バックアップおよびREDOフェイルオーバーのためのプライマリ・リカバリ・アプライアンスの構成

バックアップおよびREDOフェイルオーバーのためにプライマリ・リカバリ・アプライアンスを構成するには、レプリケーション・シナリオのダウンストリーム・リカバリ・アプライアンスの設定用タスクの多くを実行します。

タスク1: プライマリ・リカバリ・アプライアンスでのVPCユーザー・アカウントおよびレプリケーション・ユーザー・アカウントの作成

racli add db_userに関する項の手順に従います。

たとえば、リカバリ・アプライアンスにrootとしてログインし、binディレクトリに変更し、次のコマンドを使用してVPCユーザーを作成します。

# ./racli add db_user --user_name=vpcuser --user_type=vpc

プロンプト表示されたら、vpcuserユーザーのパスワードを入力します。

CREATE SESSION権限のあるレプリケーション・ユーザーrepuser_from_alternateを作成するには、次のようにします。

CREATE USER repuser_from_alternate IDENTIFIED BY password;
GRANT CREATE SESSION TO repuser_from_alternate;

代替で作成されたuser_nameは、プライマリで作成されたVPCユーザーと同じである必要があります。ただし、パスワードは同じである必要はありません。

タスク2 プライマリ・リカバリ・アプライアンスでの保護ポリシーの作成

「保護ポリシーの作成」の手順に従います。store_and_forwardフィールドがNOに設定されていることを確認します。

たとえば、次のPL/SQLプログラムを実行して、primary_brfポリシーを作成します。

BEGIN
  DBMS_RA.CREATE_PROTECTION_POLICY (
    protection_policy_name => 'primary_brf',
    description            => 'For protected dbs on primary',
    storage_location_name  => 'delta',
    recovery_window_goal   => INTERVAL '28' DAY,
    guaranteed_copy        => 'NO',
    store_and_forward      => 'NO');
END;

タスク3: プライマリ・リカバリ・アプライアンスでの保護ポリシーへのデータベースの追加

「保護されたデータベースの登録」の手順に従います。

たとえば、次のPL/SQLプログラムを実行して、orcl12を前のタスクで作成したprimary_brfポリシーに追加します。

BEGIN
  DBMS_RA.ADD_DB (
    db_unique_name         => 'orcl12',
    protection_policy_name => 'primary_brf',
    reserved_space         => '128G');
END;

タスク4: プライマリ・リカバリ・アプライアンスでのVPCユーザーおよびレプリケーション・ユーザーへのデータベース・アクセスの付与

「保護されたデータベースの登録」の手順に従います。

たとえば、次のPL/SQLプログラムを実行して、VPCユーザーvpcuserおよびレプリケーション・ユーザーrepuser_from_alternateに、保護されたデータベースorcl12で必要な権限を付与します。

BEGIN
  DBMS_RA.GRANT_DB_ACCESS (
    username       => 'vpcuser',
    db_unique_name => 'orcl12');
END;
BEGIN
  DBMS_RA.GRANT_DB_ACCESS (
    username       => 'repuser_from_alternate',
    db_unique_name => 'orcl12');
END;