツは消去されます。ボリュームの再利用はボリュームのラベル付けの解除に似ていますが、再利用では既存のボリューム・ラベルを保持するようにOracle Secure Backupに指示します。

ボリュームを再利用するには:

  1. 「ライブラリ」ページの表示のステップを実行します。

  2. 「ライブラリ」ページの「デバイス」リストでテープ・ドライブを選択します。

  3. ライブラリ・コマンド・リストから、「再使用(ドライブ)」を選択します。

  4. 「適用」をクリックして選択内容を確定します。

  5. 「ドライブ」リストで、返却するテープ・ドライブを選択します。

  6. 「記憶域要素の範囲」フィールドに、再利用するボリュームを含む記憶域要素の範囲を入力します。

  7. 「適用」「OK」または「取消」をクリックします。

エラー・ログの表示

この項では、テープ・ライブラリまたはテープ・ドライブに関連するエラー・メッセージを表示する方法について説明します。

エラー・メッセージを表示するには:

  1. 「ライブラリ」ページの表示のステップを実行します。

  2. 「ライブラリ」ページの「デバイス」リストでテープ・ライブラリまたはテープ・ドライブを選択します。

  3. 「ライブラリ管理」リストからテープ・ライブラリまたはテープ・ドライブを選択します。

  4. 「エラー・ログ」をクリックします。

    Oracle Secure Backup Webツールによって、選択したテープ・ライブラリまたはテープ・ドライブのエラー・メッセージがページに表示されます。

  5. 必要に応じて、「開始日」を選択し、特定のエラー・メッセージについて日付範囲を指定します。

  6. 必要に応じて、「デバイス・ダンプ・ファイルの読取り」を選択し、読み取るファイルのファイル名およびパスを入力します。

  7. 次のいずれかを実行します。

    • 日付範囲を指定した場合またはファイル名を入力した場合は、「適用」をクリックします。

    • 「クリア」をクリックしてエラー履歴を消去します。クリアした時点からの新しいエラー・メッセージが表示されます。

    • 「閉じる」をクリックして「ライブラリ」ページに戻ります。

ディスク・プールの管理

ディスク・プールの管理には、期限切れのバックアップ・イメージ・インスタンスの削除、ドメインを越えるディスク・プールの移動、領域使用率の監視などのタスクの実行が含まれます。

この項には次のトピックが含まれます:

ディスク・プールのプロパティの表示

ディスク・プールのプロパティを表示するには、「デバイス情報の問合せおよび表示」権限を持っている必要があります。

ディスク・プールのプロパティを表示するには:

  1. Oracle Secure Backup Webツール・ホームページの表示のステップに従います。
  2. Webツールで、「構成」をクリックします。

    「構成」ページが表示されます。

  3. 「基本」セクションで、「デバイス」をクリックします。

    「構成: デバイス」ページが表示されます。

  4. プロパティを表示するディスク・プールを選択し、「プロパティの表示」をクリックします。

    デバイスのプロパティのページに、選択されたディスク・プールのプロパティが表示されます。

ディスク・プール領域使用率の監視

Webツールを使用して、ディスク・プールの領域使用率と空き領域目標しきい値に関する情報を表示することができます。

関連項目:

ディスク・プールの空き領域目標しきい値の詳細は、ディスク・プールの領域使用率を参照してください

ディスク・プール領域使用率を監視するには:

  1. Oracle Secure Backup Webツール・ホームページの表示のステップに従います。
  2. Webツールで、「管理」をクリックします。
  3. 「デバイス」セクションで、「ディスク・プール」をクリックします。

    「管理: ディスク・プール」ページが表示されます。このページには、現在構成済のすべてのディスク・プールが表示されます。

  4. 各ディスク・プールの領域使用率情報は、次のフィールドに含まれます。
    • ステータス: ディスク・プールの現在のステータスが表示されます。ステータスが「サービス中」の場合、バックアップ・イメージ・インスタンスをディスク・プールに書き込むことができます。

    • 容量: ディスク・プールに割り当てられた領域が表示されます。

    • 消費: バックアップ・イメージ・インスタンスによって使用されている領域の量が表示されます。

    • 再利用可能領域: 期限切れのバックアップ・イメージ・インスタンスをディスク・プールから削除することによって解放される領域の合計が表示されます。

    ディスク・プールを管理するには、この情報を使用します。たとえば、ディスク・プールの「消費」がその「容量」に近づいている場合、その容量を増やすか、不要になったバックアップ・イメージ・インスタンスのいくつかを削除して、追加のディスク・プール領域を作成します。

ドメイン間でのディスク・プールの移動

テープと同様に、Webツールを使用して、既存のドメインの間でディスク・プールを移動できます。こうすることで、管理ドメイン上のストレージ領域を管理できます。

ディスク・プールを新しいドメインに移動するには:

  1. Oracle Secure Backup Homeページから、「構成」を選択します。

    「Oracle Secure Backup: 構成」ページが表示されます。

  2. 「構成」ページで、「デバイス」を選択します。

    「構成」: デバイス」ページが表示されます。

  3. 関係するディスク・プールのすべてのサービスをオフにします。このステップを実行する前に、必ず、このディスク・プール上のすべての保留中のジョブを完了しておきます。

    ディスク・プールのステータスを変更するには、次のステップを完了します。

    1. 異なるドメインに移動するディスク・プールを選択します。

    2. 「編集」をクリックします。

    3. ディスク・プールのステータスを「サービス中ではありません」に変更します。

    4. 「適用」をクリックします。

  4. このディスク・プールを現在のドメインから削除します。

    ディスク・プールをその既存のドメインから削除するには、次のステップを完了します。

    1. 異なるドメインに移動するディスク・プールを選択します。

    2. 「削除」をクリックします。

  5. 新しいドメインにディスク・プールを追加します。

    新しいドメインにディスク・プールを追加するには、次のステップを完了します。

    1. 新しいドメインのWebツールにログオンします。

    2. ホームページで、「構成」をクリックします。

    3. 「構成」ページで、「デバイス」をクリックします。

    4. 「構成: デバイス」ページで、「追加」をクリックします。

    5. ディスク・プールのプロパティを指定します。「添付」フィールドに、このドメインにあるディスク・プール・ディレクトリのパスを入力します。

    6. 「適用」をクリックします。

  6. バックアップのインポートとカタログ化のステップを完了して、ディスク・プール・カタログをインポートします。

同一ドメイン内の新しいハードウェアへのディスク・プールの移動

Webツールを使用して、ディスク・プールを同じ管理ドメイン内の新しいハードウェアに移動できます。

ディスク・プールを同じドメイン内の新しいハードウェアに再配置するには:

  1. Oracle Secure Backup Homeページから、「構成」を選択します。

    「Oracle Secure Backup: 構成」ページが表示されます。

  2. 「構成」ページで、「デバイス」を選択します。

    「構成」: デバイス」ページが表示されます。

  3. 関係するディスク・プールのすべてのサービスをオフにします。このステップを実行する前に、必ず、このディスク・プール上のすべての保留中のジョブを完了しておきます。

    このディスク・プールのステータスを変更するには、次のステップを完了します。

    1. 異なるハードウェアに移動するディスク・プールを選択します。

    2. 「編集」をクリックします。

    3. ディスク・プールのステータスを「サービス中ではありません」に変更します。

    4. 「適用」をクリックします。

  4. オペレーティング・システムのコピー・コマンドを使用して、ディスク・プール・ディレクトリを、その既存の場所からその新しい場所にコピーします。非表示のファイルとサブディレクトリがコピーに含まれていることを確認します。

    たとえば、Linuxでは、 cp -a (アーカイブ)コマンドを使用します。

  5. このディスク・プールを現在の場所から削除します。

    ディスク・プールをその既存の場所から削除するには、次のステップを完了します。

    1. 新しい場所に移動するディスク・プールを選択します。

    2. 「削除」をクリックします。

  6. 新しい場所にディスク・プールを追加します。

    新しい場所にディスク・プールを追加するには、次のステップを完了します。

    1. Webツールのホームページで、「構成」をクリックします。

    2. 「構成」ページで、「デバイス」をクリックします。

    3. 「構成: デバイス」ページで、「追加」をクリックします。

    4. ディスク・プールのプロパティを指定します。「添付」フィールドに、ディスク・プール・ディレクトリの新しい場所のパスを入力します。

    5. 「適用」をクリックします。

  7. バックアップのインポートとカタログ化のステップを完了して、ディスク・プール・カタログをインポートします。

  8. オプションで、元のハードウェアからディスク・プール・ディレクトリを削除できます。

新しいドメインの新しいハードウェアへのディスク・プールの移動

Webツールを使用して、ディスク・プールを完全に異なる管理ドメイン内の新しいハードウェアに移動できます。

ディスク・プールを新しいドメインの新しいハードウェアに移動するには:

  1. Oracle Secure Backup Homeページから、「構成」を選択します。

    「Oracle Secure Backup: 構成」ページが表示されます。

  2. 「構成」ページで、「デバイス」を選択します。

    「構成」: デバイス」ページが表示されます。

  3. 関係するディスク・プールのすべてのサービスをオフにします。このステップを実行する前に、必ず、このディスク・プール上のすべての保留中のジョブを完了しておきます。

    このディスク・プールのステータスを変更するには、次のステップを完了します。

    1. 異なるハードウェアに移動するディスク・プールを選択します。

    2. 「編集」をクリックします。

    3. ディスク・プールのステータスを「サービス中ではありません」に変更します。

    4. 「適用」をクリックします。

  4. オペレーティング・システムのコピー・コマンドを使用して、ディスク・プール・ディレクトリを新しいハードウェアへコピーします。非表示のファイルとサブディレクトリがコピーに含まれていることを確認します。

    たとえば、Linuxでは、 cp -a (アーカイブ)コマンドを使用します。

  5. このディスク・プールを現在のハードウェアから削除します。

    ディスク・プールをその既存のドメインから削除するには、次のステップを完了します。

    1. 異なるハードウェアに移動するディスク・プールを選択します。

    2. 「削除」をクリックします。

  6. 新しいハードウェアの管理ドメインに、ディスク・プールを追加します。

    新しいハードウェアにディスク・プールを追加するには、次のステップを完了します。

    1. 新しいハードウェアのドメインのWebツールにログオンします。

    2. 「構成」をクリックします。

    3. 「構成」ページで、「デバイス」をクリックします。

    4. 「構成: デバイス」ページで、「追加」をクリックします。

    5. ディスク・プールのプロパティを指定します。「添付」フィールドに、このハードウェアの管理ドメインにあるディスク・プール・ディレクトリのパスを入力します。

    6. 「適用」をクリックします。

  7. バックアップのインポートとカタログ化のステップを完了して、ディスク・プール・カタログをインポートします。

  8. データがそのドメインに属さなくなったため、元のハードウェアからディスク・プール・ディレクトリを削除します。

期限切れのバックアップ・イメージ・インスタンスのディスク・プールからの削除

Oracle Secure Backupは、毎日午前零時に発生する先行的再生使用のプロセスを介して、ディスク・プールからバックアップ・イメージ・インスタンスを削除します。ディスク・プール・マネージャは、ディスク・プール・デバイスの空き領域目標を達成するために、期限切れのバックアップ・イメージ・インスタンスを削除しようとします。期限切れのバックアップは、最古から最新の順に削除されます。バックアップ・イメージ・インスタンスによって消費されている領域がディスク・プールのストレージ容量を上回っている場合、新しいバックアップは、このディスク・プールへコピーされるようにスケジュールされません。管理者は、期限切れのジョブを削除するか、追加の領域を割り当てることによって、このディスク・プールで利用できる追加の領域を作成する必要があります。同様に、バックアップ・ジョブの進行中にディスク・プールが一杯になると、対応的再生使用が発生します。これは、進行中のバックアップまたはコピーのインスタンス操作時に、ディスク・プールに空き領域がなくなると、ディスク・プール・マネージャがディスク・プール上の領域を増やそうとすることを意味します。これが失敗すると、管理者は追加の領域をディスク・プールに割り当てるか、既存のバックアップ・イメージ・インスタンスを削除するか、進行中のジョブを停止する必要があります。

ディスク・プールから期限切れのバックアップ・イメージ・インスタンスを削除するには、「デバイスの管理およびデバイスの状態変更」権限を持っている必要があります。

ディスク・プールから期限切れのバックアップ・イメージ・インスタンスを削除するには:

  1. Oracle Secure Backup Webツール・ホームページの表示のステップに従います。
  2. Webツールで、「管理」をクリックします。
  3. 「デバイス」セクションで、「ディスク・プール」をクリックします。

    「管理: ディスク・プール」ページが表示されます。このページには、すべての構成済ディスク・プールと、各ディスク・プールのプロパティ、「ステータス」、「容量」、「消費」および「再利用可能領域」が表示されます。

  4. 期限切れのバックアップ・イメージ・インスタンスを削除するディスク・プールを選択し、「期限切れを削除」をクリックします。

    選択されたディスク・プールから期限切れのバックアップを削除するかどうかを尋ねる確認メッセージが表示されます。

  5. 選択されたディスク・プールから期限切れのバックアップ・イメージ・インスタンスを削除するには、「はい」をクリックします。

デバイス予約の管理

通常の操作では、Oracle Secure Backupは、共有リソースの排他的使用権をプロセスまたはジョブに一時的に割り当てます。これは、管理サーバーのサービス・デーモンによって管理される組込みリソース予約システムを使用して行われます。

テープ・デバイスの排他的および明示的な使用を必要とする特定の状況に遭遇することがあります。このような状況が発生したとき、使用するテープ・デバイスを予約し、完了したら予約を解放する(予約解除する)ようにOracle Secure Backupに指示できます。予約が保持されている間、Oracle Secure Backupコンポーネントはそのテープ・デバイスにアクセスできません。

テープ・デバイスの予約を管理するには:

  1. Oracle Secure Backup Webツール・ホームページの表示のステップに従います。

  2. 「管理」をクリックします。

  3. 「管理」ページの「デバイス予約」をクリックします。

    デバイス予約ページが表示されます。このページには、予約できるテープ・デバイスがリスト表示されます。すべてのテープ・デバイス予約タスクが、このページまたはリンク表示されているページで実行できます。

  4. テープ・ライブラリまたはテープ・ドライブを予約するには、「デバイス」リストで選択し、「予約」をクリックします。

    これで、独占的に使用できるようにテープ・デバイスが予約されます。予約は、Oracle Secure Backup Webツール・セッションを終了するか、テープ・デバイスを予約解除するまで保持されます。

  5. テープ・ライブラリまたはテープ・ドライブを予約解除するには、「デバイス」リストで選択し、「予約解除」をクリックします。

    これで、Oracle Secure Backup Webツールのこのインスタンスで予約されていたテープ・デバイスが、他のアクティビティで使用できるようになります。

  6. 現在予約されているすべてのテープ・ライブラリおよびテープ・ドライブを予約解除するには、「すべて予約解除」をクリックします。

    これで、Oracle Secure Backup Webツールのこのインスタンスで予約されていたすべてのテープ・デバイスが、他のアクティビティで使用できるようになります。

クラウド・ストレージ・デバイスの管理

クラウド・ストレージ・デバイスのプロパティの表示

クラウド・ストレージ・デバイスのプロパティを表示するには、「デバイス情報の問合せおよび表示」権限が付与されている必要があります。

クラウド・ストレージ・デバイスのプロパティを表示するには:

  1. Oracle Secure Backup Webツール・ホームページの表示のステップに従います。
  2. Webツールで、「構成」をクリックします。

    「構成」ページが表示されます。

  3. 「基本」セクションで、「デバイス」をクリックします。

    「構成: デバイス」ページが表示されます。

  4. プロパティを表示するクラウド・ストレージ・デバイスを選択し、「プロパティの表示」をクリックします。

    デバイスのプロパティのページに、選択されたクラウド・ストレージ・デバイスのプロパティが表示されます。

クラウド・ストレージ・デバイスの領域使用率の監視

Webツールを使用して、ディスク・プールの領域使用率と空き領域目標しきい値に関する情報を表示できます。

クラウド・ストレージの領域使用率を監視するには:

  1. Oracle Secure Backup Webツール・ホームページの表示のステップに従います。
  2. Webツールで、「管理」をクリックします。
  3. 「デバイス」セクションで、クラウド・ストレージをクリックします。

    「管理: クラウド・ストレージ」ページが表示されます。このページには、現在構成されているすべてのクラウド・ストレージ・デバイスが表示されます。

  4. 各クラウド・ストレージ・デバイスの領域使用率情報は、次のフィールドに含まれます。
    • ステータス:クラウド・ストレージ・デバイスの現在のステータスが表示されます。ステータスが「サービス中」の場合、バックアップ・イメージ・インスタンスをクラウド・ストレージ・デバイスに書き込むことができます。

    • 容量:クラウド・ストレージ・デバイスに割り当てられた領域が表示されます。

    • 消費: バックアップ・イメージ・インスタンスによって使用されている領域の量が表示されます。

    • 再利用可能領域: 期限切れのバックアップ・イメージ・インスタンスをクラウド・ストレージ・デバイスから削除することによって解放される領域の合計が表示されます。

    • オブジェクト数: クラウド・コンテナ内のオブジェクトの実際の数が表示されます。

    • 使用バイト: クラウド・コンテナで消費されたバイト数が表示されます。この値は、「消費」に対して表示される値とは異なる場合があります。これは、Oracle Secure Backupでは、「消費」の値を報告する際、すべてのオペレーティング・システムで考慮されていない追加のメタデータを格納するためです。

    この情報を使用して、クラウド・ストレージ・デバイスを管理します。たとえば、クラウド・ストレージ・デバイスの「消費」がその「容量」に近づいている場合、その容量を増やすか、不要になったバックアップ・イメージ・インスタンスのいくつかを削除して、追加の領域を作成します。

クラウド・ストレージ・デバイスからの期限切れのバックアップ・イメージ・インスタンスの削除

Oracle Secure Backupは、毎日午前零時に発生する先行的再生使用のプロセスを介して、クラウド・ストレージ・デバイスからバックアップ・イメージ・インスタンスを削除します。プール・マネージャ(obpoolmgrデーモン)は、期限切れのバックアップ・イメージ・インスタンスを削除して、クラウド・ストレージ・デバイスの空き領域目標に到達しようとします。期限切れのバックアップは、最古から最新の順に削除されます。バックアップ・イメージ・インスタンスによって消費されている領域がクラウド・ストレージ・デバイスのストレージ容量を上回っている場合、新しいバックアップは、このクラウド・ストレージ・デバイスにコピーされるようにスケジュールされません。管理者は、期限切れのジョブを削除するか、追加の領域を割り当てることによって、このクラウド・ストレージ・デバイスで利用できる追加の領域を作成する必要があります。同様に、バックアップ・ジョブの進行中にクラウド・ストレージ・デバイスが一杯になると、対応的再生使用が発生します。これは、進行中のバックアップまたはコピー・インスタンス操作中にクラウド・ストレージ・デバイスに使用可能な領域がない場合は、クラウド・ストレージ・デバイス・マネージャがより多くの領域をクラウド・ストレージ・デバイスに作成しようとすることを意味します。これが失敗すると、管理者は追加の領域をクラウド・ストレージ・デバイスに割り当てるか、既存のバックアップ・イメージ・インスタンスを削除するか、進行中のジョブを停止する必要があります。

クラウド・ストレージ・デバイスから期限切れのバックアップ・イメージ・インスタンスを削除するには、「デバイスの管理およびデバイスの状態変更」権限を持っている必要があります。

クラウド・ストレージ・デバイスから期限切れのバックアップ・イメージ・インスタンスを削除するには:

  1. Oracle Secure Backup Webツール・ホームページの表示のステップに従います。
  2. Webツールで、「管理」をクリックします。
  3. 「デバイス」セクションで、クラウド・ストレージをクリックします。

    「管理: クラウド・ストレージ」ページが表示されます。このページには、すべての構成済クラウド・ストレージ・デバイスと、各クラウド・ストレージ・デバイスのプロパティである「ステータス」、「容量」、「消費」、「再利用可能領域」、「オブジェクト数」および「使用バイト」が表示されます。

  4. 期限切れのバックアップ・イメージ・インスタンスを削除するクラウド・ストレージ・デバイスを選択し、「期限切れを削除」をクリックします。

    選択されたクラウド・ストレージ・デバイスから期限切れのバックアップを削除するかどうかを尋ねる確認メッセージが表示されます。

  5. 選択されたクラウド・ストレージ・デバイスから期限切れのバックアップ・イメージ・インスタンスを削除するには、「はい」をクリックします。

Client Direct to Cloudの有効化

Client Direct to Cloud機能は、デフォルトで無効状態になっています。この機能を有効にするには、クライアント・ホストとクラウド・ストレージ・デバイスを構成する必要があります。

前提条件

ノート:

クライアント・ホストとクラウド・ストレージ・デバイスの両方でClient Direct to Cloud機能を有効にする必要があります。クライアントまたはクラウド・ストレージ・デバイスのいずれかの場所でのみ有効になっている場合、この機能は無効状態のままになります。

Client Direct to Cloud機能を有効にする前に、次の前提条件を確認します。

  • クライアント・ホストで、Oracle Secure Backup 19.1ソフトウェアが実行されています。

  • クライアントは、クラウド・オブジェクト・ストレージに接続して、バックアップを直接アップロードできます。クライアントがOracle Cloud Infrastructure内に存在する場合は、サービス・ゲートウェイを作成し、サービス・ゲートウェイを介してバックアップ・データを送信するようにルート表を構成します。

    ノート:

    詳細は、Oracle Cloud Infrastructureドキュメントのサービス・ゲートウェイの作成の説明を参照してください。

  • クライアントには、クラウド・ストレージ・デバイスに直接バックアップをアップロードするのに十分なメモリーがあります。

    クラウド・ストレージにアップロードする前に、クライアントはバックアップ・データを一時的にメモリーに格納します。したがって、クライアントはこれらのタスクを実行するために追加のメモリーを必要とします。クライアント・ホストで必要な追加メモリーの計算は、次のとおりです:

    Additional memory required = segment size * (number of streams per job + 1)

    デフォルトのセグメント・サイズが10MBで、ジョブ当たりのストリームの値が4の場合、各クライアントで必要な追加メモリーは次のように計算できます:
    Additional memory required = 10 MB * (4 + 1) = 50 MB

ノート:

クライアント・ホストでClient Direct to Cloud機能を使用するには、そのクライアントのクラウド・ウォレットを更新する必要があります。

ポートの要件

クライアントを介してデータを移動するには、必要なイングレス・ポートが開いていることを確認します。これにより、クライアントは、クラウド・ストレージ・デバイスにアップロードする前に、管理サーバーからデータのカタログ部分を受信できます。

ノート:

イングレス・ポートは、Oracle Secure Backupで必要な標準ポート(observicedのポート400と、NDMPデーモンのポート10000)の追加です。

クライアントは、バックアップ・ジョブごとに1つのイングレス・ポートを開きます。次のシナリオを参考にしてください。

  • クライアントが1つのバックアップ・ジョブを実行する場合、必要なイングレス・ポートは1つのみです。

  • クライアントが10個のジョブを同時に実行する場合、クライアントは10個のイングレス・ポートを開く必要があります。

ただし、クライアントは別のクライアントによって開かれた同じポートを使用できます。たとえば、ドメイン内の複数のクライアントに対して実行されている単一のバックアップ・ジョブでは、同じポート11000が使用されます。

必須IAMポリシー

Oracle Secure Backupは、クラウド・オブジェクト・ストレージからデータを安全にアップロードおよび読取りするために事前認証済リクエスト(PAR) URLを使用します。PAR URLを使用するには、オブジェクト・ストレージ・バケットに対するPAR_MANAGE権限が必要です。

さらに、ターゲット・バケットに対してOBJECT_CREATEOBJECT_DELETEOBJECT_WRITEOBJECT_LISTなどの追加の権限が必要です。PARを使用しない場合でも、バックアップおよびリストア操作にはこれらの権限が必要です。

Client Direct to Cloudを有効化するステップ

Oracle Secure Backupでこの機能を有効にできます:

  • コマンドライン・インタフェースからのobtoolコマンドの使用

  • Webツールから

obtoolコマンドの使用

obtoolコマンドライン・インタフェースにログインし、次のようにクライアントおよびクラウド・ストレージ・デバイスに対してClient Direct to Cloud機能を有効にします。

  1. クライアント・ホストを構成します。

    次のシナリオでは、クライアント・ホストに対してClient Direct to Cloud機能を有効にできます。

    • 新しいクライアント・ホストの場合

      --clientdirectオプションを指定してmkhostコマンドを実行します。値yesは、クライアントに対してこの機能を有効にします。--clientdirectオプションを指定しない場合、この機能は無効になります。詳細は、「mkhost」を参照してください。

    • 既存のクライアント・ホストの場合

      --clientdirectオプションを指定してchhostコマンドを実行します。この機能を有効にする場合はyesを、無効にする場合はnoを指定します。詳細は、「chhost」を参照してください。

    この機能が有効か無効かに関係なく、クライアントの現在の設定を表示するには、lshostコマンドを実行します。詳細は、「lshost」を参照してください。

  2. クラウド・ストレージ・デバイスを構成します。

    次のシナリオでは、クライアント・ホストに対してClient Direct to Cloud機能を有効にできます。

    • 新しいクラウド・ストレージ・デバイスの場合

      --clientdirectオプションを指定してmkdevコマンドを実行します。値yesは、クラウド・ストレージ・デバイスに対してこの機能を有効にします。--clientdirectオプションを指定しない場合、この機能は無効になります。詳細は、「mkdev」を参照してください。

    • 既存のクラウド・ストレージ・デバイスの場合

      --clientdirectオプションを指定してchdevコマンドを実行します。yesを指定してクラウド・デバイスに対してこの機能を有効にするか、noを指定して無効にします。詳細は、「chdev」を参照してください。

    この機能が有効か無効かに関係なく、クラウド・ストレージ・デバイスの現在の設定を表示するには、lsdevコマンドを実行します。詳細は、「lsdev」を参照してください。

Webツールから

「Oracle Secure Backup Webツール・ホームページの表示」のステップに従って、Webツールにアクセスします。次のように、クライアントおよびクラウド・ストレージ・デバイスのClient Direct to Cloud機能を有効にします。

  1. クライアント・ホストを構成します。

    上部の「構成」メニューをクリックし、「基本」 > 「ホスト」を選択して「ホスト」ページを開きます。「ホスト」ページには、ホスト名、ロール、ステータスなど、ホストに関する情報が表示されます。

    次のシナリオでは、クライアント・ホストに対してClient Direct to Cloud機能を有効にできます。

    • 新しいクライアント・ホストの場合

      「追加」をクリックし、クライアントの詳細を指定します。クライアント直接フィールドは、Client Direct to Cloud機能を有効にするかどうかを決定します。デフォルト値は「いいえ」で、機能が無効であることを意味します。

      ドロップダウン・リストから「はい」を選択して、クライアントに対してこの機能を有効にします。「OK」をクリックして、クライアント・ホストを作成します。

      新しいクライアントに対してClient Directオプションを有効にしました。

    • 既存のクライアント・ホストの場合

      ホスト名をクリックしてホストを選択し、「編集」をクリックして、クライアント・ホストの現在の設定(Client Direct to Client機能が有効か無効か)を表示します。

      クライアント直接フィールドが「いいえ」に設定されている場合は、ドロップダウン・リストから「はい」を選択して、クライアント・ホストに対してClient Directオプションを有効にします。「OK」をクリックして変更を保存します。

  2. クラウド・ストレージ・デバイスを構成します。

    上部の「構成」メニューをクリックし、「基本」 > 「デバイス」を選択して「デバイス」ページを開きます。「デバイス」ページには、デバイス名、タイプ、ステータスなどのデバイスに関する情報が表示されます。

    次のシナリオでは、クラウド・ストレージ・デバイスに対してClient Direct to Cloud機能を有効にできます。

    • 新しいクラウド・ストレージ・デバイスの場合

      「追加」をクリックし、新しいクラウド・デバイスの詳細を指定します。デバイスの「タイプ」としてcloudstorageを選択します。

      クライアント直接フィールドは、Client Direct to Cloud機能を有効にするかどうかを決定します。デフォルト値は「いいえ」で、機能が無効であることを意味します。

      ドロップダウン・リストから「はい」を選択して、クラウド・デバイスに対してこの機能を有効にします。「OK」をクリックして、クラウド・ストレージ・デバイスを作成します。

      新しいクラウド・ストレージ・デバイスに対してClient Directオプションを有効にしました。

    • 既存のクラウド・ストレージ・デバイスの場合

      デバイス名をクリックしてクラウド・デバイスを選択し、「編集」をクリックしてクラウド・デバイスの設定を変更します。

      クライアント直接フィールドが「いいえ」に設定されている場合は、ドロップダウン・リストから「はい」を選択して、クラウド・デバイスに対してClient Directオプションを有効にします。「OK」をクリックして変更を保存します。

    クラウド・ストレージ・デバイスの現在の設定(Client Direct to Cloud機能が有効か無効か)を表示するには、「デバイス」ページでデバイス名をクリックしてクラウド・デバイスを選択し、「プロパティの表示」をクリックします。

    デバイスのプロパティウィンドウで、クライアント直接フィールドの値を確認します。デバイスのプロパティウィンドウを終了するには、「閉じる」をクリックします。

Oracle Cloud Infrastructureの不変バケットの使用

不変機能はデフォルトで無効になっています。この機能を有効にするようにクラウド・ストレージ・デバイスを構成します。

前提条件

クラウド・ストレージ・デバイスで不変機能を構成および管理するには、デバイス構成ロールが必要です。

必須IAMポリシー

オブジェクト・ストレージでバケットを作成および管理する権限が必要です。さらに、ターゲット・バケットの不変保持ルールを作成および管理するには、BUCKET_UPDATERETENTION_RULE_MANAGERETENTION_RULE_LOCKなどの追加の権限が必要です。

不変バケットを有効化するステップ

Oracle Secure Backupで不変機能を有効にできます。

  • 新しいクラウド・ストレージ・デバイスの場合

  • 既存のクラウド・ストレージ・デバイスの場合

新しいクラウド・ストレージ・デバイスの場合

obtoolコマンドおよびWebツールを使用して、新しいクラウド・ストレージ・デバイスに対して不変機能を有効にできます。

obtoolコマンドの使用

  1. obtoolコマンドライン・インタフェースにログインします。

  2. 次のオプションを指定してmkdevコマンドを実行します:

    • compliancerule: クラウド・ストレージにバックアップを保持する期間を指定します。

    • legalhold: 規制上の義務を示します。

    • compliancelock: コンプライアンス・ルールにロックを適用します。compliancelockオプションは、complianceruleでのみ使用できます。

    詳細は、「mkdev」を参照してください。

Webツールから

  1. 「Oracle Secure Backup Webツール・ホームページの表示」のステップに従って、Webツールにアクセスします。

  2. 上部の「構成」メニューをクリックし、「基本」 > 「デバイス」を選択して「デバイス」ページを開きます。「デバイス」ページには、デバイス名、タイプ、ステータスなどのデバイスに関する情報が表示されます。

  3. 「追加」をクリックし、新しいクラウド・ストレージ・デバイスの詳細を指定します。デバイスの「タイプ」としてcloudstorageを選択します。

  4. 「コンプライアンス・ルール」の期間を入力します。

    「無効」のドロップダウン・リストから、「日」「週」「月」または「年」の期間を選択します。オブジェクト・ストレージは、バケット内のバックアップの変更または削除をこの期間まで制限します。

    • オプションで、追加のセキュリティのためにこのルールにロックを適用できます。「ロック」フィールドのデフォルト値は「いいえ」で、これはルールがロックされていないことを示します。

      「ロック」フィールドで「はい」を選択して、ルールをロックします。

    • バックアップに法的保留を適用できるかどうかを示します。

      デフォルトでは、法的保留は有効になっていません。「はい」を選択して、バックアップの法的保留を有効にします。

  5. 「OK」をクリックして、クラウド・ストレージ・デバイスを作成します。

新しいクラウド・ストレージ・デバイスで不変機能を有効にしました。

既存のクラウド・ストレージ・デバイスの場合

obtoolコマンドおよびWebツールを使用して、既存のクラウド・ストレージ・デバイスの不変オプションを有効にできます。

ノート:

既存のクラウド・ストレージ・デバイスで不変機能を有効にすると、バケット内のすべてのオブジェクトに適用されます。保持ルールで定義された期間に応じて、不変バケット内のオブジェクトを変更または削除できます。

obtoolコマンドの使用

  1. obtoolコマンドライン・インタフェースにログインします。

  2. 次のオプションを指定してchdevコマンドを実行します:

    • compliancerule: クラウド・ストレージにバックアップを保持する期間を指定します。

    • legalhold: 規制上の義務を示します。

    • compliancelock: コンプライアンス・ルールにロックを適用します。compliancelockオプションは、complianceruleでのみ使用できます。

    詳細は、「chdev」を参照してください。

Webツールから

  1. 「Oracle Secure Backup Webツール・ホームページの表示」のステップに従って、Webツールにアクセスします。

  2. 上部の「構成」メニューをクリックし、「基本」 > 「デバイス」を選択して「デバイス」ページを開きます。

  3. デバイス名をクリックしてクラウド・デバイスを選択し、「編集」をクリックしてクラウド・デバイスの設定を変更します。

  4. 「コンプライアンス・ルール」「期間」を入力します。

    「無効」のドロップダウン・リストから、「日」「週」「月」または「年」の期間を選択します。オブジェクト・ストレージは、バケット内のバックアップの変更または削除をこの期間まで制限します。

    • オプションで、追加のセキュリティのためにこのルールにロックを適用できます。「ロック」フィールドのデフォルト値は「いいえ」で、これはルールがロックされていないことを示します。

      「ロック」フィールドで「はい」を選択して、ルールをロックします。

    • バックアップに法的保留を適用できるかどうかを示します。

      デフォルトでは、法的保留は有効になっていません。「はい」を選択して、バックアップの法的保留を有効にします。

  5. 「OK」をクリックして、クラウド・ストレージ・デバイスを変更します。

既存のクラウド・ストレージ・デバイスに対して不変機能を有効にしました。

クラウド・ストレージ・デバイスの現在の設定(不変バケット機能が有効か無効か)を表示するには、「デバイス」ページでデバイス名をクリックしてクラウド・デバイスを選択し、「プロパティの表示」をクリックします。

デバイスのプロパティウィンドウで、「コンプライアンス・ルール」の期間、法的保留および「ロック」フィールドの値を確認します。デバイスのプロパティウィンドウを終了するには、「閉じる」をクリックします。